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みすてり

菅田将暉主演の月9ドラマ。半年以上も前から話題になっていた「ミステリと言う勿れ」の原作漫画を読んだ。年末にTSUTAYAで9巻まで借りて来たのだ。

わたしは年末のバタバタで読む時間がなかった。先にオットに読んでもいいよ、と渡したら、彼はあっという間に読み終わった。そして、「早く読んだほうがいいよ。なぜなら、何度も読み返したくなるし、読み返さないとわからないことも多い」と、アドバイスをくれた。ほほう。そりゃ楽しみだね。でも、わたしは掃除で忙しくてね。あなたも窓拭きとかしてもいいんだよ?

結局、オットは掃除の「そ」の字もやることなく、ただ漫画を繰り返し読み込んでいた。そして、毎日「まだ読んでないのか」と聞きにくる。わかったわかった、と1巻を読み始めたが、とにかく忙しく、布団に入って読み始めたら2巻の途中で寝落ちしてしまった。

翌朝「もう読んだ?」と聞かれたので、「いや、2巻目の途中で寝落ちしてしまって」と答えたら「ええっ。あの話の途中で寝落ちしてしまうなんて!信じられない!!」と大袈裟に言った。そんな面白い話でも寝落ちするほど疲れているのですよわたしは、と心の中でつぶやきながら、そのまま年越しをしてしまった。

昨日、大型ショッピングモールに買い物に行ったら、オットは「オレ、本屋に行ってくる」と姿を消した。だいたい想像はついていたが、やはり最新刊の10巻を買って来た。「あんなところで話が中断してしまったら、先を読まないわけにはいかないんだよ」と言う。そんなに面白いんだな、いや確かに、2巻の途中までも面白かったけど。

それで、昨晩から本腰を入れて読み始め、今日は一気に最新刊まで読み終わった。漫画のストーリーも面白いし、主人公のととのうくんのキャラクターも興味深いし、主要な登場人物もみんなカッコいいし、犯罪者にもドラマがある。犯罪は許されないが、ボタンの掛け違えから始まる犯罪は、誰にでも起こる可能性があると思わせる。伏線の準備も素晴らしい。

でも、わたしが一番オットに響いて欲しいのは、ストーリーの本筋ではなく、整くんが「ぼく、前から考えていることがあるんですけど」とか、「ぼくは常々思っていることがあるんですが」と話し始める『余談』の根底に、いつもジェンダーフリーの思想があるところだ。そして、その話を聞いた登場人物たちがハッとして、自分はどうなのか、と省みるところだ。

相手を先入観で見たり、誰かに都合の良い「常識」に振り回されたりしていることを多くの人が気付くといいなと思う。そして、いじめや犯罪に手を染める人たちがそうなる前に、防ぐ意識のある社会になって欲しいと思う。日本でも、アンガーマネージメント・トレーニングやカウンセリングの意義が正しく伝わって、誰でもそれを受けられる社会になって欲しいと思う。

ちなみにオットの意見では「これは3巻くらいまでがドラマで、あとは映画になるな」だそうな。ドラマシリーズになる可能性もあるがな、とも言っていた。明日が返却日なので、オットは読み返しに余念がない。

1月10日スタート。楽しみだ。

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