FAN

inktober2021　7日目のお題「FAN」。どっち？回るヤツ？沼のヤツ？

誕生日に、友だちが手持ちの扇風機をプレゼントしてくれた。街中を歩く人たちが持っているアレである。

わたしには全く用無しの代物だ。確かに涼しいかもしれないが、歩く時にまで必要かといえばそうでもない。電車の中で使っている人も時々見かけるが、片手が塞がって不便だ。

とはいえ、なんとか有効に活用できないものかと思っていた。そして、その日は突然訪れた。

酢飯を作る時だ。左手のウチワで煽ぎながら右手のしゃもじでご飯をかき混ぜていたが、いつもどちらかが疎かになる。しかし、このハンディファンを使ったらどうだ。スムーズじゃないか。

酢飯を冷やすなら、弁当はどうだ。毎朝、詰めた弁当が冷めるのを待つ時間がなく、まだ湯気が出ているのに蓋をしていた。保冷剤を入れてなんとかしてきたが、この扇風機があれば…。もちろん、いい感じに冷えた。しかし、わたしが持っていなければならない。これでは効率が悪い。

あ。これ使えるんじゃね？と思ったのが、食器や食品をストックするのに使える便利棚だ。ここに扇風機を伏せて置き、その下に弁当を３つ並べる。
めっちゃ便利。これはいい。わたしは天才かもしれない。