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私と本。幼き頃の定番図書

 最初に熱心に読んだ小説は、小学校の図書室にあった『わかったさんシリーズ』と『こまったさんシリーズ』です。
 私の年代の小学生は全員通った道では無いでしょうか。実際はどうなんでしょうね。少なくとも私の学校では物凄く流行っていました。皆読んでいました。
 このシリーズに限らずですが、一種につき一冊しか図書館に置いていなかったので、誰が読むかで揉めないように工夫していました。読む順番を割り振って、皆で平等に読めるようにしていた記憶があります。読了後は○○ちゃんに渡す、次は○○ちゃんに、と順番表を作成して回していました。しかし今覚えば、読む速度は人それぞれですし、前の人が読み終わらないと自分に回って来ないのだから簡単なようで直ぐに軋轢を呼ぶルールな気もします。
 順番待ちをしている人数も一桁ではありませんでした。それなりの人数で回していた訳ですから、歪みはあっという間に広がりそうなものですが揉めた記憶はありません。意外と統率のとれたクラスメイトだったのかもしれません。
 子供の世界は大きいようで狭いので成り立つルール、と言うものは意外と多く存在しています。
 それと『怪盗ゾロリシリーズ』は鉄板ですね。私が長じてからですが、アニメ化もした大人気シリーズです。
 そう、この長じてからというのがポイントで、小学生時代に散々読んで大好きだったシリーズなのに、アニメを見ようという気持ちにはあまりなりませんでした。。とても残念なことです。。これが成長かもしれませんね。
 小学校の図書館に必ずあるシリーズは誰しもが通る道で、懐かしトークでは鉄板の話題です。私の時代は、わかったさん、こまったさんシリーズは女子ばかりが読んでいて、男子は専らゾロリだったのですが、現代もそうなのでしょうか。最近は性別は関係ないという風潮なので、女子男子の定番はあまり区別がないのかもしれませんね。
 そもそも今の小学生の鉄板図書は私の時代と同一なのかも怪しいですよね。卒業から云十年、新たな本が続々と出版されている昨今、もし同じラインナップだったら逆に悲しいような気もします。古典的なものも良いけれど、新しい良作を読んでこその読書だと思うのです。
 ――と、心配してみましたが、きっと新刊コーナーなんてものがあり、新しい作品を読む機会が充分に用意されているのでしょうね、なんて羨ましく感じていたりします。
 今はどんなシリーズが人気なのでしょうか。ラインナップは市の図書館のようなものなのでしょうか。

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