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商業出版する方法#92〜出版企画書のフォーマットは「WORD」が吉。

元KADOKAWAの編集者でビジネス・実用書出版コンサルタントの渡邉理香です。

出版企画書についてのトピックを。

出版企画書って、何のアプリで書いたら一番良いか知っていますか?

って、タイトルにもうありますがw。

はい。Word文書です。マイクロソフトのWordを活用して作成しましょう。

このトピックのポイントは2つありまして、具体的には以下です。


1)パワポよりもWord文書で作成する方がいいワケ
出版の世界は現状「ビジュアル」「動画」よりも「文字情報」が前です。写真やイラストの本もありますが、それでも「文字」が付属し、立体性よりは平面性のメディアでもある。

そしてパワーポイントやキーノートは「プレゼン」のため、の資料でありガチガチの営業ツールでもある。

出版企画書は営業ツールというより「商品設計書」です。
ゆえに、キラキラと派手に見せるものよりも、シンプルで王道、トラディショナルなものがいいのです。

Word文書活用で、黒文字でシンプルに。かつ、書籍という商品設計書の意味合いも含むそれなので、項目や情報は厚く書き込んでおく、というのが良いワケです。

はっきり言って、WORDの出版企画書をクライアントにお見せすると、文字ばかりで殺風景で「えーこんな味気ないんですね」と言われることもしばしば。
しかし先述したように、出版物は「文字情報」がメインの平面性メディアの商品でもある。
よって、華やかな「魅せ方」や3次元を想起させるものは必要ありません。

優先すべきなのは「内容が文字で詳しくわかる」ことなのです。

ちなみにトップ画像にあるWordの企画書から本になったのがこちら(画像クリックでアマゾンページに飛びます) 
               ↓↓

画像1



2)出版社支給のパソコンは「Windows内蔵」だから兌換性がない

出版社が会社として支給するパソコンのOSは9割がWindowsです。本作りの際の編集作業や印刷所への原稿入稿などは、Windowsソフトの方が便がよかったりするからです。実際、編集作業(原稿整理・文字組みなど)はWordで行った方が行いやすいので、今でも編集の仕事の場合はMACであってもWindowsを入れて作業します。

そんな業務の質・特性に合わせると「Windows」全盛。
しかし経営者や起業家はMAC使いが多い。だからPAGESだのKeynoteだのを活用し、そのままメールで原稿や企画書を添付してきたりする人も少なくないです。

出版社の編集者はwindows使いになっているので、ファイルが開かない!開かないことを伝えないといけない。ああ、またやりとりが発生。二度手間・・、ということになりかねません。

MAC OSのソフトを活用する場合は、必ず「PDF」化して送るようにしてくだされば助かります。

なお、編集者たちも個人としてはPCでMACを使っている人は多いです。でもせっかく会社から支給されるので、会社の備品を使う方がメリットが高い。だからこそ、MACで日頃ビジネスをしているビジネスパーソンは気をつけていただきたいな〜と思います。


本日は以上です。短いトピックで、些細なことかもしれませんが、意外に多く見受けられる案件だったりもするので、ぜひ参考にしてもらえれば幸いです。


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