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いつか自分ならできる!
わたしは子どもの頃に、勉強ができませんでした。覚えたり、計算したりすることが苦手でした。中学2年の英語のテストは8点(100点満点中)でした。大文字はわかっても、小文字がわからず、ろくに英単語が書けず、偶然に記号の問題が正解したから、8点でした。担任からは高校は無理だと言われました。
運動もできませんでした。特に球技は、どの種目もできませんでした。投げても遠くに投げれません。打とうとしてもボールに当たりません。蹴っても、的外れなところに転がるだけです。捕ろうとして、顔に当たります。
家にはお金はありませんでした。四畳半の木造アパートに、親子三人で生活していました。風呂無しの共同便所です。壁の代わりにトタンが使われていて、夏はとても暑く、冬はとても寒かったです。
わたしは子どもの頃に、勉強も運動もできず、お金もないことに、悔しかった思い出がいくつもあります。
そのせいか、わたしは努力家になれました。人の倍、練習したり、調べたり、することで、高校の通信制を卒業し、社会人になってから、大学に行って関心のある分野を学びました。
球技は苦手なままでも、走ったり、泳ぐことは得意になりました。筋力もついて、力仕事は自信がつきました。
中学を卒業してから、親元を離れて働き出したので、木造アパート生活も早くに卒業できました。学費を稼ぎながら、高校の通信制に通うことで、いろんな人たちと人間関係に恵まれました。
今となれば、子どもの頃の悔しさがあったから、努力家になれたのだと思います。
大人になったらなったで、「なぜできない」「なぜうまくいかない」などと、悔しい思いをすることは多々あります。ですが、「いつか自分ならできる!」という楽観的に考えながら、努力をし続けています。