この虫飼いたい
幼稚園で働いていると日々新鮮です。
私が働かせていただいている幼稚園では園児さんの好奇心を大切にしようと園児さんが見つけてきた虫や植物を観察したり、育てられる場合は一緒に育てたりしています。
今は鈴虫やカタツムリ、メダカなどが職員室の前の棚に並んで園児さんたちも毎日その虫や動物に話しかけたり、友達とそれらについて話し合ったりしています。
お庭の自由時間の間にたくさんいろいろな虫を見つけてきます。ダンゴムシなども学習しただけあって、どこに行けば見つかるのか、や名前などもバッチリ覚えている子も多くなってきました。
さて、ちょっと前ですが『この虫なんの虫〜?』と園児さんたちが数名で虫を見つけてきたようです。
ちょうどその時職員室でデスクワークをしていたので、おお〜また何か見つけてきたのかな〜?と思っていました。虫に詳しい男の先生が『どれどれ〜??』とその虫の名前を教えてあげようと行った所、、、
『あっ!!これゴキブリだ!!』
職員室の中は一瞬シーン、、、
園児さんたちはきょとーん。ふう〜ん?なあにそれ〜?という表情
そして園児さん全員声を揃えて『飼いたい!飼いたい!飼いたーい!』笑
静かだった職員室の先生たちは冷静を保つのが精一杯。そして笑いを堪えるのも精一杯。笑っては行けません!絶対に!
女性の副園長先生が細やかな気配りでにこやかにさっと出ていき、『幼稚園ではね〜、飼える虫と飼えない虫がいるんだよね〜。これは飼えない虫なんだよね。だから副園長先生に任せてもらっていいかな?』
さすが!副園長先生!お見事な切り返し!と感心したのも束の間。
園児さんの一人が
『え?飼えるよ!うちでいっぱい飼ってる!』
どっひゃ〜
それはね〜、飼ってるんじゃないんだよ〜
と心の中でリカ先生は思うのでした。
でももしかすると、カブトムシやクワガタと間違えたのかも。そういえば結構似てるし。笑。差別の心のない無垢さ。見習いたい気もしますね。
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