女性が建設業界で働くことについて
私は大学で化学工学を専攻し、卒業後はプラントエンジニアリング会社で設計職として就職しました。
プラントエンジニアリングって何?と思うかもしれませんがざっくり工場を作る建設業だと思ってもらって良いです。
これまでのわたしの体験から、建設業界で働く女性技術者の現実について話していきたいと思います。先に言っておきますとあまりポジティブなことは書いていません。私個人の意見として、こういった現場出張が多く男社会な業種で女性が働くことについてオススメしていません。
(これから建設現場に出てバリバリ活躍したいと思っている学生さんがこの記事を見るとがっかりするかもなので非推奨です。あくまで参考の一つとしてください。)
どんな仕事をしていたか?
新卒で入社後は、8割位オフィスワークで主に図面や設計図書を作成、チェックしていました。図面や設計図書を作るに当たり、他部署の方やお客様と相談したり確認したりする事項が大量に出てくるので、一人で黙々とやるということもなかったと思います。
残り2割は出張や現場勤務でした。お客様との打合せに行く機会がすごく多く、一週間に1回は新幹線か飛行機に乗って出張に行く…なんて時もありました。あと、設計職でも現場チェックや試運転があったので現場出張に行くこともあります。現場出張は3ヶ月くらい行くのも普通です。
出産後どうだったか?
出産後は、出張無しで基本的に内勤の業務をやっていました。図面の作成やチェックが主でした。
正直、新入社員にもできる単調な仕事ばかりでスキルアップもなく、仕事がつまらなくなりました。
建設業界で女性技術者はずっと働けるか?
実際働けますが、周りの男性や若手がバリバリ出張行ったり残業したりしている中、自分は時短でさっさと帰るのが別に嫌じゃないなら働けます。
それか、保育園の送り迎え、子どものご飯作り、寝かしつけなどの育児を旦那や祖父母に任せられるなら周りと同じように働けます。
実際働いていてどうだったか?
今思えば、私は周りの人と同じように働いてキャリアを積んで行きたかったと思っていたのですが、出産後にそれは無理だと現実を突きつけられました。いままで、まあなんとかなるだろう精神だったのですが、それは見通しが甘すぎました。
自分が将来どんな風に働いていたいか、働く前からきちんと考えるべきでした。
この業界は長期出張があるので、子育てしながら働くのは正直厳しすぎます。
もしこの業界で女性エンジニアが子育てしながら周りと同じように働きたいなら、祖父母か旦那にほぼ育児を任せないと不可能です。
私は育休復帰後にこの問題にぶち当たり、色々と建設業で子持ちで働く女性を調べましたが、祖父母の手厚いサポートがあるか旦那が家事育児を担っているか、内勤のサポート業務をやっているかどれかです。
そこまでして働きたいか…?
最後に
ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、よっぽどやりたいのでない限りプラントエンジニアリング業界(建設業界)で女性技術者として働くのはあまりおすすめできません。
結局私は育休復帰後に、このままずっとこの業界で働いていてもスキルアップ・キャリアアップは無いな…と思い、it業界に転職しました。
現在の会社では子育て世代も多く、(大変な時もありますが)両立してやりたいことができている感じがします。