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トライアルレッスン何を教えてる?

こんにちは、フランス在住日本語教師のリカです。

今回の投稿は、生徒が今後続けるか決める材料になる、大事な1回目のレッスン、「トライアルレッスン」で私が何を教えているか、何に注意しているか紹介します。


はじめに

私は、2020年から日本語を教えていますが、生徒さんのほとんどはPreply経由です。直接教えている生徒さんも数名いますが、Preplyに切り替えてもらって、今はほとんどの生徒さんとPreplyを通してレッスンをしています。

私は、初心者向けと中級者以上向けの主に2種類のレッスンをしています。レベルによって少し変わる点はありますが、Preplyのトライアルレッスンについてお話をします。

トライアルレッスンの前に

生徒さんと連絡を取る

Preplyでは、先生側が生徒を探して自分から声をかけることができないため、基本的には生徒さんが興味をもってくれて、予約の前に連絡してくれるか、直接予約を取ってくれるか、の二択になります。

トライアルレッスンまでに、生徒が求めているものを把握できるとスムーズです。1回目の予約が入ったら自動的にチャットに表示されるので、レッスン予約のお礼と併せて以下の事を必ず聞くようにしています。

最初に送るメッセージの例
  1. 現在の日本語のレベル

  2. 日本語を勉強する目的

  3. いつまでにどのレベルに達したいか

Preplyを初めて使う生徒さんの場合はチャットの存在に気が付いていない方もいます。返事がない場合は、いろいろな可能性を考えて準備しておく必要がありますが、チャットを開き、上の名前をクリックすると情報が見られます。

生徒の詳細

だいたいの生徒さんは理由やレベルを記入してくださっていて、上の写真を見ると、「初めて日本語を勉強される方かな~?」となんとなく想像できますよね(^^)

レッスンの準備をする

資料は使いまわしが多いので、準備といった準備はありませんが、以下の事をするようにしています。

  1. 生徒の名前と情報をメモにまとめておく

  2. レッスン5分前には使用する全てのファイルを開いておく

(1)外国人の名前は覚えづらいものも多く、得にトライアルレッスンが重なるとパッと忘れてしまうこともあるので、レッスン中に見える場所にメモを置いておきます。メモに沿って質問をしてレベルの再確認を行います。チャットでは聞けなかった話が聞けた場合、メモに追加していきます。レッスン回数を重ねると自然と覚えていきますが、このメモはしばらく保管しておくと便利です。

(2)少し厳しいかもしれませんが、レッスン中にバタバタと資料を探すのはとても恥ずかしいと私は感じています。まだ生徒の信頼を得ていないトライアルレッスンでは、完璧を目指したいので、戸惑いを見せたり、「間」を作らないようにしています。

トライアルレッスン

仕組み

Preplyのトライアルレッスンは25分か50分で、生徒さんが好きな方を選択して予約をします。以下がPreplyの手数料ですが、トライアルレッスンの手数料は100%です。

Preply Commission Model

生徒さんはフルで支払っていますので、半額の25分を選択する生徒さんもいます。教師にとってはタダ働きということになりますが、生徒さんにとってはギャンブルのようなものですよね。

レッスンでまず気をつけること

これ、地味に大事だと思っていることですが、必ず日本語で「こんにちは~」と挨拶してから、英語に切り替えます。その後は、

  1. 音が聞こえているか生徒さんに確認

  2. 新しいファイルを開くときは見えるか生徒さんに確認

  3. ファイルの字の大きさは大丈夫か生徒さんに確認

私は全画面シェアを選択しているので、サクサクとファイルを変えることが可能です。生徒さんがどのようなサイズのスクリーンでレッスンを受けているか分からないので、無理なく気楽にレッスンを受けられるように、字の大きさや音の大きさは配慮する必要があります

レッスンの流れ

25分でも50分でも、必ず自己紹介と質問から始めます生徒さんを知ることは良いレッスンを提供する1つ目の大切なステップです。チャットではしつこくやりとりが出来ないこともあるので、この時間を使ってどのようなレッスンを求めているかより深く聞きます。

十分質問をしたら、レッスンプランを紹介して、生徒さんがプランについての質問をしたり、プランに組み込みたいことを相談したりする時間にします。

レッスンプラン

レッスンプランがあると、私も読み上げるだけで簡単だし、生徒さんも分かりやすいので、便利です。あと、私を秘書のように扱う生徒さんもたまにいるので(笑)あくまで日本語を教えることが私の仕事だと理解してもらうための大切な資料でもあります。

私は資料や宿題は全てチャットで送るので、チャットに返事が無かった生徒さんには、どこにチャットがあるのか説明する時間も取ります。チャットの存在に気が付いていなくて、そのまま2回目を予約できない生徒さんがたまにいらっしゃいます。

25分の場合はここでだいたい時間切れですが、50分の場合は通常のレッスンを体験して頂きます。

トライアルレッスン内容

中級者以上の生徒さんは、会話力を上げるレッスンです。なので、1回目のレッスンでは、話をしながら、生徒さんの会話のレベルを探ります。
JLPTの試験を合格した生徒さんでも、会話の練習に慣れていないと、言葉にできないことが多いです。チャレンジばかりだと心が折れるので、易しい質問から始めて、徐々に難易度を上げて、最後は易しい質問で締めくくる事が多いです

初心者の生徒さんは、基本の挨拶と自己紹介、数字を勉強します。数字は、自己紹介で年齢を言うフレーズがあるので、ついでに教えていますが、4回目のレッスンで時間やお金についてのレッスンがあるので、1回目で紹介して少しずつ覚えてもらいます。(私が作成した数字のビデオもあるので、良かったら参考にしてくださいね

母国語のアクセントが抜けず、簡単な挨拶でも、発音がうまくできない生徒さんも居ますが、発音はとても大切なので、ひらがな表を見せながら一つずつ説明します。発音に自信を持つことが、生徒さんがもっと会話がしたい、もっと勉強したいと思う鍵にもなります。

その他気を付けていることは…

  1. スピード感や進め方が問題ないか確認すること

  2. 生徒さんが日本語を発する時間をたくさん作ること


レッスンの終わりに

レッスンの終わりに生徒さんにレッスンの意見を聞いて、継続してくれそうかさりげなく探ります

もし継続したそうだったら、予約の仕組みを少し説明します。1回ずつの予約と定期の予約の違いを説明しています。決まった日、時間にレッスンを受けることが出来る生徒さんは、その時間を確保するためにも定期で予約して、参加できない週がある場合は1回分ずつキャンセルすることをお勧めしています。

レッスンの後に

レッスンの後は、必ずチャットでフォローをします。レッスンを受けてくれたお礼と、使用した資料の送付を行います。

レッスン後のメッセージ

まとめ

たくさん書きましたが、生徒さんの成長を一番に思って、気遣いや配慮が出来れば生徒さんも信頼してくれると思っています。以下は私がたくさん書いた事のザックリしたまとめです。

  1. レッスン前とレッスン後のお礼

  2. レッスン前の生徒さんの情報収集

  3. レッスン前に生徒さんの情報をまとめる

  4. 音や字の大きさの配慮

  5. 自己紹介と質問で生徒さんをよく知る

  6. チャットの仕組みの説明

  7. スピード感は生徒さんと確認しながら教える

  8. 日本語を発する時間をたくさん作る

  9. 予約の仕組みを軽く説明


これから日本語教師になりたいと考えている方にとって小さなヒントになるとうれしいです。皆さん、一緒に頑張りましょうね♪

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