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人生物語73.夫婦で心一致の一大決心!幸せ結婚12

結婚して間もなく2年間が経つ頃に、私たち夫婦には子供が授からずもう諦めていました。と言うのも年齢がかなり高いからです。現実は天地がひっくり返るくらいの奇跡が起きない限りは厳しいかと思っています。

私はと言うと里親制度も世の中にあるので将来的にそう言うのもありだと思っていましたが、夫がOKになるかはわからずそこまで絶対と言う所までではなく、心のなかで密かに思っているだけと言った感じでした。

ある日の朝、朝食を摂っている最中に夫から突然こんな事を言われたのです。

夫「あのさ〜」

私「うん」

夫「2日ぐらい悩んだんやけどな」

私「うん」

夫「…養子を引き取るのってどう思う?」

私「えっ!私もそれあっても良いって思ってたよ」

夫「そうなんや!部下とか自分達と変わらない時期に結婚して子供が出来たって聞いて、俺たちには出来ないしなと思って、里佳ちゃんからも難しいかもって聞いたし、子供が絶対欲しいまでではなかってんけど、やっぱりいた方が良いなって思うようになったのと、社会貢献にもなるんやったら尚良いなと思ったからどうかなと思って」

と言われました。そう、夫から打ち明けられた時は驚きが隠せず、そして嬉しくて興奮冷めやらずウキウキな感じでこの日は不思議な感覚の一日でした。

里親になるなんて、大体はどちらか片方が強く思い片方は反対かそうでもないパターンが多い気がしますが、私たち夫婦は最初から心一致していたことに感動と嬉しさが込み上げました。

こんなことってあるんやなと思うくらいの状況でしたが、2年間夫婦して来てお互いの歩み寄りがこう言うことで一致するのって凄いことだと思いました。

その後は、里親制度について物凄く調べました。そこでわかったことが沢山ありました。まずは、子どものための制度であると言うことが前提です。そして里親制度にはいくつかの種類があると言うことでした。

簡単に言うと、養育里親、専門里親、養子縁組、特別養子縁組とがあります。まずは、養育里親は一時的に短期で預かるパターンや週末のみ、長期とがあります。

また、専門里親とは究極な虐待にあったり精神的肉体的に傷ついていたり、発達障害などハンディのある子どもを預かる条件に多くの子どもさんを預かる経験者のことを言います。

そして、養子縁組はそのままの通り養子や養女として親の代わりになる人。また生みの親とも繋がっています。特別養子縁組は将来育てることが困難だったり、死別や虐待にあった子どもたちの実親として育てる人のことを言います。

特別養子縁組は実親との籍を断ち切ることになるので親子としての縁は切れてしまいます。そして特別養子縁組として家庭裁判所から認められた夫婦が実子として育てることが可能になります。

また、年齢の条件もあり法律では決まってないそうなんですが、子どもとの年齢の差が45歳くらいまでだそうで、これは子どもが成人した時に親の年齢が65歳くらいまでが好ましいであろうと言う判断だそうです。

そして、特別養子縁組は子どもの可能年齢が6歳未満でなかなか縁組が難しい状況が続くので国としてもなんとかしようと言う働きで、2020年4月に法改正となって、15歳未満まで年齢が引き上げられたから丁度制度が変わったタイミングでもありました。

また、結婚3年目以上と言うのも登録条件ですので私たちはまだ3年ではないからこの年に登録準備が出来るので、凄いベストタイミングではないかと思っています。

そこで、養育里親と専門里親は国からの資金が出るのですが、養子縁組と特別養子縁組は資金は出ません。なのでどの分野で関わって行くかはしっかりと見据える必要があると思います。そして、里親登録までの道のりは結構長いので根気も必要かなと思います。

最初は、自治体の児童相談所が委託している管轄施設で面談をします。この面談に至るのに1ヶ月かかりました。それは、コロナ禍で制限がかけられていることから段々とズレて行って待ちが出ているそうです。

その後は、机上研修なのですがこれもリアルで行うのでコロナで制限がありズレズレとなってしまって4ヶ月待ちでした。研修は3日間あり3週の土曜や日曜、平日と月によって選択できる曜日が異なりますが、私たちは土日のスケジュールは全て希望していたので、一番は早い日程で参加出来ました。それでも4ヶ月待ちと言う感じです。

そこからは、また別の研修に申込むのですがその日は更に先となって、現在はまだ未定です。ざっくりの流れで言うと、児童施設の実施研修が半年後くらいで、家庭訪問などを経て里親登録となり、そこから希望の子どもさんが来るかは神のみぞ知るくらいの気の遠い話です。

しかし、これもご縁だと思っていますから日頃から心清らかに今ある目の前のことをしっこりとこなして、夫婦仲良く前に進んで過ごしていたらきっとやってくるだろうと思っています。

だから、その日が来ることを願いながら日々を過ごすことにします。1人でも多くの子どもたちが温かい家庭の中で愛情いっぱいに育つことを切に願います。

続く。

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