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まるちだ

はい、「マチルダ」と読んだ人はこちらをご覧ください。
わたしのマチルダはこれ。アレじゃない。

お気に召したらば、こちらも。「マチルダ先輩2

さて、タイトルは「マルチだ」です。主婦はマルチタスクを日々こなしておるわけですが、そのマルチと、わたしの家事の進め方は合っているのだろうかと考えた。

朝、目が覚める。頭の中は「今日はあの仕事を片付けよう」と、デスクワークを目論んでいる。すぐに取り掛かろう!

しかし、家族が散らかしたままの居間にゲンナリ。とりあえずトイレに行き、洗面所で顔を洗ったら、洗濯物が目に入る。洗い物を集め、洗濯機のセットをする。そうだ、居間のソファカバーも洗おう。

ソファカバーを外して洗濯機へ。ああ、掃除機をかけなければ。掃除機の横にダスキンのモップがある。掃除機の前に、モップでホコリを払う。それから掃除機をかける。

その後、空腹なので、何か食べようと冷蔵庫を開ける。昨日の作りかけのカボチャポタージュを完成させねば。材料を出す。ああ、モヤシのヒゲ根も取りたい。その前に、シンクにあるコップや、出しっぱなしの鍋を洗わねば、と洗い始めたら、薬を飲まねばならぬことに気付いた。で、薬を飲み、コップを洗い、そうこうしていたらLINEの通知がきた。

LINEに返事をして、ついでにTwitterを見てみると、非常に有益なツイートを発見し、スクショを撮る。114枚。

もやしのひげ根を取る。時間がかかるので、ポッドキャストで番組を聴きながらやる。

そうこうしている間に洗濯が終わる。この雨で部屋干ししていた洗濯物を外し、たたむ。洗濯機から洗い物を出し、干す。

台所に戻り、ポタージュスープを作るつもりだったのを思い出し、ミキサーにかける。牛乳を冷蔵庫から出し、鍋を用意する。

スープを作りながら、「あれ?なにをするつもりだったっけ?」と考える。そうだ。仕事を片付けるつもりで張り切っていたのだった、と思い出す。

出来上がったスープを食べて、書類作りに取り掛かる。結果、起きてから、ここまでで2時間。

これをマルチタスクと言っていいのか。手際良く、効率よく、という「できた主婦」の働き方とは違う気がする。これって「行き当たりばったり」って言うんじゃないの?と思う。しかし、「終わり良ければ全てよし」だとしたら、決して間違いではないかもしれない。ただ、途中の状態、たとえば干すべき濡れた洗濯物を置きっぱなしで掃除機をかけたり、料理を作りかけで台所を離れたり、LINEの返事を先にするためにちょっと座ったり、という場面を目撃した家族は「中途半端なことをしている」と思うだろう。

その時の「なんだこれは?」が非常に心に痛い。




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