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【無料】11/8~11/10東京備忘録①11/8

11/8(金)~11/10(日)東京に行っていました。
とにかくとても充実した滞在だったので、聴いた話、感じたことなどを備忘録のために綴っていきたいと思います。
なので、無料。
ご自由にお読みください。


移動中の読書『北極男』

先日、ブックカルテで冒険研究所書店の荻田泰永さんに選書していただきました。
ブックカルテのURLは下に。

そもそもブックカルテとの出会いは先日行った岡山の「本の森セルバ岡山店」に御書印をもらいに行ったときに置いてあったパンフレットでした。

過去に2度、砂川市のいわた書店の「一万円選書」が当たったので選書してもらったのですが、全く違う方に選書していただくのもおもしろそうだなと思い、お願いしてみることに。

最初はキーワード「旅行」とか「絵本」とかを入力して見つけた別の本屋さんにお願いする予定でした。

『PIHOTEK 北極を風と歩く』

たまたま、絵本授業の準備で日本絵本賞の絵本を取り上げようと、手に取ったのが『PIHOTEK 北極を風と歩く』文:荻田 泰永 絵:井上 奈奈 講談社でした。

その夜、なぜかもう一回検索したんだったっけな?検索結果の一番上に出てきたのが、荻田泰永さんでした!!
荻田さんが「冒険研究所書店」という本屋さんを経営されているとのこと。
これは運命だ!と勝手に思い、荻田さんに選書をお願いすることに決めました。

そして送られてきた中の1冊がご自身の著書『北極男 増補版』荻田泰永 山と渓谷社 でした。

これから読むしかないですよねぇ。
ということで、先日少し読み始めたのですが、文庫本で持ち歩きしやすいサイズだったので、今回の移動のために取っておいたのでした。

自分も北極を冒険している感覚

今回の移動はJRで旭川まで、バスで旭川空港、飛行機で成田空港・・・という感じだったのですが、すっかり世界を見失ってしまい、どっぷり荻田さんの冒険の世界(北極)にはまり込んでしまいました。

「北極冒険家」と呼ばれるようになるまでのストーリー。
初めて北極に行ったきっかけから北極にハマっていく様子。

海外は北極しか行ったことがないという、私からしたら考えられない状況。

ですが、北極といってもさまざまな場所があり、歩き方、進み方も季節や場所、状況によって全く違うことがわかります。

基本的には一人でソリを引いて歩くスタイル。
まさにPIHOTEK そのままです。
小嶋一男さんと犬ぞりのときも、角幡唯介さんと一緒のときもありましたが。

特に印象的だったのが、あまりに空腹でジャコウウシを撃って食べるところ。母牛だったため、子牛が近くにいて・・・っていう話。

これ残酷な話だよなぁと思ったのですが、どんな生きものがどうやって生きてきたのか知らないままそのお肉をスーパーで買ってきたり、レストランで食べたりしている私の方がよっぽど残酷なのではないかと思いました。

あとは冒険家一人の力だけではなく、サポートする人がたくさんいて、それは星野道夫さんの本なんかにも似たようなことが書かれていましたが、極地専門のパイロットがいたり、交信してサポートしてくれる人がいたり。
結局「人とのつながり」なんですよね。
どこに行って、何をしようと。

それから、無謀な冒険では決してなくて、周到な準備をされているとか。装備も物資も体力や精神面もあると思いますが。

飛行機の中で読み終えたのですが、軽い放心状態。
ここからが本番なのに、何かやり終えた感がすごかったです。
続編が早く読みたい。
でも必ず冒険研究所書店さんから買うことにしようと思います。

こどもの本総選挙 presents 「絵」と「本」のはなし

この日は夜に神保町のブックハウスカフェのイベントに参加する予定だったのですが、たまたまその前にこんなイベントがあるということを知りました。

「令和最強の絵本作家」鈴木のりたけさんとヨシタケシンスケさんのトークショー。
これはもう行くしかないですよね。
スタンドチケットですが、入手してリアル参加してきました。

ヨシタケシンスケさんはコロナ前2020年だったかな?にけんぶち絵本の里大賞を受賞されて剣淵にお越しくださいました。
そのときに授賞式のお手伝いをさせていただき、ヨシタケさんが抽選会の当たりを引く役をしてくださったのですが、アシスタントで隣にいて(贅沢!)自分の番号が当たったので「あ、私です」って言ったら「えっ?」って言われたくらいの思い出笑。

鈴木のりたけさんは2年前かな?アルパカ賞を受賞されて、剣淵に来てくださいました。『大ピンチずかん』のブレーク前夜くらいで、「情熱大陸」の密着が入っていたのですが、剣淵はほぼカット、チラッとアルパカと映ったくらいだったようです。

そんなお二人はさらに人気爆発で、ますます遠い存在になられ、気軽にお声掛けもできないので、私は静かに聴いているしかなかったのです。

いつもはメモしないのに、メモを出した

どんなトークショーかは全く知らなかったのですが、基本的に私はメモを取りません。
取ったところで、あまり活かされないからです(それは私のやる気次第かも笑)
それよりも話している方の仕草や表情、そういうのをじっくり観察した方がおもしろいし、特にインパクトがあったことを活かせたらいいなくらいで充分だと考えています。

