プロ野球ファンの私が「キャッシュレス」デビューしてみた話
(今回は今までと全く違う話をします。今までの話の続きはそのうち書きます…)
今回の話は、いちプロ野球ファンの私が今話題のキャッシュレス化に向けて、生活にキャッシュレスを取り入れてみたという話である。かなり長い話になるし、これが便利だとかこれが不便だというのは「完全な主観」なので、今後生活にキャッシュレスを取り入れたい人の参考になれば、程度に考えてほしい。(そもそも「生活にキャッシュレスを取り入れる」という表現が正しいのかも分からない)
先日、東北楽天ゴールデンイーグルスのホーム球場である楽天生命パーク宮城が今シーズンから「スタジアムの決済の完全キャッシュレス化」することを発表した。(詳しくは以下のリンク参照)
https://www.google.co.jp/amp/www.itmedia.co.jp/mobile/amp/1901/10/news126.html
この話題は、楽天ファンだけに留まらず、他の11球団も話題にしていた。このニュースが出たとき、周りの野球ファンは皆この話題をしていたような気もする。そのくらい、野球ファンには衝撃的な話題だった。確かに来シーズンからいきなり「現金使えません!」となる訳だから、びっくりして話題にするのもよく分かるが…。
個人的にびっくりした点は「今シーズンからいきなり移行」という点もそうなのだが、クレジットカード以外で使えるカードや電子マネーが「(ほぼ)楽天系」のみという点である。要するにSuicaを始めとした交通系電子マネーも使えないのである。まぁ、親会社が電子マネー事業(Edy)をしている訳だから競合他社のカードや電子マネーが使えない理屈自体はよく分かるのだが…。
勿論、電子マネーやカードを持ってない人向けにカードの貸し出しや、ファンクラブ会員向けにカード配布も行うらしい。チャージスポットもスタジアム内に大量に設置するとか。しかし残高は使い切らないと手元に返ってこない。(ただし小銭チャージも可能にはなる)これは中々不便に感じる。
贔屓が楽天で、よく行く球場が楽天生命パークならば何かしらのカードを作って対応すれば良いかなと思う。この「カード」はクレジットカードだけでは無いので、審査不要で簡単に作れるカードもある。しかし、楽天が贔屓で無ければそこまでするだろうか?個人的にはやや「しない」方が現状多い気がする。そのため、私はこの楽天球団の判断は「身内化」というか、ビジターファンには優しくないのかなぁ…と思ってしまう。
とはいえ、マイナス面の可能性もある中で楽天球団がキャッシュレス化を施行したということは、やはりそれなりに「利便性が高い」からなのだろうとも思う。新しいことをすると批判も付き物なのは仕方ないと思うが、何も知らずに批判だけするのもこれはまた違う気がする。
ということで、これを機に生活に「キャッシュレス」を取り入れてみることにしたのである。楽天が先立って実施しただけで、他球団もキャッシュレスに重きを置く球場が増える可能性もあるし、そもそも世の中はキャッシュレスの方向へ向かっている。
一応注釈として言っておくが、私自身、イーグルスファンでも無ければ東北に住んでいる訳でも無いし、楽天生命パークもKoboパーク時代に2回しか行ったことが無い。ましてや、今の贔屓チームはセリーグのベイスターズなので、楽天生命パークに行くことはほぼ無いと思うし現時点で行く予定も無い。
生活にキャッシュレスを、と考えたときにまず活用しようと思ったのが手持ちの「Suica」「おさいふPonta」とLINEをインストールしていることから「LINE Pay」、そして話題の「Edy楽天ポイントカード」の4つである。
これを全てカードで持つと利便性がそこまで高まらないと感じたので、このうち、SuicaはiPhoneの「Wallet」に入れることにした。ここからは各カードを使った、移行した感想を話していく。
①Suica
これを機にiPhoneのWalletに移行。Walletに入れたカードは基本的に券売機でチャージは出来ないが、近くのコンビニやセブン銀行でチャージが可能になる。(しかしセブン銀行でのチャージは上手く読み取りが出来ないこともあるので個人的にはレジで「チャージお願いします」と頼むことを勧める。)
使い方は、設定から「エクスプレスカード」にSuicaを設定し、ロック画面でホームボタンをダブルクリックすると使用画面に移動、そこからTouch ID(指紋認証)かパスコード入力をした後に各機械にカードをタッチするのと同様にタッチ。
