上から目線なペアワーカーは僕を落としたいそうです
春..桜…新入生…
4月になると心も身体も心機一転
新たな場所で新たな気持ちで
一日一日を大切に送るのではないでしょうか?
そんな中
先週、乃木大学の入学を終え晴れて
この大学に仲間入りした1人の青年
乃木大学 法学部 英文学科 専攻 岩本○○
1限目
英会話Aa
これが○○のクラスだ
大学は学部内でも人が多いためクラスわけも多い
○ : 大学初めての授業…
緊張もするけど楽しみもあるよな〜
誰かと仲良くなれば良いけど…
教室に入ると既に学生が座っていて
自分と同じく緊張してるように見えた
? : おはよう!
○ : おはようございます…
? : 私がこのクラスを担当します
白石と言いますよろしくねニコッ
○ : よろしくお願いします!
大学の先生ってこんなに可愛いのか
姉からこの大学は美人な教師や生徒が多いと聞いていたが、白石先生を見ると疑惑から晴れて真実へと変わった
どこ座ればいいか戸惑っていると
麻 : あなたのお名前教えて貰っていいかな?
岩本○○です…
すると…
麻 : もしかして!蓮加ちゃんの弟くん?
○ : はい…そうです
すると周りがザワザワし出した
○ : (なんだなんだ…なんか変な事言ったかな…)
麻 : おぉー!君がお姉ちゃんのお墨付きかニコッ
○ : お墨付き!?
麻 : カッコよくて自慢の弟って聞いてるからさ
○○くんを見ると納得しちゃうよ
○ : やめてくださいよ…恥ずかしい…
あのブラコンめ余計なことを言いやがって…
帰ったら取っ詰めてやろう
麻 : クスクス
1番岩本くんは左前の席だね
○ : はーい
(五十音順か…)
バーコードリーダーに学生証をかざし
指定された席へと座る
隣はまだきてないか…出来れば男が良いな〜
授業が始まるまで時間に余裕があったので
ポケットからスマホを取り出しゲームをしていた
しばらくすると…
🚪ガラガラ
? : おはようございます
1人の女性がクラスに入ってくると
周りの男が少しザワつき出す
? : (はい堕ちた〜..これでこのクラスのMadonna は
私のものよ…)
? : (このクラスに私に相応しい”Man”は
いないかな…)
? : (その前にまずは”Best𝐅𝐫𝐢𝐞𝐧𝐝”を作らないと…)
柔らかくて色気のある声
そしておっとりとした口調
たった一つの単語で男を魅了していた
女性には興味のない○○は彼女の顔を見向きもせず
オンライン対戦をしていた
白 : じゃあ井上さんは1番左前の彼の隣ね
和 : はい!
(どれどれ〜…あんまりパッとしない子だな…
“BadBoy”)
井上和
乃木大学 法学部 英文学科 専攻
イギリスからの帰国少女の才色兼備
海外にいる時間が長いため日本語と英語を
混じって話す
基本周りの人は自分より下だと思ってる
上から目線な女
ていうかなんであの男だけ私の事見てないのよ!
他の男は私に釘付けなのに…
わかったわ…私が”so beautiful “だから緊張してるのね
安心して…この時間だけあなたへの特別な時間を
“Present”してあげるわ
和は席に付き彼に挨拶をする
和 : こんにちはニコッ
NAGI’sSMILE…決まったわ…これで君も私の虜に…
○ : どうもペコリ
(今良いところなのに…)
和 : え…
(“What “…会釈だけ!?
ありえないんだけどこの男
私と目も合わせずに顔だけこっち見ただけ..)
わかったわ…至近距離にこんな美人がいるから
緊張しすぎて私の事を見れないのね
全く..これだから女性経験のなさそうな
“Cherryboy”は…
決めたわ!
私のこの授業の目標はこのBoyを堕とすことにする!
開始のチャイムが鳴り先生が挨拶を始める
麻 : Good morning Everyone!
𝐺𝑜𝑜𝑑 𝑚𝑜𝑟𝑛𝑖𝑛𝑔!
