接続詞で印象操作する

印象操作というとイメージが悪いですが、自分の主張に説得力を持たせるように言葉を選ぶ程度のことは誰でもやっていることです。

ブログ記事でありがちなメリットやデメリットの説明が接続詞の使い方だけでどれくらい印象が変わるのか試してみました。

次の二つの文章を比べてください。

例1

〇〇というメリットがあります。

しかも△△です。さらに⬜︎⬜︎です。

ただし××というデメリットがあります。

例2

〇〇というメリットがあります。

また△△です。そして⬜︎⬜︎です。

しかし××というデメリットがあります。

接続詞以外は全く同じです。

例1は、「しかも」「さらに」という接続詞を使うことで、メリットが沢山あることが強調されています。

「おまけに」「それどころか」「その上」といった言葉も使えます。

最後にデメリットを伝えるところでは「ただし」を使って、注意点を補足したような印象にしています。

例2では、「また」「そして」という接続詞でメリットを並べています。単に並べるためだけの言葉なので、なくてもいいくらいです。

そして、デメリットを伝える前に「しかし」という接続詞を使っています。それによってそれまでのメリットを打ち消してデメリットを強調しています。

同じメリットととデメリットを並べているのですが、例1は肯定的なのに対し、例2は否定的な意見のように感じます。

接続詞によって正反対の意見になるくらいの力があるのですから、使いこなせれば強力な武器になることでしょう。

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