両親のありがたさ
家族での海外旅行
この夏、かなり久しぶりに両親と海外旅行に行くことができた。小さいころはハワイとかヨーロッパに何回か連れて行ってもらったけど、中学に入ってからは部活で忙しくて行けなかった。家族で国内を旅行することはあるものの、海外に行ったのは7年振りとかなのかもしれない。
オーストラリア4泊、シンガポール2泊の長旅だった。
値段を気にすることなくたくさん美味しいものが食べれて、色んな景色を見れて、色んな空気を吸うことができて嬉しかった。気を許す相手との旅行は何も考えなくてよくて、楽だ。
両親に対しての思い
だけどやっぱり、気になるところは気になった。私が持っている価値観と違う発言を公共の場でしていたり、礼儀とか態度が目に付いたり。この1週間で怒ったことも、むすっとしたことも、雰囲気が悪くなったことも何回もあった。嫌いとまでは思わなくても、私が両親に対してなにかネガティブな感情を常に持っていた気がする。
特に母とは気が合わないことも多くて、(母は結構話しかけてくるが)私は「それ前も聞いた」とか「あ、そうなん」とか、自分でも自覚するくらい冷たい返事をすることが多かった。
これは旅行中だけじゃなく、普段からなんだけど。
でも、この1週間の旅行を終えて、自分ひとりの部屋に帰ってきた時、涙が止まらなかった。久しぶりに両親と海外に行けて嬉しかったのか、元気な姿を見て安堵したのか、母が笑いながら言っていた『もしかしたらこの旅行が最後になるかもね』を思い出しているのか。
10歳上の姉がいる私は、周りの友人の両親と比べると、私の両親は一回り年寄りである。昔に比べて歩くスピードが遅くなったり、休憩する回数が増えたり、食べる量が少なくなったり、彼らに会うたびに少し悲しくなる。でも、まだ元気な様子が見れて安心する。
でもこれがいつまで続くのかは、誰にも分からない。もしかしたら明日にでもなくなってしまうのかもしれない。
私は両親のことを好きだとは言わないかもしれない、これからもずっと。
でも自分に最大限の投資をし続けてくれて応援してくれる、自分にとって無敵の味方であるし、私は彼ら無しではここまで生きて来れなかった。ありがたい気持ちでいっぱいです。
こんなことを伝えたこともないから、何か機会がない限り伝える勇気はでないかもしれないけど、2人とまだすぐ会える場所にいる間に、しっかりお礼を言う。
手紙
母から送られてきた荷物と共にお手紙をもらった。LINEでも良いような、本当にたいしたことない日常が、ママの字で綴られていた。きっと永遠に宝物になる
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