ようすみ
先週末からずっと雨天続きで、出かけるのが億劫なくらい降っている。特に一昨日からは、線状降水帯とやらが停滞しているらしく、日毎に警戒レベルが上がり、今はもうMAXの警戒レベル5である。4の時点で非難すべきところだが、初盆で実家に帰っていたので、先ほどひとまず戻ってきて、一息ついて、まだ家にいる。
実家に戻り、玄関に立ったわたしを見た母が、開口一番「あら。そのながぐつ、どこで買った?」と食いついてきた。試しに履かせてみたら、ちょうど良いという。わたしは快く譲った。なぜなら「同じのを買ってきて欲しい」と言われても、蔓延防止等なんちゃらのために、次にいつ来られるかわからないからだ。「さあ、これをお履きなさい」と、シンデレラにガラスの靴を授けるように渡してきた。お返しに、ムスメの大好きな栗饅頭をもらった。あ、わたしはスニーカーを持参していたので、帰りの靴はノープロブレムである。
そうして、仏壇にお参りをして、母に「いざとなったら体ひとつでいいから、小学校に避難するんだよ。ギリギリまで待たずに行くんだよ」と言い残して帰ってきた。
帰りの車中のラジオ放送や、立ち寄った飲食店のテレビでは、相当な被害が発生しているのを見聞きした。九州だけでなく、中国地方もえらいことになっている。すごく怖い。移動の車中で、スマホの緊急警報が鳴った。家族3人分の警報はなかなかの緊張感を生み出した。道中のうっすら冠水した場所では、スプラッシュマウンテンばりの水しぶきを受けながら進んだ。助手席でわたしが、後部シートでムスメがワーワー言って、運転するオットがふん、と鼻で笑った。いや、水しぶきで前が見えなくて、本気で怖かったよ。
どうにか帰ってきて今は家にいるのだが、雨脚が確実に強くなっている。避難する?どうする?とムスメの友人からLINEがジャンジャン届いているようだが、まだ避難の決断には至らない。ここは川からは距離があるし、若干高めの場所なので、道路が冠水したこともない。それに避難所からずいぶん遠いので、日没近いこの時間から避難するのもリスクが高いし、避難所でクラスターが出るのもこわい。そのような諸々の条件を踏まえ、様子見である。いざとなったら垂直避難しかない。
どうか、全国のみなさまがご無事でありますように。