パフェ道

友だちと連れ立って、「パフェが美味しいお店」に行った。メニューの写真を見ると、季節限定の桃のパフェは、それはそれはリッチでゴージャスでフォトジェニックで、美味しそうだった。ところが残念なことに、わたしの一つ前の人で終了してしまったというのだ。まじか。しかも季節限定なので、今日で終了。来年の桃の季節までお預けだという。食べたかったー。

すると、厨房からパテシエールが出てきて「お客様、桃のパフェ、あと一つだけでしたら、作れる材料が揃いました」と言う。おおう。
「お願いします！！！」　で、登場したのがこれ。

やったー。

わたしはパフェの下の方にコーンフレークが入っているのが大嫌いだ。あの、カサカサでガリガリしていながら、溶け始めたアイスやジャムの水分を含んでベトベトした部分もある食感が嫌だ。そして上部の甘みを全部帳消しにする、あの味気なさ。まるでそこに消しゴムでも入っているかのような虚無感。

だが、ここのパフェは違った。上から下まで、様々な食感の食材が詰まっているが、吟味された組み合わせで、冷たさ、甘さ、舌触りのバランスが素晴らしい。そして桃の硬さまでもが計算尽くだ。

わたしはパフェ道の権威でもなんでもないが、いちファンとして、コーンフレークを含まないパフェをヨシとする。そこのところはハッキリと言っておきたい。