麻 : My name is Mai Shiraishi !
麻 : このクラスを担当します白石麻衣です
よろしくね!
よろしくお願いします!
麻 : さて!まずは皆んなのことがわからないから
1人ずつ前に立ってもらって自己紹介
してもらおうかな
麻 : 日本語で大丈夫だからお名前と趣味や
最近のマイブームを紹介して
麻 : この授業の意気込みを聞かせてください!
麻 : 英語で話せる人は英語で話してもいいよ!
間違ってもいいから挑戦する事が大事!
麻 : じゃあまずは岩本君から!
○ : はぁい
和 : (岩本っていうのかこの”Cherryboy”は…え?)
○ : 初めまして..岩本○…
和 : “It’s Handsome!”
…
和 : あ..ごめんなさい…何でもありませんw
○○は少し驚いて和の方を見たが
そのまま話した
和 : (何よ…ちゃんと顔見れなかったら
わからなかったけど…超カッコイイじゃない!)
○ : 最近は服や香水をネットでみてます
(ほとんど姉のオススメだけど…)
オシャレな趣味してるじゃない!
そういえば隣に座った時 ほのかな甘い香りがしてたわのは彼の香水の香りだったのね…
○ : この授業で少しでも英会話を身につけて
語学留学できるように頑張ります
ふぅ…緊張した…
和 : (語学留学したいのね…なら帰国子女の私と
相性ピッタリじゃない!)
空きコマに”English conversation”を教えたり
一緒にご飯食べてる時に留学の”Episode”を話して…
仲良くなったら一緒に帰って…”Yeah”
グフフこれで彼は私のモノよ!
麻 : では次に井上さんお願いします!
和 : はい!
和 : はじめまして!井上和です
和 : 私は帰国子女でイギリスに住んでました
おぉ…すげえ….
○ : (へぇ…今まじまじと見たけど美人だなぁ…)
和 : なので、英語で喋らせていただきます
(見て起きなさい)
和は流暢な英語で自己紹介をし
更に自分の魅力を引き上げていた
和 : 以上です!
周りは和の華麗な自己紹介を堪能し拍手喝采だったが…
和 : (決まったわ…っておおぃ!)
○○は和の方を見ずに窓から見える景色を堪能していた
○ : (雨降りそうだな…)
和 : (ありえないんだけど…その前に人の話を
聞かないなんて失礼よ…)
和は少し足取りを重くして自分の席に戻った
クラスの自己紹介が終わり次は隣の席の人と
ペアワークすることになった
和 : (さっきは見向きもされなかったけど
次は1対1…これで私に落とされなかった男は
いないわよ!)
○ : よろしくね井上さん
和 : よろしく○○君ニコッ
○ : 井上さん帰国子女なんだね
すごいな…尊敬するよ
和 : え!?
(聞いててくれてたんだ…)
わかった…窓を眺めてたのは
私に興味を持ってると思われたくなかったからだ
ということは○○君は私に…
和 : ムフフ
○ : え?急にどうしたの?
和 : な..何でもない!
危ない危ない…心の感情が顔に出やすい性格
治さないと…
でも改めて至近距離で見ると○○君の顔って…
あ..あれ…何なの顔が熱い気が…
○ : どうしたの井上さん?今度は顔が熱いけど…
(熱でもあるのかな…)
和 : き..気のせいじゃないかな…
(落ち着け私…”calm down!”)
彼のペースに飲まれてはダメよ…
私の領域に引き戻せ…
○ : 体調悪いの?
心配するように和を見つめる
和 : あ..いや…(////〜/////)
(そんな覗くように見つめられると…)
和 : だ..大丈夫だから///
何なのよこの男…私に興味がないと思ったら
2人になると急に攻めてくるじゃない…
○ : (さっきから後ろ向いて首振ったり
どうしたんだ…ほんとに体調悪いんじゃ…)
○ : (それともただの…変な人?)
