べろべろばーあ
すんごく腹の立つことが、自分にはまだあるのだ。「どうでもいい」と流すことができないのは、相手と真面目に向き合っているからだ。そのことを知ることができてよかったじゃないか、と自分に言い聞かせる。
ただ、一度起こった感情をコントロールするのは本当に難しい。悲しいときは一人で泣くとか寝込むとか、あまり人に迷惑をかけないで済むが、怒りは違う。物を投げたり暴力を振るったりはしないが、その感情がいつまでも頭の中をぐるぐると駆け巡る。怒りが怒りを増幅させている。
アンガーマネージメントがどういうものか、本気で学んだ方がいいのかもしれないが、怒っているときはそんなことを考える余裕もなく、平穏な時もまた、それを思いつく機会がない。しかし、怒りは突然あらわれるものだから、その対処法を考えていた方が良さそうだ。ここは自己流でいくしかない。
『べろべろばーあ』と心の中で言ってみることにした。コツは「ベロベロ』よりも『ばーあ』の方に心をフォーカスさせる。最後の『あ』を憎々しげに放つようにするか、あるいは楽しげに笑っておさめるか。
理詰めで考えたところで、自分のキャパシティを超えて、良い解決法が生まれるわけではない。考えることはいいことだけれど、悪い方に考えすぎるのもよくない。だから、ちょっと頭を冷やすつもりで言ってみる。
『べろべろばーあ』
…と、ここまで書いたら新しい怒りが浮上。それで、おまけをつけることにした。
『べろべろばーあの、あっかんべ〜!だ』
ふふん。
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