【Part2】オフショア開発の価格相場は?国や地域別の比較や委託先を選ぶ際のポイントも解説
オフショア開発の価格相場
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オフショア開発を委託することの多い主要な国と、それぞれのコストの内訳や特徴を紹介します。
🌸主要な国の価格相場
オフショア開発専門の発注先選定支援サービス「オフショア開発.com」が公開している「オフショア開発白書(2022年版)」 のデータによると、各国の職種別の人月単価は以下のとおりです。
・中国:42.09万円(プログラマー)、52.06万円(シニアエンジニア)、85.77万円(プロジェクトマネージャー)
・ベトナム:31.73万円(プログラマー)、39.88万円(シニアエンジニア)、57.94万円(プロジェクトマネージャー)
・フィリピン:36.25万円(プログラマー)、49.63万円(シニアエンジニア)、65.83万円(プロジェクトマネージャー)
・ミャンマー:24.47万円(プログラマー)、37.89万円(シニアエンジニア)、62.81万円(プロジェクトマネージャー)
引用資料のダウンロードページはこちら:
https://www.offshore-kaihatsu.com/offshore_hakusho_2022/
🌸各国の特徴
上記のデータを踏まえて、オフショア開発の委託先として各国にどういった特徴があるのかを詳しく見ていきましょう。
★ベトナム:
ベトナム人は勤勉で上昇志向も強い特徴があります。努力してスキルアップを果たすエンジニアも多いため、オフショア開発の委託先として人気が高く、単価も上昇傾向にあります。ベトナムにおいては、情勢も安定している国だといえます。
ベトナムが特に人気な理由についてくわしくは、以下の記事をご参照ください。
「オフショア開発先にベトナムが選ばれる理由、開発先選定のポイントを解説 」
★中国:
近年になって急速な経済成長が進み、人件費も高騰しています。地域によっては、日本国内のエンジニアとほとんどコストが変わらないケースも少なくありません。
情勢をみると、安定しているといえますが、中国政府による監視が強くなる傾向にあり、問題を引きおこすおそれも考慮する必要があります。
★フィリピン:
中国に次いで単価が高いのがフィリピンです。英語圏ということもあり、日本だけでなく欧米からのシステム開発依頼も多いことが要因として考えられます。
生活文化の違いには留意しておく必要があります。家族を優先するのが生活の基本とされることが多く、仕事を優先しがちな日本との違いを意識しておくことが重要です。とくにスケジュール管理などは余裕をもって交渉することが必要でしょう。
★ミャンマー:
単価のみで比較すると、オフショア開発先のなかでも安価です。コストメリットを最優先に考えるのであれば、オフショア開発の有力な候補先といえるでしょう。
注意しておくべきことは、他国と比べてオフショア開発の事例が多くない点です。さらに、2023年の現状では政情が安定しているとは言えません。外務省の危険情報によると、ミャンマー全域でレベル2(不要不急の渡航中止)からレベル3(渡航中止勧告)となっています。
各国にはそれぞれの特徴があります。技術面、コスト面だけを優先させずに、情勢や文化面での取り引きの安全性も考慮する必要があるといえます。
🌸オフショア開発の企業選定において押さえておきたい注意点:
オフショア開発を委託するために企業を選ぶ際には、どういった点を押さえておけばよいのでしょうか。
★コストの違いも踏まえながら、委託先選びの注意点を解説します。
商習慣を理解したブリッジエンジニアが在籍しているか
海外の開発会社へ委託する場合でも、委託元(クライアント)がマネジメントをする必要があります。
しかし、日本と海外ではビジネス慣習や文化の違い、言語が通じにくいといった理由でマネジメントに苦戦することもあります。
そこで、オフショア開発の委託先に、日本語と現地の言葉の両方で意思疎通が可能で、両国の商習慣を十分に把握しているブリッジエンジニアが在籍している企業が理想といえます。
★品質・実績
単価の安さだけにひかれて契約してしまうと、十分なスキルが備わっていないエンジニアがアサインされる、コミュニケーションがうまくとれないといったトラブルが生じる可能性があります。
委託先企業について、過去にどういった案件の開発実績があるのか、品質も担保できるのかなどを十分に確認しておきましょう。
★契約形態
オフショア開発では、プロジェクト単位でどの程度の工数が必要となるのかを試算し、人月単価をもとに見積もりを作成することが一般的です。
しかし、計画どおりにプロジェクトが進むとは限らず、当初の予定よりもスケジュールが長期化することも考えられます。
また、仕様変更があると追加の費用が発生し、あらためて契約を締結し直す必要が生じることもあるでしょう。
支払い面でのトラブルを避けるためにも、あらかじめ契約形態を確認し、疑問点を解消しておくことが大切です。
オフショア開発では開発コストを抑えつつ効率的なシステム開発が可能
国内での開発が前提となる自社開発やニアショア開発に比べて、海外の拠点や開発会社へ業務を委託するオフショア開発は、開発コストを大幅に抑えられる可能性があります。
オフショア開発を担っている企業にはさまざまな開発案件が集まってくることから、システム開発のノウハウも豊富で優秀なエンジニアが在籍していることが多いです。
ただし、オフショア開発では海外の企業と契約を締結することもあるため、文化やビジネス慣習の違い、言語の違いなどによってトラブルになるおそれもあります。
そのため、日本と海外の商習慣になじんだブリッジエンジニアが在籍する、日本国内で法人化されている企業を選択するなどして、契約にかかわるトラブルを未然に防ぐ工夫をすることが大切です。
🌸参考:
オフショア開発の費用とは?国別の人件費、コスト削減方法などを解説|GALK
【2023年】オフショア開発の単価費用の最新動向は?【各国を比較】|Rabiloo
オフショア開発白書2022年版|オフショア開発.com
🌸要約文:
システム開発やアプリケーション開発の業務を海外の拠点や企業へ委託する「オフショア開発」という手法があります。オフショア開発の委託先として参考にしておきたい国別のコストを比較するとともに、自社に合った委託先を見つけるための注意点も詳しく解説します。
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<会社概要>
商号:RIKAI株式会社
設立:2017年11月15日
代表者:代表取締役 ドアン・ハイ・バン
所在地:〒101-0032 東京千代田区岩本町2-6-2大和ビル7階
従業員数:200名
業務内容:システム開発(業務システム、モバイルアプリ、インターネットサービスサイト、IoT・AIアプリ)、システムマイグレーション、システム保守・運用
公式WEBサイト:https://rikai.technology/Rikai.html
お問い合せ先:https://rikai.technology/Contact-Us.html
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