恋愛こじらせ歴17年を抜け出した話
2年前の2020年、夏ごろ。
当時29歳の私は、30歳を目前にして恋愛における自分自身のこじらせ具合に悩んでいた。
周りを見渡せば結婚している人たちが多数を占めるなか、私自身はというと結婚うんぬんの前に、まず、恋愛において一度たりとも心の奥から満足したことがなかった。
そもそも幼少期から異性と深く関わることが苦手で、好意を抱かれることにも少しの嫌悪感が芽生えるし、自分が好意を抱く相手が現れても途端にいつもの感じで接することができなくなってしまう。
周りの友人たちは当たり前に恋愛を楽しんでいるのに、どうして自分はこうなんだろうと思春期の頃からずっと悩みの種でもあった。
お付き合いに発展する・しないに関わらず、本当の自分を隠していたり、本来の自分にとって居心地のいい人ではなく、どこか無理をしないといけない相手を選ぶことも多かった気がする。
「自分を完全に預けられるのはこの人じゃないんだよなぁ」
「なんか言葉のやりとりが物足りないんだよなぁ」
そんなことを感じていながらも、なんとなく出逢って離れてを繰り返していたこれまで。
そんな恋愛迷子な私にとって、
30歳という一つの節目は自分を変えるタイミング
としてピッタリだった。
30歳にもなって同じことを繰り返すのはいい加減いやだったし、私だって恋愛に希望を見出したかった、みんなと同じように幸せというものを味わってみたかった。
そうして2020年の9月、「自愛レッスン」という名称のコーチングを受けることに。
自愛レッスンでは、月に1〜2回ほどメンターとなる方とのセッションを通じて、自分を知り切るを軸にあらゆる角度から自分を掘り下げていく。
異性と深く関わることに対する恐れは自分のなかから発生しているものだということは分かっていても、それと向き合う作業をひとりでやるのはやっぱり限界があるからプロの手を頼って本当に良かったと思うし、その判断を下した過去の自分によくやった!と思う。
さて、セッションを受けてみると、穴があったら入りたくなるようなめちゃくちゃ恥ずかしい自分が出てきたり、ずっと隠していた自分の本音が現れて涙を流すこともあった。
そのような自分が出来上がるにはそこに至るまでの様々な体験があったわけだけど、でももうそれも過去のこと。
いまこの瞬間の私には、過去の私が蓋をしてきた出来事や感情たちを改めて受けいれる準備ができていて、そのためにセッションを受けている。
過去の自分の想いが昇華されて空いたスペースができると、 “これからの私” にとって必要な新しい価値観や捉え方が自然とインストールされていく。
セッションを重ねるたびに心が軽くなっていくような変化を感じていた。
「自分にとって心地のいい選択」がわかるようになると、自分の在り方や発言、行動パターンがこれまでと変わってくる。
自分に正直な選択をするときは心が軽く、ワクワクや喜びといった感情が伴っているから足取りも軽い。
「自分がどれだけ自分を受け容れているか」
その度合いが現実世界や他者との関わりに反映されているということを、セッションを通じて体感することとなった。
最終的に(セッションを受ける前は予想もしていなかったのだけど)
2020年の終わりに数年ぶりの彼氏ができた。
セッションを通じて ”本当に自分が心地良いと感じる相手” が明確になり、もうすでに出会っている人のなかに自分が理想とする人がいたことに気づいたのだ。
彼とのお付き合いはトントン拍子に進み、今も関係は続いている。
ありのままを受け容れてくれる彼との関係は、過去の誰とも比べ物にならなくて圧倒的トップというか、唯一無二だと感じている。
2011年3月11日20歳の誕生日に始まった「自分を生きる旅」
2020年は恋愛が自分を探究するためのキッカケだったけど、翌年2021年にもそれをぐんと加速させるような出来事をいくつか体験し、今年2022年に至ってはその集大成、ひとつの結果とスタートの年でもあった。
もちろん自分との向き合いは現在進行形で続いているのだけど、年を重ねるごとに生きやすくなって、自分を生きることに希望や喜びを感じる日々を送っている。
過去の私と同じように、恋愛の悩みや何かしらの生きづらさを抱えている人たちのもとへこの文章が届き、少しの希望が湧いたり、何かのきっかけになったら嬉しいなぁ。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました^^