相手に伝わる文章は難しい
昼休憩にスタッフのAさんから「研修のレポートの締め切りが明日なんですけど、ちょっと見てもらえませんか」と言われました。
Aさんは あるWeb研修を受講しており、課題レポートがあったみたいです。
わたしは「明日が締め切りなのに今から見るの?」と思いながらも、Aさんのレポートを読みました。
わたしはAさんのレポートを読んで「これは…」と思いました。
文章が全体的に、Aさんにしか分からない表現が多くて、意味がわかりにくいレポートだったのです。
Aさんは文章を書くことは苦手だと言われていました。
わたしは、このレポートだと「合格は難しいだろうな…」と思いました。
読むだけで昼休憩が終わったので、仕事が終わってから、Aさんとレポートを修正することにしました。
わたしが全部を修正しては良くないので、Aさんには修正するポイントだけを伝えました。
Aさんは頭を抱えながらもレポートを修正していきました。
1時間が経ち「できました!」とAさんが修正したレポートを見せてくれました。
修正前よりはかなり良くなっていたのですが、もう少し頑張れば、もっと良くなるのかなと思い、「こことここの表現は変えた方が、相手に伝わりやすいのでは」「Aさんが伝えたいことを もう一度整理してみては」などと伝えました。
Aさんはさらに頭を抱え込みながらもレポートを修正しました。
レポート作成の待ち時間は、わたしは残った仕事をしていましたが、Aさんはとても集中して頑張っていました。
さらに1時間が経って、レポートは完成しました。
とても読みやすくなり、テーマに沿ったAさんの考えがしっかりとわかる内容になっていました。
わたしが「とても良くなりましたよ!」と伝えると、Aさんは「ありがとうございました!」と喜んでいました
自分の想いを相手に伝わるように文章にすることは難しいことです。わたしもよく難しさを感じています。
Aさんはその難しさを2時間で乗り越えたことになります。Aさんの追い込みの集中力はすごいなと思いました。
その集中力を最初から発揮できていたら、ギリギリにならなかったのに…と思いましたが、そんなに うまい具合にいかないことも よくわかります。
いつでも発揮できる集中力がほしいものです。
今回は締め切りに間に合って良かったです。