こ..こうなったら…
和 : そうだ!試しに英語で話してみようよ
○ : いいけど井上さんについていける自身ないよ
和 : 大丈夫だよ。じゃあ私が○○君に質問するから
頑張って英語で答えてね
○ : おっけー
(やっと授業っぽくなってきた…)
和 : The First Question
“Are you girlfriend? “
○ : No
彼女を作ったらお姉ちゃんがどうなるか…
考えるだけでも恐ろしい…
和 : OK!
( 彼女がいない…絶好のチャンスじゃない…)
○ : (元気になった...)
和 : Are you in love now?
ラブ…恋してるってことか…
○ : No
和 : R..Really?
(私には興味ないってこと?)
○ : Yes
和 : お..おけー
○ : (今度は落ち込んだ…)
和 : What do you think of me?
○ : え…っと?
私の事…井上さんの事どう思ってるか?
○ : It’s beautiful
和 : Really?
I'm Happy!ニコッ
身を乗り出して笑顔で見てくる眼差しに
思わずドキッとしてくる
○ : そ..それは良かった
(近い…)
てか、さっきから何か合コンみたいな
質問ばかりだな…
和 : (これはいけるわ!いけるわよ和!)
ここで勝負に仕掛ける和
和 : Will you please be my boyfriend?
○ : (何ていったんだ…ネイティブすぎてわからんぞ
でも最後にフレンドって言ってたから…)
プリーズ…フレンド…友達になって
欲しいってことね!
○ : Sure.
和 : え!?
(や..やったー!)
絵を描いたように笑顔になる和
嬉しさのあまり○○の手を両手で握り
上下に振る自称Madonna
周りから見ると2人のやり取りは少し異様な光景だったが、和は既に自分の空間に入り込んでいた
麻 : フフッ
(青春してるわ…)
やっぱりサシで私に屈しない男は居ないわ
○ : Nice to meet you.ニコッ
和 : う..うん…///
(カッコイイ…いや..違うわ…)
ありえない…これはただの遊びであって…
決して○○君の事が好きになったわけでは…
でも..なんで…なんでこんなに嬉しいの…
すごいドキドキも止まらない…
違う…私が恋したんじゃなくて…
この”Cherryboy”が恋したのよ
なんで恋って思って…もう..いやぁぁぁ…
急に頭を抱えてうなだれ出す和…
○ : (友達になれたのがそんなに嬉しかったのかな…)
その後も○○事で集中できなかった和は
そのまま授業が終わり一切頭に入らなかった
和 : …
授業が終わり○○は次の講義室に向かうため
教室を出た
和 : ま..待って!
和 : さっきの事なんだけど…
(何でこいつは私の彼氏になれたのに
こんなに落ち着いてるのよ)
○ : ありがとう井上さん
和 : え?
○ : 俺…嬉しいよ…井上さんと
やっぱり…顔にはださなくても心の中では
喜んでるのね
私の彼女に慣れたことを誇りに思いなさい!
和 : こちらこそ…私の…
○ : 友達になってくれて!
…
和 : え?
○ : え?プリーズ…フレンドって言ってたから
○ : いや〜でも井上さん凄いね
あの時ネイティブ過ぎて完全に聞き取れなくてさ
○ : かろうじて単語を繋ぎ合わせて何とか
聞き取れたよニコッ
和 : (は..はぁぁぁぁぁぁぁ!!)
何なのよこいつ…これじゃあまるで私だけが
喜んでるみたいじゃない!
○ : そうだ…LINE交換しようよ
○○は携帯を取り出し和の携帯にQRコードをかざす
📱ピコン
和 : (岩本○○…)
○ : じゃあまたね!
そう言って颯爽と○○はその場を去る
和 : 許せない…この私を踊らすなんて…
(決めたわ…岩本○○…
絶対に私の彼氏にしてやる!)
彼氏にして絶対にYeah!してやる!!
闘志をみなぎってると…
📱ピコン
和 : ん?
📱○ : 友達になってくれてありがとう!
記念によかったらお昼一緒に食べない?
📱和 : いく
和はこっそり○○のLINEをお気に入りにした
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