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お守りを作る

お守りは神社仏閣でいただく(購入)するものだと思っていたら、ムスメが「お守りを作りたい」と言ってきた。えー。お守りって、自分で作ってもいいんだ!?

後輩たちに来年のコンクールに向けて、プレゼントしたいと言う。あなたの作ったお守りにご利益あるんかい?と思ったが、まあ、本人がそうしたいと言うのだから、ヨシとするか。

布を切ってアイロンをかけ、ミシンをかける。意外にも、ムスメはミシンがけができるようになっていた。『家庭科』はすばらしい。袋を作ったら、ヒモを通す穴を開け、ヒモを通す。ヒモは、願いが叶う縁起の良い飾り結び『二重叶結び』にする。

この飾り結びが難しくって、何度もYouTubeの解説を見たり、本の図解を見たりしたのだが、なかなかうまくいかない。ムスメもうまくいかなくて、キレ気味になってきた。YouTubeでの解説は、何パターンもあって、喋り方のクセが強くて説明が頭に入ってこなかったり、爪の長い人が手元をアップにして解説しているので、先端恐怖症のわたしは直視できなかったりして、なかなか完成しない。それでも3日かかって、どうにかこうにか、形にはなった。

で、問題のお守りの中身についてどうするのだとムスメに聞いたら「むくろじのタネ」と答えた。むくろじのタネは、羽根突きの羽根の先端に使われる、黒くて硬いやつ。「なんで?」と聞いたら「良さそうだから」と。

小さいお守り袋にムクロジのタネは厚みがありすぎるので、もっと小さいものにしたらどうだと提案したら「じゃあ、フウセンカズラのタネ」ときた。黒くて小さいタネには白いハート形の模様がある。それでいいか。

しかし、おまじないの呪文が書いてあるとか、百歩譲って「全国コンクールで金賞が取れますように」とかムスメが書くとか、そういうものではないのか?お守りって。

タネいりのお守りを後輩たちに渡して、ムスメは満足そうだがご利益がどれほどのものかは、わからない。




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りかよん
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