ネットでテレビばかり見ている

わが家にはテレビの電波受像機はない。あるのは液晶モニターと、プレステ4である。これでインターネットテレビを見る。地上波はTVerで、見逃し配信を見るしかないのだが、ドラマやバラエティの「毎週見る番組」が増えた。一方で、WOWOWにも加入しているので、こちらのドラマも見逃せない。気付いたら、モニターの前に座っている時間が激増し、わたしの自由時間は、ほとんどドラマ鑑賞に使われている。まずいけど、やめられない。

昨日「35歳の少女」を見た。柴崎コウが10歳から35歳の内面を演じ分けていて、上手いなあと思っていた。でも昨日はもっと驚いたことがある。母親役の鈴木保奈美が優しいママだった時と、表情をなくして感情を表さない今のママの役を演じていて、それもまたすごいなと思ったんだけれど、その、表情をなくした顔と同じ顔を柴崎コウがするのだ。心を閉ざした時の目つきと口の動かし方が、ママそっくり。ああ、この二人は親子なのだと思う。お互いに心を開こうとしないのに、こんなにもこの親子は似ているのかと思うと、泣けてくる。顔自体は全然違うのに、表情にすごく「親子感」が出ているのだ。役者ってすごい。

今日は「恋する母たち」を見た。これは柴門ふみの漫画の実写版だ。原作を読んだことはないのだが、柴門ふみの独特の絵柄が頭にチラつく。見れば見るほど、原作を読んでみたくなるから不思議。ドラマのストーリーは、あまりにも自分の日常とかけ離れていて想像がつかないので、泣けない。どのキャラクターにも感情移入をしていない。ただ、別居が決まって引越しする日に、吉田羊とその息子が話すシーンがあるのだけれど、そこは泣いた。自分はゲイで、友だちのことが好きなんだとカミングアウトした息子に「人を愛するということは素晴らしいことよ」と伝えるのだが、息子を愛する母の気持ちに共感できた。でもそれは、年下の男との恋愛の上に成り立っているセリフだけに、一人の女性としての苦悩もまた加味されている。複雑な大人のドラマだ。

今日はWOWOWのオリジナルドラマ「竹内涼真の撮休」も見た。30分くらいの短いストーリーの中で、竹内涼真が本人役で出る。もちろんフィクションだが、毎回、脚本も監督も違うので、その違いが興味深い。今日見たのは、シェアハウスの仲間が内輪揉めする話だけれど、イヤなキレ方をする人とか、人の話を鵜呑みにする人とか、「イラッ」とくる場面が用意されていて、そのあとでスカッと落としてくれたので、面白かった。

それから「ヴィレヴァン2」も見た。これはヴィレッヂヴァンガードを舞台にしたフィクションではあるものの、ほとんど実話に近いらしく、舞台裏を覗く面白さがある。そして岡山天音のあの感じ。魚っぽい飄々とした顔の、やる気ない若者が時々熱くなる感じ。「デザイナー渋井直人の休日」のときも、めちゃくちゃ「今どきの若者感」が出ていて、でも素朴な好青年という役どころだった。わたしの中で岡山天音は、その感じが定着しつつある。

いやはや、ずいぶん見たな。どんだけ暇やねん、と思われるかも。テヘヘ。






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りかよん
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