理系大学生・学業成績の重要性
就職活動では、「学業成績」「能力・資格」「経験」「人物像」などが評価対象になり、自分が評価されます。
今回はそれに関連して、企業目線から学業成績がどのような役割を担っているのか紹介します。
1.大学の学業成績は「GPA」が表す
・GPAとは?
大学の成績表と言えるものは、GPA(Grade Point Average)であり、「単位当たりの平均」を算出して、その一定水準を卒業などの要件とする制度です。この成績評価制度は主に欧米の大学で広く採用されています。
大学生ならば、もうGPAという名前には馴染みと理解があると思います。
・GPAが示すこと
平均していうと、
・3.5〜:「とても優秀」
・2.8~3.4:「優秀」
・2.4~2.7:「平均」
・0~2.3:「勉強不足」
みたいな感じですかね。これは学部や学科の難易度に応じて変わるものなので一概には決めれませんが...
GPAは、「この学生が、この学科の中でどれくらいの位置に存在しているか」を表すものと言えるでしょう。
公にはされていないですが、授業ごとに「秀」や「優」をあげていい人数はだいたい決まっていますので、誰もが高い成績を取れるかといえばそうではないんですね。
だからこそ、成績優秀者は評価が高いのです。
2.企業はGPAをどう見てる?
・GPAを採用に考慮する企業の意見
・学業にどれだけ真剣に取り組んだかを測れる指標であるから
・学力、人間性、業務に対する向き・不向きなど、あらゆる面を総合的に見る中で、一つの指標として見ている
・個人の学びに対する姿勢を知ることができるので参考にしている
・ある程度の学力があれば、業務を理解する期間も比較的短く、あらゆることに忍耐強く取り組めると考えている
・学業に真剣に取り組んだ人は、業務にも真剣に取り組める人が多いという実例が多いから
・学生時代の学業を疎かにしない学生は、企業へ入っても1つ1つの行見に対しても真面目に取り組んでいる
・成績が低い人は、足切りを行い採用していない
・同じような経験を持った人ばかりが入社を志望してくるので、成績でしか差別化できない
色々な意見がありますが、企業からの目線としては、
・基本的な学習能力
・入社後の伸び率
・総合的評価の一部
・業務を安心して任せられる信頼度
を成績から見ているようです。
GPAや履修履歴を確認する企業によっては、それらが記載されている成績証明書を提出させることもあります。
企業側の意見を見てどう思いますか?自社の利益を左右し得る、また、これから数百万・数千万の給料を払う人材を確保する側からしたら、とても採用条件としては大きな役割を果たしているとは思いませんか。
自分の周りの成績が良い人をみると、この人ならなんでもできそう、仕事を任せられる、と思ってしまったことはないですか?
その信頼性は人間関係においても非常に大事です。そのような理由で成績を採用に考慮する企業が多いと見受けられます。
学業成績 = 信頼度
このように考えると、学業成績の重みを感じます。
もちろん、学業成績が採用基準の全てではありません。その他の能力や経験も大切です。しかし、大きな評価材料の1役を買っていることは明らかですね。
・GPAを採用に考慮しない企業の意見
反対に、GPAを参考にしないと答える企業の意見はこちらです。
・大学によってGPAの基準が違うため
・成績よりも、むしろ素直さや優しさが要求される仕事だから
・成績よりも、大学時代にいかに充実した時間を過ごし、自己成長に繋がったのかを知りたい
・仕事で覚える内容は、必ずしも学校で学ぶこととは一致しないから
・成績を重視しないわけではないが、人物そのものを見極めたいという採用方針なので、大きくは重視しない
さらに、大きくは考慮しないが多少は考慮するという企業の意見はこちらです。
・これまでも成績証明書を求めて、選考時に活用している。成績が優秀であれば採用することはないが、総合的な判断材料には活用している
・GPAは大学によって算出基準がまちまちのように感じられるので、あくまで参考程度
・接客業なので、基本はコミュニケーション能力を重視するが、学業への取り組み姿勢が仕事への取り組みに反映されるケースが散見されるので、参考程度に見ている
・どちらの学生に内定を出すかなかなか決まらないとき、参考にすることがある
GPAを大きく考慮できない原因として、
・大学によるGPAの基準の違い
・勉強能力以外の能力を必要としている
・大学生活における経験を重視したい
のようなものが挙げられますね。しかし、そのような企業を意見を見てみても、大きくは重視しないが多少は重視している企業が多そうです。
・ 学業成績が良いことは大きなメリット
学業成績をみる企業に対しての就職活動では、「学業成績」「能力・資格」「経験」「人物像」などの様々な材料から自分が評価されます。
学業が全てではないにしても、少なくともその1つが輝かしいものであれば良い印象しか与えないです。
第一として大学は勉強する場所であり、皆が勉強し評価される環境にいるからこそ、その成績が重要になることは間違いないです。
企業の方が学校にお越し頂く形式の企業説明会に何度か参加させていただきました。そこで企業の方と話をした際に、「いわゆる文系よりも理系の方が成績を重視する傾向がある。」「成績が良い人はやはり魅力的に映ってしまう。」「理系職に向いているかが大体わかる。」のようなお言葉をただきます。
自分が採用人事になって、大学生の中から新入社員を選ぶシミュレーションをしてみてください。
学業成績が、A:ずば抜けて良い人、B:そこそこ良い人、C:悪い人
が来た時にどのような印象を受けますか?
程度はどうであれ、実際の採用人事も同じ印象を抱いていると思います。
3.推薦就職はGPAが命
理系大学には、数多くの企業と繋がっている推薦就職制度が充実しています。一般に就職活動で想像するのはいわゆる「自由応募」と言われるもので、推薦就職とは異なります。
推薦就職は、「企業側がこの大学から何人ほど採用する」と決まっており、その推薦に選ばれると、高い確率で合格、または最終面接へスキップできます。先輩方の活躍が認められて、このようなパイプが生まれることが多いそうです。
推薦就職で上手くいくと、きつい就職活動をほぼ経験せずに就職を決定できる大きなメリットがあります。
実際、人気企業の推薦就職を狙う学生は多く、推薦枠の争いになることがほとんどです。推薦応募には限られた少ない数しか枠がないため、皆がそれを狙うことはできません。
では、どのようにその争いに勝つのか。
答えとしては、学業成績順に推薦枠を獲得できます。申し込みをした学生のうち、学業成績がTOPの学生から推薦枠が配分されます。
成績がよければ、誰もが欲しい推薦枠を何なく獲得できるわけですね。
まとめ&終わりに
このnoteでは、就活における学業成績の重要性を企業側からの目線も含めて紹介しました。
大学での勉強を頑張っていれば、いずれやってくる避けられない就活において、強い効果を発揮し、あなたを支える証拠となります。
無難で安全な道を歩みたい人にとっては、GPAで無双することが1つの方法だと思います。
まずは、学業に専念することで、成績優秀者を目指してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。