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商業出版する方法#91〜2冊目・3冊目と連続して著者活動できるために必要なこととは?

元 KADOKAWAの編集者で、ビジネス・出版コンサルタントの渡邉です。

色々あったけど、晴れて念願の出版ができた!
思いのこもった1冊目ができた。
本を出版して、「著者」になることができた・・。

そういうご経験を持っている著者の人は多いです。そして続け様に言います。

2冊目が出したい!
1冊目のみならずどんどん本を出して、著者・作家として活動したい!

はい。99%の著者が必ず、おっしゃいます。

1冊目出したら、トントンと2冊目3冊目と出せるもんじゃないの?と思うかもしれません。しかし意外とそうはいかないことのほうが多いですね。

1冊目で終了。という人もいれば、2冊目・3冊目とトントン決まって執筆に入る人もいます。

この状況は一体何なのでしょうか?
その背景を読み解いていきましょう。


1)なにはあっても1冊目の実績は重要視されてしまう。

これはビジネスの世界でもそうだと思いますが、「何をやろうとしたのか」以上に「何をやってきて、その結果がどうだったのか」を人は重視します。

出版の世界も一緒です。1冊目の売れ行きはどうだったのか?1冊目の反響はどんな感じだったのか。出版社はどうしてもシビアにジャッジにしに入ります。

ゆえに、1冊目の販売は本当に著者も頑張らないといけないのです。執筆作業をはじめとした本造りももちろんのこと、販促においてもビジネス書・実用書の世界は、著者も積極的に協力して、販促に動く必要があります。

自身の出版記念セミナーでは「お披露目」「イベント感」を目的として、集客もできるでしょう。そこから口コミを広げてもらうのもアリです。SNSが発達している今だからこそ、SNSを活用して拡散戦略を取るのも手です。

またビジネス書や実用書の著者は、文芸の作家とは違って、自分の主事業をすでに持っている人たちです。
本を出した、ということで、講演会やセミナー、イベントに「招致・登壇」することも多い。そこでの自著をずらっと並べて販売するのも手ですし、研修の仕事の依頼をされた場合は「テキスト(教科書)」として出版社から研修を依頼した会社が本を版元から買い上げて、研修用に配る、ということもよくあることです。

またファン化を根強くさせるために「プレゼント」という形式で本を配るような著者もいらっしゃいます。その場合は、出版社から2〜3割引で本を買い上げて、みずからの事業の戦術の一環として本を活用したりもする。

知名度の高い著者や有名人とコラボして、イベントしたりSNS上で動画LIVEなどを行うことで、本を宣伝する手もあります。

自らのSNSや発信の媒体で「本をアピールする、売る」という行動をとることがとても大事なのです。

その中で、メディアに取り上げられたり、インフルエンサーの紹介だったり、クチコミで広がったり・・などでヒット作・ベストセラーへの道を辿る本も多いです。

大事なのは「本が本屋さんに置かれていれば勝手に売れるだろう」という時代はとっくの昔に終わったよ、という認識を新たに持つこと。

しっかりご自身でも、アピールするなり販売に直結するような広報活動をとることで、1冊でも多くの本を売る行動をとる必要があります。

その上で、やっぱり「実績」です。重版していない本よりも、重版している本の著者であること、重版もどんどん重ねてテレビやメディアに自身も登場することで、知名度をあげていく流れは取らなければいけません。

売れる本を書けること、
知名度を上げていくこと、
世の中に広く受け入れられて購読してくれるコンテンツを生むこと
それを文章で書き表すこと

これが本当の「著者の仕事」であります。その意味でも「出版しましたー!」だけでは意味がないし、やっぱり自著も自分も売り続けていく行動はとっていく必要はあると思います。


2)1冊目が売れてなくても、2冊目3冊目と出せる著者のポイントとは?

1冊目が良い本であっても、どうしても「重版がかからない」「いまひとつ売れない」ということは、あります。

ただそんな状況下でも「2冊目・3冊目」と出せる人はやっぱりいまして・・。

この場合はどんな作用が働いているのでしょうか?

考えられることは、、、

>1冊目が売れていなくても、著者のキャラクター(個性)が強く、発信力も高い人。こういう方は、人間力の意味で編集者を魅了しやすい。往々にして多彩な能力を持っており、売れる本の切り口にハマったりもしやすいので、編集者からのオファーが止まらない。

>1冊目が売れていなくても、「1冊目を凌駕するほどに強力なインパクト、販売力の高いことが証明ができる出版企画」書を、出版社に提案できている。

>とにかく次作の企画書をかいて、出版社へのアプローチを引き続き行っている。諦め悪く、出版企画書を書いては、出版社や知り合いの編集者などに送付したり、それこそ出版Pやコンサルの力を借りて、活動を止めない。


端的に言えばこの3つくらいでしょうか。

一番いい方法は、ヒット作を作ることです。ただ、綿密な戦術を持ってしてもヒットにならない「不発」になることもあるのが本の世界。だからこそ、バイタリティを失わず、前向きにご自身の夢に向かって歩んでいくことがかなり大事ですね。

ここでも大事なのは「2冊目・3冊目出したい!」と思うなら、その意思を持って出版活動をし続けることでしょう。自らの魅力や持ち味を分析し、整理して、いかに「出版の読者」が「購読」してくれる本の企画を作るかが、著者としての大事な仕事です。

そうこうして、2冊目・3冊目と出していく中で、「ヒット」につながることも多い。だからこそ、本当に連続して本を出したいなら、それが叶えられる確実な道を迷いなく突き進むことが重要だと思います。

 

 

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