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欧州でヘッドハンターをやっている日本人陰キャのコミュニケーション術

みなさんこんにちは。私は2021年からスウェーデンの大手企業で採用担当として働いています。タイトルで「陰キャ」という言葉を使っていますが、これは私が学生時代から友達が極端に少なくいわゆるオタクとして同人即売会やコスプレイベントを唯一の楽しみとしていた人生を表現するために使っています。自己肯定感も低く、大学に進学して「英語ができれば採用してくれる会社があるかもしれない」という単純な理由で英語を学び始めました。

最初の就職先である自動車業界で異常な女性蔑視やセクハラを経験し、それに絶望してから今まで走り続けてきたという感じです。そんな私が今、120か国以上から集まった同僚たちと働き、採用担当として世界中のエグゼクティブやシニアスペシャリストをヘッドハントするまでになりました。いまだに人と関わることは得意分野ではないので(休日は基本一人でアニメか漫画)、仕事をする中で培った「大切にしているコミュニケーション術」をまとめてみました。私の経験が、誰かの参考になれば幸いです。



声の大きさを意識する(お腹から声を出す)

日本だとあまり気にしている人は少ないかもしれません。実際に私も日本時代は意識したことは全くありませんでした。しかし、会議を堂々と仕切っている人や仕事の出来る先輩後輩を想像してみてください。声が通っていて声量が比較的大きく、なめらかに話していませんか?声が人に与える影響はものすごいものです。特に最初の声の印象がすべてといっても過言ではないと思っています。特に人と話すのが苦手な人や会社で緊張してしまう人は、発声を練習してみるというのも一つの大きな対策だと思っています。

この動画でも説明していますが、毎朝会社に行く前に10分ほど発声練習していくと絶対に人に与える印象が変わっていくと思います。

話している相手への興味を最大限に意識する

わかっています。仕事で関わる人になんて興味を持てないし話したくもないという気持ちは痛いほどわかります笑。ですが会社で人と関わらないといけないとき、相手に対する興味を意識的に高めてみましょう。

例えば私が苦手な上司と接するとき、彼に対する恐怖を払拭するために私から話しかけてみます。

私「おはようございます!週末はどうでしたか?ゆっくり休めました?(トピックをふる)」 
上司「おはよう。いや、娘の野球クラブに付き合って一日外だったよ、逆に疲れてしまってね。」
 
ここで上司に対する関心を意識的に高めます。そうすると、①娘さんが野球をやっているんだ②外というのは具体的にどこだったんだろう③娘さんとの関係性がいいんだな④娘さんはいくつなんだろう⑤疲れた時はどうやって回復しているんだろう などいくつか疑問に思える項目が出てきます。そこで会話を広げていきましょう。 

私「それは大変でしたね!娘さん野球やっているんですね、私も昔はソフトボールをやっていたことがありました。ポジションはどこなんですか?」
上司「ピッチャーをやっていてね、、、」 

という風に会話が広がっていきます。とにかく相手にのめりこむように疑問をぶつけると好印象です。

相手の承認欲求を満たす

これはよく欧米で使われる手法だと思います。とにかく相手をほめたたえましょう。誰かに褒められて嫌な気持ちがする人はいませんので、「自己肯定感をぶち上げてくれる人」というポジションに立ちましょう。例えば私の勤めているオフィスでよくある会話はこんな感じです。

同僚「あれ?そのセーター新しいよね?色がすごく綺麗だね~似合っているよ!」(とにかく褒められそうなものは何でも褒める)
私「ありがとう!これ日本に一時帰国した時に買ってさ。ユニクロって日本だと安いから」(ありがとうだけではなく、会話を繋げるためにあえて余計な情報もいれる) 
同僚「そうなんだ!私もユニクロ大好き!品質もいいし、お手頃だよね」(さらに褒める) 

みたいな感じで褒めあうような会話をしてみるとお互い良い気持ちになりますね。

人間らしさを出してみる(友達もしくは家族のようにオープンに人と接する)

オフィスで全くプライベートを話さなかったり、自分の思っていることを話さないというのも全然アリだと思います。面倒くさいですしね。ですが、どうしてもコミュニケーションが必要なポジションにいるあなたは少しだけオープンに人と接してみましょう。特に欧州のコミュニケーションではオープンでいることはとにかく大切です。

例えば疲れている時は「今日はめちゃくちゃ忙しくて疲れているんだ」と言ってみるとか、月曜の朝には「今日の朝寝坊してさ、正直働きたくないな~」とか。私が候補者の方達と話すときは人間らしいコミュニケーションをものすごく大切にします。金曜日であれば「週末何をするんですか?何かご家族と予定はありますか?」など、ちょっとプライベートに突っ込んでみると喜んで話してくださることも多く、そこから人と人とのコネクションが生まれていきます。

まとめ

今回は私がいろんな国の方と接するときに意識しているポイントをまとめてみました。とにかく「声」と「人への関心」、そして「人間らしさ・オープンであること」が一番大切にしていることかなと思います。そこから会社だけではなくてプライベートでも仲良く出来る関係性が生まれることもありますので、今回のポイントに意識をしてみると良いと思います!

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