デビュー戦は記憶なし!
こんにちは!
今日は私が格闘技デビューすることになった経緯を綴ってみたいと思います!
実は、気合を入れてデビューしたのではなく・・
大学を卒業しても特にやりたいことがなかった私はフリーターとして飲食店でバイトをしたり、気が向いた時に父のムエタイジムへ運動程度の練習へ行ったりしていました。
そんなある日。
ジムメイトの女子選手から、タイで試合があるので、エントリーしてみない?って誘われ、私は深く考えずに、うん、たのしそー^_^と呑気な返事をしまして。
そしたらなんと。
父に、りかちゃん試合出るそうですと言ったそうで。
・・・・・・!?
ってなりましたが、まぁ、タイなら誰も私がセンチャイジムの娘だと知らないだろうし、万が一ヘボイ試合になったとしても誰にも迷惑かけず、ジムの看板に泥を塗ることもないし、人生の記念として一度出てみるか〜と言った具合に、まぁまぁ舐めて出場を決めました。
いざ本格的に練習が始まり、いざ懐かしの故郷タイ入り。
いよいよ試合。
まぁ死ぬことはないし、相手も同じ女子だし、と、緊張とリラックスのミックス感情でいたのですがなんと・・・
入場直前、私の入場だけこころなしかいやに盛り上がりが派手に・・・
アナウンスを聞いていると、
「センチャイ・ジョーカー(現役当時の父のリングネーム)の娘、ついにデビュー戦!!!!」
的な煽りが会場中に響き渡っていたのでした。
先ほどまでのリラックスな空気は一気にどこかへ吹き飛ばされ、
凍りつくそうな冷たい緊張感が身体中に注入されたかのように脚がガクブル・・・!!!!
そうか・・そうだよなぁ・・
タイなら確かに誰も私のことは知らない。
しかし、自分のお父ちゃんはタイでは日本よりムエタイ界のレジェンドだった。
そうなるよねぇぇぇぇぇ
その瞬間から、
数分前までは無事に生きて帰れればいいくらいに考えていた予定から、
少々骨が何本か折れてでも勝たねば・・・・
と予定変更。
私の試合直前の記憶はここまで。
試合後へタイムスリップし、結果は見事勝利。
骨は折れなかったが、
とにかく肺が痛かった。
レジェンドの娘が勝利を飾り、大人たちが、はい、お疲れ様でしたーなんて終わるわけがなく、私の魂が戻ってきた頃には次のオファーが殺到。
こうして、格闘技人生がここから始まったのでした。