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【島根・美保関の旅】ロマンあふれる夏の港町が最高だった

こんにちは!京都を中心に活動しているフォトグラファーのRikiです。

昨日まで、島根県にある「美保関」という小さな港町へ行ってきました。

ここは島根半島の東に位置する港町で、水木しげる記念館や水木しげるロードがある境港から、車で約15分程度でアクセスできる穴場スポット。

町自体はとても小さいのですが、国の登録有形文化財に登録されている「美保館」をはじめ、さまざまな魅力が詰まった町なのです。

初めてこの町を知ったのは、約3年前。偶然ネットで見かけた町の雰囲気にとても惹かれ、すぐGoogle Mapに保存したのを覚えています。

どうしても夏にこの町の雰囲気を味わいたくて、1泊2日で行ってきました。


はじめに

個人的に、夏の海には、昔から強い憧れや思い入れがあります。

生まれは大阪の枚方市。そして7歳の頃から京都市内で生活しているので、ずっと海は遠い場所でした。

海に行く機会といえば、年に一回だけ、親戚などの身内が一同に集まり、福井県の三方五湖にある小さな旅館へ行くという、夏の旅行くらい。

子供の頃、家族で集まって出かける機会はほぼなかったので、毎年夏にあるこの福井旅行が、とても楽しみな行事でした。

昼間は海で泳ぎ、親戚のおっちゃんと雲丹探しをしたり、夜はみんなで花火をして、気が付くと大人たちが泥酔しながら喧嘩をはじめ、そしていつの間にか寝落ちして朝を迎えるという時間が、子供の頃の良き思い出です。

僕はお爺さんかというレベルで記憶力が良くないので、子供の頃のことはほとんど忘れかけています。(多分、思い出す機会が、年々少なくなっているのだと思います。)

ですが、なぜかずっと記憶に残っている思い出というのはとても鮮明で、この夏の家族旅行のことは、よく覚えています。

だからなのか、夏の海というのは気分が高揚するような、特別な気持ちになります。

ちなみに今年は十数年振りに、仕事を強制シャットダウンして参加するので、今からとても楽しみにしています。(絶対ZOOM打ち合わせ&日焼けしないマン)

今となっては、海をボーッと眺めて過ごす機会なんて滅多にないですから、海で過ごす時間は、今でも特別なものです。

釣りをするわけでも、泳ぐわけでもなく、ただボーッと眺めるだけなのですが、建物に遮られることなく抜けていく潮風を浴びる時間は、何度味わっても良いですね。

「やっぱり夏の海はいいな〜」と思った旅でした。

と‥話がずいぶん逸れましたが、ここからは写真とともに、この旅をお話ししていきます!

美保館

本館

ここを訪れた一番の目的は、この美保館。

宿泊自体は「新館」と呼ばれる建物で、写真に写っているのは「本館」という古い建物。夜の見学会と、朝食の際に訪れることができます。

外側からは「趣のある歴史ある建物なんだな〜」といった感じですが、中に入るとびっくり!

建物の中に建物が建っているいるかのような、不思議な作りをしています。写真では伝えきれない、独特の美しさと迫力がありました。

一緒にいた方が「千と千尋の神隠しの世界だな〜」といってましたが、まさにその世界観。

ただ、写真にうまく収めるのが難しい!

最近になってSNSでも見かける機会が増えてきましたが、それでも知名度は低い方。

多分、写真で捉えるのが難しく、広まりにくいのだと思います。僕は苦戦しました。

実際、旅館の方と話に聞いてみると、わざわざ写真を撮りに来る方はそんなに多くないとのこと。

ちなみに、海外の方も、ほとんど来ないようです。(めちゃくちゃ宣伝してくれと言われました。)

アクセスも良いわけではないので、ふらっと遊びに行くには少しハードルが高いのかもしれません。(ペーパードライバーの僕は、タクシーとバスと電車をフル活用し辿り着きました)

ちなみに今回は夕食と朝食が付いているプランにしたのですが、両方ともかなり美味かったです!

港が目の前なので、魚が新鮮でとにかく美味い!特に、夕食に生牡蠣が出てきた時は、最高の夜になることを確信しました。(写真なくてすみません!)

青石畳通り

ここへ来たもう1つの理由は、大きな海石が畳のように敷き詰められた、綺麗な石畳の通り。

海路を使った物流が盛んだった江戸時代の頃に、全国各地から送られる物産や物資の積み下ろし作業の効率化を図るため、地元の海石を切り出して敷き詰められた道だそう。

いわゆる、当時の舗装道路ということですね。

雨に濡れると青く見えることから「青石畳通り」と呼ばれたそうです。

雨の日の石畳は京都でも美しいな〜と感じますが、ここの雨の日も相当綺麗なのでしょうね。

通り自体はとても短くあっという間に終わるのですが、人がほとんどおらず、観光地化されているわけでもないありのままの石畳の道は、まるで江戸時代にいるかのような感覚になります。

特に夏は風鈴が出ているので、より一層風情を感じられました。

京都はやや商業的な雰囲気が強いですが、この場所はそのような雰囲気を感じることが全くなく、昔から続く生活がただそこにあるだけ、といった自然な感じ。

ちなみに、夜の雰囲気も最高だったので、少しだけ載せておきます。

美保神社

今回、本当に行って良かったな〜と思った理由は、この美保神社です。

この町に神社があることは知っていたのですが、美保館で女将さんと話をしていると、なんと毎日「朝御饌祭・夕御饌祭」という祭典が行われているとのこと!これは行くしかない。

「朝御饌祭・夕御饌祭」は、日々のお供えを神様へ献上し、神恩に感謝する祭典で、毎朝8:30と15:30に行われています。

そしてこの祭典では、巫女さんの舞も行われています。

決して観光客向けに行われているわけではなく、この神社の日課として行われているようです。毎日とはすごい。

特別華やかなパフォーマンスや催しが行われるわけではないのですが、普段の生活の中でこのような祭典を目の当たりにする機会はないので、貴重な体験でした。

ネットで調べても出てこない情報だったので、あまり知られていないのだと思います。

気になる方は、ぜひ一度見に行って見てください。

夏の海と港町は、やはり素晴らしかった

約3年前、たまたまネットで見かけた美保関。

免許は持っているものの、ドペーパーなので車の運転はほぼできず、電車やバスを駆使して旅している身としてはやや遠い道のりでしたが、本当に行って良かったです。

ご飯は美味いし、内陸部に比べて涼しいし、人は少なく、住人の方々は暖かくて優しいしと、とても良い思い出になりました。

宿の窓から眺める海の景色は、子供の頃に行っていた大所帯の家族旅行を思い出し「いくつになっても夏の海は良いな〜」と、改めて感じました。

日々忙しく過ごす我々現代人ですが、たまにはこうした息抜きの時間も必要ですね。皆さんもぜひ訪れてみてください。

それでは、また!

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