と思っていたのですが・・・リュックからメモを取り出しました笑

なぜかというと、のりたけさん、ヨシタケさんが影響を受けた本やそれぞれの本棚の話題が出てきたから。とにかく本のタイトルをメモりたかったんです。
のちほどXで紹介がありましたが。
気になる方はこどもの本総選挙のアカウントを覗いてみてください。

のりたけさんが絶賛されていた『夏がとまらない』気になって絶対読もうと思ったのですが、帰りの本屋さんでは在庫がなく。
でも『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』は買って帰りました。
あと、ナショジオやニュートンを定期購読されているっていうのがさすがでした。

真逆なお二人、でもすごく似てる

印象的だったのは、お二人が結構真逆だったこと。

のりたけさんは「挫折はしたことがない」とおっしゃる。
ヨシタケさんは「挫折ばかり」とおっしゃる。

のりたけさんは読書家。取材もよくされる。
ヨシタケさんは本を読むのは好きじゃない。本をレジに持っていくところが好き。この日神保町で目にとまった本(何語かもわからず読めない)を買って見せてくださった。

ヨシタケさん、ご自身の本だけじゃなくて、挿絵とかにもめっちゃ使われているのに、本を読まないって!!!

でもお二人の本棚には共通している本が何冊かあって、好きな本も作家も一緒だったり、違うようですごく近い。
そういう絶妙な関係のお二人がトークされているのがとてもおもしろかったです。
褒め合いとかを見ていると、ほほえましかったり。

のりたけさんはストイックな勉強家。
だから『しごとば』とかノンフィクション的な絵本も描かれる。
ユーモア絵本も楽しいし、『大ピンチずかん』も共感するし、いろいろなジャンルの表現者。

ヨシタケさんは一人作業が向いているとおっしゃるだけあって、ご自身の頭の中をうまく表現して外の世界に出させているなという印象。
人って頭の中でいろいろ考えているかと思いますが、あそこまで見事に自分の頭の中を言語化できないって私は思います。
新作出るたびに「そうくるか、やられたー」っていつも思う。

そんな絶妙なバランスのお二人のお話はとてもおもしろく、めちゃくちゃ笑いました。
よかった、参加できて。

撮影タイムに撮らせてもらったもの

絵本BARいいの

今回東京行きのメインイベントはこちらでした。
なぜ行くことにしたかといえば・・・

さかのぼること、8月末。
国立極地研究所の南極・北極科学館に行きたいと前々から思っていたので、上京しました。

そのときに一日は夜時間があったから、「誰かご一緒しませんか?」とSNSでつぶやいたところ、すぐにご連絡くださったのが、評論社の営業の方でした。

そもそも数か月前に剣淵に来られ、うちにお泊まりいただき、日付変わるまで飲み屋さんでご一緒したのです。

そしたら「おじさんと二人で飲んでもしょうがないから」と出版社の方を誘ってくださっていて、みんなで5名の会になりました。
そこで、絵本BAR構想のお話が出たのです。

ワクワクな企画で、私にできることは行くことくらいだったので、よ~し、行っちゃえ!と。

評論社の方は別のイベントで今回はいらっしゃらなかったのですが、その飲み会でご一緒させていただいた方お二人とまたお会いできて嬉しかったです。

実は飯野先生の絵本は何冊か読んだことがあったくらいで、「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズも読んだことがありませんでした。

でも気づいたら、うちに1冊ありました!

アチケはペルーの昔話で、スペイン語翻訳家の宇野和美さんが翻訳されているのです。
やっぱりアンデスのお話は好きなので、購入していたのでした。
2冊目を買って、サインしてもらおうか迷ったけれど、あさたろうにサインしていただくことにしました。

ねぎじるも飛んでます。お着物がステキ

まずは読み聞かせのお時間があり、寺子屋のお話とかすごくおもしろかったです。
読みながらいろんなトークが入ってくるので、出版社の方が巻き入れてました笑

そうそう、その出版社の方は授賞式で剣淵に来られたことがあって、「なんでこんな極寒の2月に授賞式をするのかと話題になり、『剣淵の人が熱いからだ』という話になりました」とおっしゃっていました笑
それはさすがに違う笑

その後は飯野先生がBARのマスターになって、参加者4名ずつくらい、BARカウンターで一緒に飲んでお話をするという、なんとも贅沢な企画。
1グループ15分ほどであっという間でしたが、とても濃いお時間でした。
表情が絵本に出てくるキャラクターと一緒ですよね。
川端誠さんのときにも同じことを思ったけれど。

この日は私は一人だったので、初対面の方々とご一緒させていただきました。
落語好きだという福井在住の方、群馬の絵本セラピストさん、都内の図書館に勤務されている飯野さんガチファンの方、そして私。

ガチファンの方がもうかわいくて、ご一緒させてもらってよかったなぁと思いました。
最後の最後に握手してもらってました、
こういう絵本のイベントに参加するのも、サインしてもらうのも初めてだとか。

剣淵とかで慣れてしまっている私にはない感動ですよね。
サイン本も何冊あることやら。

剣淵でもいいんだけれど、こうやって遠出すると、参加者の方と出会えるのも嬉しい。再会と新たな出会いがとても楽しかったです。

お酒もいただき、フワフワ気分でホテルへ戻りました。
11/8の振り返り終わり。
もう次の日のことは今日書けない・・・。


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