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でりばり
毎食、ムスメがデリバリーしてくれる。で、これが今日のオット飯。ムスメが「お父さんがね『冷蔵庫から肉を発見した』と言って作った、お肉丼」と言って差し出した。右側の白濁したスープは豚骨スープで、中には餃子が入っていた。しかも、紅生姜でピンク色になっている。
オットが発見したのは、豚のもも肉のブロックで、角煮か煮豚にしようかと思っていたやつ。そして、スープの中に泳いでいる餃子は、パリッと焼けた羽根が香ばしい、ちょっとお高い冷凍の焼き餃子である。わたしの計画とは全く別の姿に調理されていて面白い。大根おろしまで擦ってくれて、ほんと、感謝感激。美味しゅうございました。
それにしても。月曜日からほぼ1週間、ずっと部屋に一人でいる。3〜4日間は、熱とだるさで全く何も考えられずにいたが、昨日あたりから、だんだん飽きてきた。じわじわ読んでいる歴史漫画は一向にページが進まず、同じ歴史マンガだったらもっと面白い本があるんじゃないかと考え始めた。
一昨年の今頃、体調がかなり悪くなって、結局入院したんだけれど、その時は「食べることだけが楽しみ」だった。病院にフリーWi-Fiはなく、チマチマとギガの消費を気にしながらネットを見ていた。それでも、毎朝、毎晩、定時に検温や健康観察に来てくれる看護師さんと一言二言の会話があったり、隣のベッドのおばあさんの壮大な一人語りを一晩中聞いていたり、なんとなく忙しかった。
今回は、Wi-Fiはあるけれども、誰とも接触しない退屈さにどうにかなりそうである。テレビもないし、「ごはんだよー」と陽気な感じでやってくるムスメも、長居はできない。サッと置いてサッと部屋を出ていく。
そうだ。ラジオ聴こう。なんで今まで思いつかなかったのだろう。そう思って、いそいそとラジオを付けてみた。あら。甲子園である。そもそも野球のルールがわかっていないので、どっちが勝っているのか、どの選手がどっちのチームなのか、全然わからない。ただ、試合の合間に流れる校歌とか、吹奏楽の応援演奏とかをBGMにぼんやり聴いていた。
うとうとしている間に、番組はニュースに切り替わっていた。よし、さっきの試合の続きは…と思っていたら、相撲が始まった。相撲!!野球よりもっと馴染みがない!!
寝るしかない。もう寝すぎるくらい寝ているのだが、不思議とすぐに眠くなる。これが病というものなのだろうか。なんだかこのままだと、社会復帰できる気がしないのだが。
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