魔王の井上さんと妹
美月が来た翌日…
〇 : 身体が重い…
昨日の疲れかこの日はぐっすり寝ていた…
隣には可愛い寝顔の魔王様
そんな至福の時間も起きてから僅か…
ドンドンドンドンドンと玄関の扉から音が聞こえる
〇 : まさか…
○○は重い身体を起こして玄関へ
ドアスコープを覗くとそこにいたのは…
? : おにぃ!!
○ : あぁ..また俺の休日が…
扉を開くと勢いよく?は○○に飛び込んだ
? : お兄ちゃん💕
○ : ぐへぇ..
(みぞうち…)
? : 会いたかったよぉ💕︎
○ : 離れろ瞳月!
(こいつ..地味に俺の好きな香水つけてるな…)
〇〇は石鹸の香りが好き
瞳 : やだ!!
山下瞳月
〇〇の妹
姉の美月にも劣らない美貌で学校では
人気者のマドンナ
学校ではクールキャラを演じてるが
〇〇の前ではデレデレ
〇〇の事が大好きな典型的なブラコン
2人の騒ぎを聞き 和も目を覚ました
和 : 敵襲!?
急いで〇〇の元まで行くと…
和の目の前には知らない美女が〇〇とイチャついていた
和 : 〇〇..これはどうゆうことじゃ…
〇 : 誤解だよ!こいつは俺の妹!!
和 : なんだと!?妹もおるのか…
瞳 : 違う!私は〇〇の未来のお嫁さん!
そんな事言ったら…和の方を見ると
和 : ほーう…私を差し置いてその人とも
付き合ってるのか?
和 : とりあえず罰ポイントね
〇 : 誤解です!井上さん
百歩譲って..いや命を懸けても違います
和 : フフッ わかっておる
2人からは同じ血の匂いがする
家にドラキュラを入れた覚えはないぞ
瞳 : お姉ちゃんの言った通り
本当に同棲してたんだね
○ : 美月の野郎…
(次会ったら覚えとけよ…)
瞳 : それよりお兄ちゃん
瞳 : どうやってこんな
超美人と付き合えたの?
〇 : おい…お前もお姉ちゃんと同じこと言うのか…
和 : 美人だってエヘヘ
満更でもない表情をする和
瞳 : 当たり前じゃん!お兄ちゃんなんて
ただのイケメン童貞なんだから
○ : とりあえず今すぐ出ていこうか
瞳 : 嫌だ〜
○ : じゃあ何しに来たか教えてくれ
瞳 : お兄の彼女がどんな人か見にきたの
○ : え?
瞳 : 本当にお兄ちゃんに相応しいのか
妹の私が確認しに来たの!
○ : 随分ご不満みたいだね…
瞳 : 当たり前じゃん!
私の○○を取られたんだから!
〇 : いや..私の○○じゃないのよ…
そもそも法律で決まってるの?わかる?
2人が口喧嘩していると…
和 : 2人とも一旦落ち着いて!
和 : まずは挨拶…初めまして井上和と言います
よろしくお願いします
初対面の人にはまず、自分の事を知ってもらう
ため自己紹介は欠かさない
瞳 : や..山下瞳月です…
こちらこそよろしくお願いします
和 : あのね瞳月ちゃん…
瞳 : 何でしょう?
和 : 瞳月ちゃんは〇〇と血が繋がってて
結婚できないのは知ってるよね?
瞳 : はい…
和 : だから..私が〇〇を大切にするから
瞳月の手を両手で包むように握り
アピールする和
和 : (よし…これで…)
瞳 : でも…お兄ちゃんとまだしてないんですよね?
おい…
和 : ん?何を?
瞳 : カップルですることですよ
瞳月が言った事がわかったのか
途端に顔が真っ赤になる和
〇 : 姉妹揃ってデリカシーがないな…
お兄ちゃんはそんな風に育てた覚えはないぞ
瞳 : だって事実じゃん!
〇 : あのな…こっちにはこっちのペースがあるんだ
瞳 : 相性も確かめてないのによく同棲できたね
確かに…普通に考えたらそうだよな…
〇 : 相性はまだ確認してないけど…
○ : いいか…何でもかんでも世の中の常識が
当たり前じゃない事もある!!
○ : 俺と和は愛しあってるから
同棲までたどり着いたんだよ
瞳 : ふーん…お兄ちゃんって
そんな子供みたいな人だっけ?
瞳 : ちょっとガッカリしちゃった…
魔王様に言いつけてやろうか?
しかし、和の方を見ると未だに動揺が
隠しきれていない
和 : は..ははは
魔王様は下ネタに弱いのか
それとも大人な経験をしたことがないのか
真意はわからないが弱い部分を見つけられた
気がする
〇 : ま..まぁ彼女を見れたんだから満足だろ?
瞳 : いや..まだ満足してない!!
〇 : まだ..あるのか…
瞳 : とりあえずビジュアルは
文句なしの満点です…
そこは反論ないのね
和 : ありがとう…
瞳 : そもそも2人は手を繋げるの?
〇 : それならお易い御用です
〇〇は和の手を取り恋人繋ぎをする
〇 : どう?
瞳 : じゃあハグして
〇 : ハグね
(ハグなら大丈夫だろ)
和と向き合い優しく抱きしめる
和 : ん💕
いやらしい声が聞こえたんだけど…
そして瞳月は明らかに不機嫌になっている
瞳 : ま..まぁ..カップルだから当たり前だよね〜
〇 : (顔が強ばってる…)
瞳 : じゃあキ..キスしてみてよ///
和 : キ..キス///
明らかに動揺を隠せてない魔王様
〇〇はアイコンタクトで和の心情を確認するが…
〇 : (無理そう…)
でもここでやらないと瞳月に嘘ってことがバレる
〇 : 和…目瞑って…
和 : ふぇ!?まだ心の準備が…
〇〇の言動に動揺を隠せきれない和
○ : 和…
(もうどうなでもなれ!)
和 : 〇..〇〇…
今まで見た事のない上目遣い
そして覚悟を決めたのか和も目を瞑る
○ : (やばい…何でこんなドキドキするんだよ)
2人の唇が当たりそうになった瞬間…
瞳 : ダメー!!私の○○!!
○ : うお!!
和 : やっぱりダメー!!
キスを阻止しようとこちらに突っ込んでくる瞳月
それに驚いて○○は目を開けると…
○○の顔に向かってビンタしようとする和
間一髪で○○は避けれたが
ビンタの矛先が瞳月に直撃した
大きな音と共に瞳月は壁際まで吹っ飛んだ
○ : あ…
(まずい…)
和 : 大丈夫ですか!?
瞳月はヨロヨロと立ち上がり…
瞳 : 奥さん…そ..そんなに○○の事が好きなのね
瞳 : け..けど、まだ諦めたわけじゃないからな!!
🚪ドンッ
勢いよく扉をあけ瞳月はそのまま去っていった…
〇 : 瞳月!?ケガは…行っちゃった
和 : だ..大丈夫かな…
〇 : まぁ…声に活気があったから大丈夫なのかな…
和 : こ..今度から気をつけます!
○ : (気をつけるというより…もうないのでは…)
和 : あ..あと…
〇 : ん?
和 : キスは…必ずまた今度する!!
和の方を振り向くと普段見ない紅潮した顔が
〇〇の心拍数をあげる
〇 : は..はい…
和 : だから…もう少し待っててください…
「ギャップ萌えかよ」
To be continued
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