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商業出版する方法#59〜最も個人的なことが、最もクリエイティブである。

元KADOKAWAの編集者であり、ビジネス・実用書出版コンサルタントの渡邉です。

韓国映画として異例のアカデミー賞を受賞した『パラサイト〜半地下の家族』

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          http://www.parasite-mv.jp/ 

この作品を手がけたポン・ジュノ監督が、受賞スピーチで次のようなことを話されたそうです。

「私が若かりし頃、映画を勉強していた時に深く心に刻まれた言葉がありました。

それは

“最も個人的なことが最もクリエイティブなことだ”です。

これは、私たちの偉大なマーティン・スコセッシの言葉です」

 

いかがですか? 

最も個人的なことが、最もクリエイティブ❗️

出版においても、これは絶対的理論と言えます。

個人でビジネスする時も同じ。ビジネスするためにSNSやブログを発信・活用する時も同じだと思います。

 

個人的なことを発信する人ほど、やたら愛される。
個人的なことを隠さず、公開するほど、フォロワーの数も伸びる。ファンも集まる。

不思議なことです。
個人的なことなど、諸刃の剣。まかり間違えば、単なる自己満足に過ぎない!と捉えられやすい。

でも不思議なことに、個人的なこと・・というのは時として「極めて説得力の高いソース」になりやすい。
個人的なことは、どんな綺麗な言葉、どんなにまとまりのよい文章よりも「説得力、納得力、腑に落ち力を生み出します」。

すなわち「事実は小説より奇なり」。ということでしょう。
そして最も個人的な事実は、最上にユニークな小説や物語=クリエティブをも生み出していきます。

改めて、本当に不思議なことですよね。

最も個人的なことを赤裸々に伝え続けることで、本を出す人も後を断ちません。今や女性のブロガーたちが、その最先鋒と言えるでしょう。

あえてご紹介させてもらうとすれば、アメブロトップブロガーで『50代、もう一度「ひとり時間」』の著者である中道あんさんです。

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ブログ→https://ameblo.jp/aroundfifty50/

アラフィフをポジティブにもネガティブにも応援するような発信がない。だから私が、それをやろう。

そんな思いから、毎日欠かさず、そして自らの生活や考えを包み隠さずブログに書き続けた。

支持者が集まり、ブログアクセス数も増加!あれよあれよとトップブロガーに。
その後、KADOKAWA時代の渡邉がアメブロで発見し、スカウトさせてもらってご一緒に本作りに邁進させていただきました。
本は出た後増刷もし、韓国語版にも翻訳。最近は文庫版にもリニューアルされ、中道あんさんは新聞や各種メディアにも登場。
長年勤めた会社もやめ、起業。
今や、50代女性のライフスタイルモデルとして、最前線で頑張っていらっしゃいます。

私が、中道さんのブログを読んでまさにポン・ジュノ監督の言葉通りだなあ〜と思いました。

中道さんは、最も個人的なことを、秘することなく、全てを放出し、全身全霊で書き続けている。その「熱」というものがひしひしと伝わってきたからこそ、著者にスカウトさせてもらいました。
人によっては「そんな恥ずかしいこと書いて!」といったアンチ意見にも遭遇したことでしょう。
そんなガヤにも負けず、思いを出来事を綴っていた。
そう。赤裸々に。
あの赤裸々感が、影響力の武器だったのです。
今でも、ブログは毎日欠かさず更新していらっしゃいます。この「継続性」もユニークな点であり、だからこそクリエイティブを生み出し続けているのだと確信してやみません。

個人的なこと、日本人は意外と秘めガチです。
ただマツコデラックスも「隠さないといけないようなことほど、需要があることが多いのよ」とテレビ番組でも言ってたように、「最も個人的なエピソード」を出し続けられるかどうか、がプロの表現者となりうるか、否かの別れ目になってくると思います。

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