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人生物語17.念願の一人暮らし!少しイメージと違うがスタートする

20歳で父が亡くなった時、私たち兄弟は20代そこそこで、世間もあまり知らずお葬式なんか勿論知る由もありません。当時の兄(長男)家族のお世話もあってお葬式も無事に終えることが出来ました。

お葬式

当時は今みたいに家族葬や香典辞退もなく一般的に普通のお葬式で、地元では自宅は狭いので公民館を借りてするのが定番でした。お葬式費用も安くて120万円するくらい当たり前の世界でした。

また、お葬式の時に人柄がわかると言われますが、父は人のために貢献していたのか沢山の方が弔問に訪れました。そこは本当に尊敬する所です。

そんな心悲しく傷ついている時に、祖母から思いも寄らない罵声を浴びさられるのでした「あんたが家のことせえへんから、お父さんは死んだんやで、あんたのせいや!」この親あってこの子ありと言う感じなくらい、最後に物凄く嫌な思いをしながら、少し鬱状態になっていました。

時期に落ち着いた頃、キャバクラで働いていた時によく来て指名してもらっていた不動産会社の社長に、家庭のことも話していて引越しすることになった時は大変お世話になりました。

都会

縁起をとてもこだわる父の元に育ったせいか、占いの先生に見てもらって吉方角にこだわっての家探しをし、選んだ場所が家から南方面の難波周辺でした。都会とは言えない地元から離れて急に大都会へ住むことになるとは思ってもなかったですが、念願の初めての一人暮らしが始まりました。

初めてなりにセレクトしたのは、トイレとお風呂だけは別と必須にしていてそれ以外は特にわからなかったので言われるがままに新築だったからそのマンションを選びました。夜の仕事をしていたのもあって、家賃もそれなりに払えるからと初めての独り暮らしとしてはまぁまぁ高めからのスタート。

住んでみてわかることが多々あり、次のための学習だと思って割り切って、出来ることをやるようにしていました。まぁ、都会の街ですので買物には困らないし、何でも揃っているので安心ではありました。

初めてのマンションで眠り、初めて目覚めた時は開放感でとても幸せな気分を味わいました。実家にいた時は、ビンタで起こされて心臓破裂するんとちゃうかと思うくらいドキドキしたこともあり、今後にそんな日が来ることはもうないので、そう言う意味ではとても幸せを感じれたんだと思います。

引越し先の難波から、前から働いていた京橋のキャバクラに通いました。お店は意外と真面目な所でホステスさんをとても大事にしてくれるお店でした。制服もあるので服装に困ることもないし、閉店時間も遅くまではやってなくて、時間通りに終わってからは必ず集団乗合いで送りの車を出してくれていて、どこにも寄り道することなく帰宅していました。

そこで今でも友達である子と出会うことになります。2つ下で当時は指名ナンバーワン!とっても天然であまり物事をよく知らず、私よりは大人しめの女の子。だからなのかそんな弱い感じが男性にウケるのかなと思い、彼女といたらとても勉強になりました。

1年半くらい一緒に半同居みたいに仲良く過ごしていましたが、彼女の実家も厳しく後に通わなくなっていたけど、独り暮らしをし始めたばかりに一緒に居てくれたので彼女のお陰で寂しくなかったのかもしれません。

手料理

料理は小学生から大量に作っていて得意だったのですが、一人では困ったことがありました。それは少ない量の料理ができないこと。今までは玉ねぎにしてもにんじんにしても丸ごと使い切るのですが1人だと半分で良かったりするので、量の配分がなかなか取りにくく、少ない量でできるまでまぁまぁな時間がかかりましたね😅

この時は、痩せの大食いだったのはしばらく続いていたので、いつもより量は少ないけど一人では遥かに多い量で3人前くらい作り、ご飯2合を一度にペロリと食べてました(笑)

この時、勿論友達にも料理を振る舞っていたので彼女の胃袋を掴んでいたのか、結構料理にハマってくれてました。何気に完全独り暮らしではないですね。ちゃんと一緒に過ごせる人がいたんだなと思うと、彼女にも感謝しないと思います。

そう言えば、専門学校をどうしたかと言うと父が亡くなったので少し休学していて、しばらくの間も自分で学費も払いながら夜の仕事をしていましたが、服飾系の仕事に付きたいと思わなかったので、先生に相談して退学することにしました。

完全に水商売のみとなり、夜の仕事であるキャバクラ通いの生活をしていたので、生活習慣は完全に昼夜逆転でした。朝から寝て夕方近くに起きて食事してからお店に向かうの繰り返し、お酒は飲まないけどタバコは吸っていて、どう見ても健康的な生活はしていなかったです。

相変わらず、仕事はするけどあまり遊びはしていなかったように思います。この時は恋愛もご無沙汰でしたしまだそんな気分でもなかったのでまずは、新転居を味わいながらの生活をしていました。

それでも、本来の独り暮らしとは違うのは帰れるはずの実家がなくなったことです。家財道具を全部持って出て帰るところもない完全に1人であることにとても不安と心配と憂いがこの先も押し寄せて来るのでした。

心配ごとはお金のこと。仕事がなくなったらどうしよう、働けなくなったらどうしよう、お金がなくなったらどうしよう、兄弟はいるけど頼れる所はないと思っていたので、開放感はあったものの心の闇はまだ溶けていないから毎日抱え込みながら生活をしていました。

続く。

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