チャージがコンビニになることと、起動までやや時間がかかることが最初はやや手間に感じるが、慣れると財布だけでなくスマホにもお金が入っていることで、財布を忘れたり近場に出かけるときにスマホ1つでどうにでもなるのが非常に良いものに感じる。お金を財布に全部入れるのでなく分けて持っていたい人にはもって来いである。個人的には移行して大正解だった。唯一の懸念点はスマホの充電を切らさないように気をつけなければという部分である。
②おさいふPonta
先に言っておくが私はnanacoもWAONも持っている。しかしnanacoもWAONも今は使っていない。おさいふPontaを使っているのには理由がある。
⑴プリペイドカードとしてもポイントカードとしても使えること
→nanacoやWAONは基本的にプリペイドカードとしてしか使えない。そのため、残高は足りないけど今はチャージしたくない…というときには使い物にならないしポイントも貯まらない。しかしおさいふPontaはそのようなときもポイントカードとして使える(要するに支払いは現金や他カードでもOK)。これは非常に助かる。私も長いことこのポイントカードとしてのみ使っていた。
⑵プリペイドカードだが「JCBカード」としても利用可能なこと
→要するに事前チャージ式のクレジットカード…デビッドカードのような形で使えるのである。Pontaが使える大半の店ではプリペイドカードとして使えるが、Pontaが使えない店でもJCBカードが使える店ならJCBカードとして利用可能なのだ。そのため「iTunesの支払い」にもこれが使えるのである。いちいちiTunesカードを買わなくてもクレジットカードのように使えるのは、カードを持ってない身からしたら大変有り難い。
このおさいふPonta、非常に便利なのだがこれも懸念点がある。基本的には「ローソン系列でしかチャージは出来ない」。行動圏にローソンが無いと不便だが、行動圏にローソンがあればチャージの不便さも気にならない。この4つのカードで一番持って良かったと感じたのはこのカードだった。
③LINE Pay
ハッキリ言えば機能としてはそこまでおさいふPontaと変わらないので、おさいふPontaを持っていればLINE Payを新たに持つ必要はあんまり無いがLINE Payにも利点は勿論ある。
LINE Payの利点は「銀行口座と紐付けできる」点である。おさいふPontaが基本的にローソン系列でのチャージだが、LINE Payはコンビニやセブン銀行、銀行口座からのチャージが可能である。LINE Payは銀行口座からのチャージが可能なので、コンビニ等にわざわざ行かなくても口座に紐付けしていて残高があればチャージが可能なのだ。しかもチャージ額は選べるのでチャージをし過ぎる心配もあまり無い。
そのうえ、おさいふPonta同様JCBカードとしても使える。更にSuicaと紐付けも可能なので、有効活用すれば財布を持たなくてもある程度生活が出来てしまうかもしれない。
ただ、私の生活の中でLINEポイントを貯める機会が無い上、逆に便利過ぎて色々使ってしまうのが怖いため、日常生活ではおさいふPonta、旅行や遠出の時はLINE Payを使うようにしている。これもまた非常に便利且つ登録もLINEをしていれば難しくないので、キャッシュレス生活デビューにはオススメである。
④Edy楽天ポイントカード
ハッキリ言う。「楽天市場を多用したり楽天のスポーツチームを応援してない限りこのカードをわざわざ作る必要は無い。」
楽天ポイントを貯められる場所も使える場所もここ最近はかなり増えている。そのため、ポイントが溜まる場所でよく買い物をして、通販もそれなりに使う人ならば「持ってもいい」と思う。ただクレジットカードの代わりにはならないので「少し便利なプリペイドカード」くらいである。LINE PayやおさいふPontaのようにクレジットカードのようにも使えるならば話は別だがそのような使い方も出来ない上に、iPhoneのWalletも非対応である。
結果としていつか楽天生命パークに行くために作ったカードくらいの立ち位置になってしまった。楽天ファンじゃなければ作らなくていいと思ったが、まぁあって損はしないので「控えのカード」として持ってればいいかなぁ……
非常に長くなってしまったが以上がキャッシュレス生活に向けてカードを作ったり移行したりした感想である。
もう一度言うが「一個人が使った感想」なので、まだまだ使いこなせない機能もあると思うしPayPayやiDをはじめ、電子マネーやカードは他にも沢山あるので、私がまだ知らない便利な電子マネーはまだまだあるだろう。ただ、そのうち球界にも来るであろうキャッシュレス文化の流れを自分も「少しだけ」体感しただけである。
楽天ファンの方をはじめ、この球春を機にキャッシュレス文化に自分も飛び込んでみようと思っている人がいたら参考にしていただければ、と思う。