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大人の階段上る君はそうヤ◯クミ
オタクを長くやっていると、男の子が沢山出てくる作品……スポーツ漫画とか、部活青春漫画とか、乙女ゲームとか、育成ゲームとか……それらに触れる際についついなってしまうもの、ありませんか?
友情とか青春とか眩しいものを見たときに、ついついなってしまうもの、ありませんか?
女の子が沢山出てくる作品のときにはならないのに、男の子が沢山出てくる作品のときに、ついついなってしまうもの、ありませんか?
聞こえてきませんか?
あの台詞が
「おまえら……!」
そう、二つ結びにメガネにジャージ姿の女性
そう
ヤンクミ
青春に触れると、おまえら、ヤンクミになっちまわないかい?
私はなっちまうよ。
私は女の子が沢山出てくる作品も大好きなんですが(ゲームだったら圧倒的に女の子に囲まれるゲームの方が数やってる)
女の子に対しては中々ヤンクミにはなりません。
それはそもそも「ヤンクミ」が主人公の女性教師として登場する「ごくせん」は男子校を舞台にした作品であり、ヤンクミが「おまえら…!」となるシーンは大体、男子生徒たちの熱い友情、教師に対する信頼、その関係の構築過程に感極まる場面であることが多いからだと思います。
漫画のイメージというよりも、ドラマのヤンクミのイメージかもしれません。
「おまえら…!」と声を微かに震わせながら力強く頷く熱血教師・ヤンクミのイメージ。
そんな感じに私はなっちまう。
でも、十代の頃の私はヤンクミになることがなかったように思います。
「◯◯君かっこいい!」
「◯◯君たちえらい!がんばったね!」
「皆、素敵だよ~!」
そう、彼らの同級生目線で作品を見ていたのです。
運動部のマネージャーなのかもしれない。
クラスメイトなのかもしれない。
もしくは、ただ同じ学校にたまたま通っているだけの何の接点もないモブ視点なのかもしれない。
でも、たしかに「同世代」の目線だった。
それがいつの日か、
「若いのに偉すぎ……!」
「ねぇ、まだ◯◯歳だよ?!」
「青春眩しいよぉオロロン……」
子供たちを応援したい大人の目線に変わっていたのです。
そんな気持ちの落ち着きどころが、
「おまえら……!」
なのかもしれません……。
心にヤンクミが現れたとき。
それは、大人になったということ……。
おまえら……。
ちなみに、何故か女の子が沢山出てくる作品は何時までたっても同級生の男子ポジション目線で見られる。
全然「◯◯ちゃん、好きだ。付き合ってくれ……」とか「◯◯ちゃん、俺と付き合わなくても良いから、とにかくめちゃくちゃ幸せになってくれ、頼む……」とかそういう気持ちになってしまう。
何故?
(育成ゲーム等、恋愛要素のない作品で主人公が大人の立場の場合はそんな気持ちにならない。保護者の気持ちになる。)
●柳原利香●