「です・ます」ばかりになってない? 文章に差がつく文末表現
「同じ語尾が続いてしまって、単調な文末になりがちです」
めっちゃわかるー!
って思わず声の出ちゃうようなご相談をいただきました。
ありがとうございます。
そんな文末表現のお悩みを持つライターさん、多いですよね?
私もさ、見てくださいコレ↓
ガッチガチ! 「ます」だらけ!笑
語尾をまったく意識せずに書いたメールは、こんな感じになりがちです。
(メールなら、わりとこのまま出しちゃう)
でも、原稿を書くときは違う。声に出して読み、響きやリズムを意識しながら、納得いくまで整えます。
なぜなら、
文末がキマると文章がキマる! 読みやすさが格段に変わる!
と知っているから。
読んで気持ちのいい文章の多くは、文末表現のバリエーションが豊富です。
では、どうすればそういう文章が書けるのか。
私が普段やっていること・意識していることをお伝えしますね!
①好きな文末表現をストックしておく
文末表現のバリエーションは、他の人の文章をたくさん読んで増やすのが一番! 「これいいな」と思う表現を見つけたら、全部ストックしておきましょう。
ポイントは、意識的に文章を読むこと。
「いい感じの表現ないかしら?」
って視点をいつも心の片隅に置いておく。そうすると、引き寄せられるように、いい文章と出会えます。
いつ何を読めばいいの?
私の場合、美容院で出された雑誌とか、新幹線の座席にあるフリーペーパーとか「スキマ時間に紙媒体を読む」が多め。とりわけインタビュー記事など長文を読み、「これいいな」と思う表現をメモっています。
あえて一つオススメするなら、JR東日本の『トランヴェール』!
(新幹線の座席ラックに置いてあるやつ)
私は東北新幹線をよく使うので、乗れば必ず読んでいます。特に1ページ目の駅弁の紹介文コーナーの文章が秀逸で。缶ビール片手に読むと最高!
例えば、宇都宮駅の「いっこく野州どり弁当」について書かれた文章の冒頭がこちら↓
冒頭のみでも、伝わるでしょう? 文末表現のバリエーションが豊富!
ちなみに、読みやすくて内容も面白いんです。入手できるなら、ぜひ読んでみて!(いつか書き手の真岡ひであきさんにお会いしたい ← もはや、ただのファン)
②語尾を変えられないか考える
同じ語尾が続いたら、変えられないか考える。ものすごくシンプルで普通だけれど、私はこれを地道にやっています。
(同じ語尾をあえて連続させることもあるけれど)
語尾だけを変えたり、主語を調整したり、二文に分けたり……。とにかく地道です。 魔法とか、ありません。
でも、どこをどう変えるのか、を考えるのって意外と楽しくないですか? 経験量や、①のストック量次第でどんどんスキルアップできる。いい感じにキマッたときなんか、すごく嬉しい!
ぜひゲーム感覚で、楽しみながら取り組んでもらえたらと思います。
変化をつける具体例
例えば、
この一文に変化をつけます。
こんなふうに一部分だけ変えるパターンもあれば、
↓↓↓
こんなふうに全体をいじるパターン、
↓↓↓
二文に分けちゃうパターンも。
↓↓↓
……どうですか?
気をつけたいのは、やりすぎちゃうこと。語尾にこだわるあまり、文が長ったらしくなったり、違う意味になったりしちゃうこともたまーにあるのでご注意を。
✔︎伝えたいことは何か(目的に立ち返る)
✔︎読みにくくなっていないか(声に出して読む)
この2つを意識しておくといいと思います。
ぜひ試してみてくださいね!