外資系企業・海外現地企業での「できる人」の特徴と日本人であることの強み
「できる人」と聞くと、頭が良く、順調に出世し、語学力も高く、会議でポイントを押さえた発言ができる…といったイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。しかし、海外で働き始めてから、それだけではないことに気づきました。私の会社には110ヵ国以上から集まった6000人以上の社員が働いており、そこで活躍するトップパフォーマーたちには共通する特徴があります。今日はその特徴をまとめてみました。
人柄が良い(High EQ)
トップに立つ人に共通しているのは、やはり「人柄」だと思います。この記事を書く前に、部署を問わずトップパフォーマーと呼ばれるメンバーをリストアップしてみましたが、共通しているのは、空気を読み、心が広くて話しやすく、感謝の言葉を忘れない、いわゆる「いい人」が多いことです。私のような採用チームの一メンバーに対しても、即レスをしてくれたり、しっかり挨拶や感謝の気持ちを伝える人が、やはりトップに行く印象です。結局のところ、会社は「人」で成り立っているので、その「人」からの信頼や信用を集めることが、成功への最初の一歩だと思います。
チームを第一に考えている(Team Oriented)
チーム全体のパフォーマンスやメンバーのスキル向上を第一に考えている人が他と違う点は、仕事の進め方や仕事の振り方、そして会議での発言に現れます。この会社で働いていて日々感じるのは、どうしても個人主義の国なので、自分の利益だけを優先する人が多いことです。しかし、そういった人には最終的に誰もついてこない場面を何度も見てきました。私が尊敬するマネージャーや同僚は、国籍や性別、バックグラウンドに関係なく、常にチームを第一に考えて行動しています。有益な情報を惜しまず共有し、会議でもチーム全体が向上するようにしっかりと方向づけを行っています。
純粋に働き者(Work Oriented)
賛否はあるかもしれませんが、国籍に関係なく、純粋に仕事へのコミットメントが高い人は、良い意味でやはり目立っています。私が尊敬している、1000人以上が所属する技術部のトップもその一人で、フィンランド出身の彼はとにかく「仕事・仕事・仕事」です。私も平成生まれなので、労働時間だけで仕事を評価するべきではないと思いますが、それでも、仕事に没頭したり、8時間内に終わらなければ少しでも粘って取り組む姿勢を持つ人がトップパフォーマーとして昇進している印象です。
スタートアップ企業ということもあり、プロジェクトはものすごいスピードで進んでいきます。その中で、勤務時間に縛られず連絡が取れる人や、仕事を優先する姿勢のある人は、アウトプットの量も異なりますし、上層部からの信頼も得やすいと感じます。
会議での発言(High Presence)
どうしてもこちらの世界では、「発言してなんぼ」というところがあります。会議で何も発言しない(ちょっとした質問でもいいのですが)と、まるで会議に参加していないかのように捉えられる風潮があるのです。しかし逆に言えば、会議の流れを見ながら、「ここでこう発言すれば、きっと周りも助かるかな」といったポイントをしっかり押さえて発言すれば、一目置かれることが多いです。
私たちは第二言語や第三言語として英語を話しているので、英語のミスを気にして発言をためらう気持ちもわかりますが、少しでも気になる点や「ここは聞いておくべきだ」と思うことがあれば、発言して絶対損はありません。
日本人としてどう戦うか
今回挙げたポイントを振り返ってみると、あと少しの自信(フェイクでも構いません)さえ身につければ、日本人にとって大きなアドバンテージになると思いませんか?空気を読み(こちらではなかなかできる人が少ないです)、チームのために行動し、仕事中は仕事を最優先にして全力を尽くす。そして会議では、冷静に進行を見守り、見落とされがちなポイントを勇気を持って発言してみる。こうした場面で、日本人として恵まれていると感じることが多々あります。自分が持っているものを改めて「武器」として意識し、今日から職場で活用していきましょう!現在MENTAでメンターも行っておりますので、何かご相談等ございましたらいつでもお問い合わせください。(https://menta.work/plan/4017?ref=mentor_profile)