わかりみ

TVerの見逃し配信見ていた。

「うちのガヤがすみません」で、佐藤二朗の「奇行」についての話題があった。お風呂場で奇声を発するらしい。説明がうまくできないのを司会者が「つまり、シャワーを浴びるのはルーティンやから、何も考える必要がなくて、頭の中がフリーになるってことですね」とまとめた。「そうそう！それで、ふと『あの時あんなことを言わなきゃよかった』みたいなことを思い出して、恥ずかしくなるから、その考えが頭に入り込まないように「ぎゃー」って叫ぶんですよ」

わかる。わたしも毎日、料理を作りながら、食器を洗いながら、洗濯物を干しながら、思わず過去の失敗や失言を思い出してしまう。そして「うわあああ」と叫んでしまうのだ。わかるー。

これは、思考回路の問題である。考え方にクセがついてしまっているのだ。ネガティブな方向、クヨクヨするパターンだ。「あの時、あんなこと言わなかったら、今はこうじゃない」と考えてしまう。「あの人のああいうところが苦手だった。あの時に言われたことでずいぶん傷ついた。」

そんな考えにしょっちゅう振り回されている。今はもう、全く会うことのない人や、戻ることのできない時代の話だ。

「過去は過ぎたもの。切り捨てていいのよ。」今日、友人たちと会った。何かの話の流れで、そう言われた。もう未来しか考えなくていい、くらいの勢いだった。そしてみんなが口々に「りかよん、疲れているのよ。おいしいものでも食べて」と、励ましの言葉をもらった。おいしいものを食べて、あれこれ喋って笑ったら、クヨクヨがクヨくらいに減った。

食べるのも喋るのも大事。書くことも大事。noteばんざい。