すぎゆく
クリボッチ、という言葉をよく聞く。一人でクリスマスを過ごす、という意味らしい。そもそもクリスマスって、キリストの誕生を祝う日だから、一人でも大勢で過ごしても、そこに祝意があれば、たぶん意義はある。ただ、違う宗教の人にとっては、別にめでたい日でもなく、一人で過ごそうが、大勢で過ごそうが、どっちでもいい。ってことはつまり、クリスマスは一人で過ごしても、大勢で過ごしても、どっちでもいいってことか。一人だからって自分を惨めに思うこともないし、大勢で過ごしたからってそれが幸せってことでもないのではなかろうか…。
というようなことをさっきからぐるぐる考えているのだが、ふと気づけば、今年はクリスマスのことを1ミリも考えていなかった。去年は友だちや家族に何を贈ろうかと考えたり、ラッピングしながらワクワクしたのだが、忙しさのあまり、今年はクリスマスを思い出すことすらできなかった。
クリスマス会を職場でやったのだが、クリスマス要素は1ミリもなかった。パラスポーツの「ボッチャ」をやり、プレゼント交換で終わり。中学生たちは少しもクリスマスっぽくないひと時を「楽しかった」と言ってくれたのだが、わたしは「やっと終わった…」と一つのタスクを片付けた安堵感しかなかった。楽しいと言ってくれたことが、ありがたかった。
まだ家族にプレゼントを用意していない。明日も仕事で、プレゼントを用意する時間はない。とはいえ、オットは毎年、ムスメにプレゼントを用意するが、わたしには何もない。もう、今年は何も用意しなくてもいいか。
2021年、とにかく多忙な一年であった。多忙はまだまだ続く。いつになったら、わたしにハッピーホリデイズは来るのか。
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