ご破算に願いましては
今までに学んできたことや経験してきたことを無かったことにするのは、なかなか難しい。
自分の経験上、どこかで頭を強打するか、へべれけになるまで酔っぱらうしかない。死なない程度に。
しかし、実際は無かったことにできている訳ではなく、数時間だけ記憶が無いだけである。実際あったのだから、自分は忘れてても周りの人が覚えてる可能性はある。“記憶が無い”これもある種の経験だと思う。
頭を強打するにしろ、アルコールに溺れるにしろ、自分の記憶に無いことを他人から聞いて、それをどう思ったかで繰り返すか繰り返さないか自分で決めれば良い。
例えば、自分は数年前、スノーボードをしている最中に転けて頭を強打し救急車で運ばれたらしい。脳震盪で記憶はまったく無い。(笑)
覚えているのは、その日はナイターを滑ったら帰ろうと夕方、温泉から出てゲレンデへ向かった。
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起きたら病室で寝ていた。しかも身体中が痛い。
こんな感じで約半日の記憶が無い。
あるのさ身体の痛みだけ(笑)
色々省くが、自分はこの経験を生かし、スノボの最中に記憶を飛ばしたくないと思い、スノボをするときはヘルメットを着用するようにした⛑️繰り返さない方を選択し、繰り返すことは無くなった。
もう1つ。約10年前くらいからお酒を飲むようになった。
何度も酔い潰れたし、何度も二日酔いになった。それは数えきれない程に。
時には、財布を無くし
時には、電車の終点駅まで行き
時には、ゲ○まみれになり
時には、裏路地で寝たり
時には、次の日の予定を遅刻し
時には、仕事を寝坊し
時には、新幹線のトイレを3時間占領し
もちろん、記憶も無くした。しかも何回も。
幾度とこんなことを繰り返したかわからない。
たしか、毎回「2度とあんなに飲まない」と誓うが、気づくと繰り返している。
しかし、何回も何回も幾度と無く繰り返した結果。
自分のキャパをなんとなく知ることができた。
繰り返したくないと思いつつも、何回も繰り返した。そしたら、結果繰り返すことは無くなってきた。
そんなこんなで、自分は記憶をリセットできる手段がほとんど無い。
今後、何をするにしてもZEROベースで物事を考えることはできない。これから何か始めるにあたって、ご破算に願いうことは出来ない。
何をするにしても経験が邪魔してくる。
けど、こんな経験とも共存していきたい。
なんやら、ユニホームのサイズが規定より2cm大きくて失格になったことが、競技者以外のところでかなり物議をかましているらしい。
たった2cmと思う人が大半だと思う。
ただ、考えて欲しい
あと2cm身長が…
あと2cm○○が大きかったら…
あと2cmウエストが細かったら…
…
自分の生業である造園において、特に役所発注の工事では±20mmの誤差は下手したら全てやり直しになる場合だってある。
何が言いたいかというと、2cmという小さく見える数字に踊らされないで、「ルールを違反した」ということを忘れないで欲しい。
超一流の競技者がルール違反してメダルを取りたいと思いますか?
ただ、みんなが忘れなければいい。事前確認を徹底しなかったことが「ルール違反」になったということを忘れないで欲しい。
各々がそれぞれのフィールドで何かに望む前に、個人や仲間や組織で「もう1回確認する」。これを徹底したらいい。
今までの記憶をリセットすることはできないから。
他人のミスも自分の糧にできたらいいなぁ。と時々思う。