せんたく

ここ数年、よく見かける表現に「選」と「択」がある。『スイーツ好きに喜ばれるお土産10選』とか「ここはこの味、一択!」とか、そんな感じ。

日本語って、どんどん変わっていくなあ。いや、日本語だけではないんだろうな。英語も、フランス語も、韓国語も、きっと「若いもんの言葉遣いは乱れとる」とか言われているのではないか。

若者が「ヤバない?」と言うのを聞いて、「ヤバ(く)ない?」のことか、と気づくのにそう時間は掛からなかったが、よくよく考えてみれば、これは関西弁かもしれない。大阪出身の人が「痛ない?」「寒ない?」と言うのを聞いたことがある。だからこれは若者言葉というよりは、関西訛りなのかもしれない。

さて、「選」と「択」に話を戻す。書き並べてみて、気づいたが、これ、一つの単語やん。「選択」やん。じゃ、意味は同じなんかと思ったら、ちょっとニュアンスが違う。どっちもより分けて選び取る、と言う意味なのに、「選」には順位を感じて、「択」には同列を感じる。なんでかなー。

そういえば、以前はこれ、なんて言っていたんだっけ。「お土産ランキング」とか言っていたかも。「択」に関しては、全く使っていなかった。

中学生と会話をする日々は、新しい日本語を知る日々でもある。その新しい日本語がどんどん古くなる。「ヤバいですよ」「言い方!」「とりま」「うっざ」「じゃね?」「あざます」「おなしゃす」「ま」

言葉は環境に影響されていく。関西弁の人がそばにいたら、あっという間にイントネーションが変わっていく。それと同じように、若者言葉が蔓延する環境にいて、わたしはかなり影響を受けている気がする。

1年後、自分らしい日本語を喋ることができているだろうか。

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りかよん
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