ナツノオワリ
○表記一覧○
「」男の子
『』女の子
【】男語り
《》女語り
男:○○ 女:☆☆
使用してくださる方は是非コメントか
Twitter@ri_2019sp に使用する旨教えてください!聴きに伺いたいです(*^^*)
『○○〜!ねぇ、ちょっと聞いてる?』
「んー、聞いてるよ、彼氏にまた浮気されたんだろ」
『はぁ…別れるべきだよねぇ…』
「ばっかじゃねーの。そんなんだから相手が調子乗るんだよ」
「昔っから男運ねーよな、☆☆って」
『ひっどー!そんなこと…ない…よ』
「自信ないんじゃん〜笑」
『だって…なんで、ダメな男ばっかり好きになっちゃうんだろ…』
「まっ、お人好しで優しくされるとすーぐ好きになっておまけにバカが乗っかってるからな、☆☆は」
『あーはいはいそんなに言うならいい男紹介してよ○○〜』
「しーらねっ面倒くさいし」
『むっ!○○のばーかっ』
「はいはい、帰るよ〜」
『…はぁい』
【_____何度も思った。俺にしとけばいいのにって。小さい頃からずっと、ずっと好きだった。伝えようと、してたんだ。あの日。】
回想
『ごめん!ホームルーム長くなった!どうしたの〜こんな所に呼び出して』
「あ、いや。その…」
『なになに?なんかあった?』
「…伝えたいことがあって」
『うん、なに?あっ!わたしもあるんだ〜笑』
「え、なに?」
『あのね〜彼氏できた!2個上の先輩!』
「へえ…!よかった、じゃん」
『すっごくすっごくね!カッコイイの〜、陸部の先輩、今度○○にも紹介するね!』
「あーうん」
『それで、○○の話ってなに?』
「あー…4組のまなみちゃん?だっけ、あの子紹介してくんねーかなぁって思って笑」
『はあ?だめだよ、あの子彼氏いるんだから!』
「まじかよぉ〜。彼氏、持ち…かよ、」
『え、なに、なになに、○○もしかして泣いてる?』
「泣いてねーよ笑、残念、じゃあな」
回想終わり
【いつか、☆☆の、幼なじみからの枠組みから越えられるだろうと勝手に思っていた。でも錆びきった勇気じゃ☆☆の気持ちを俺に向けることなんてできなくて。それでもまだ、好きでいる。もう、この気持ちに終止符を打とう。苦しいだけの恋愛なんて、やめにしよう】
場面転換
☆☆の部屋
『はあ…、あっ…今日ため息ばっかりついてる』
《○○は、こんな私を彼女にはしてくれないだろうな。こんなに好きなのに、素直になれない私を。○○じゃない誰かを好きなろうと努力した。お陰でダメな男の人にばかり都合よく利用される。男がダメなんじゃない、男運が悪いんじゃない、私が、ダメな女なんだ》
『あーあ。さっさと別れよ…』
《うずくまった心はいつまでも立ち上がることはできない》
【好きって気持ちは】
《なまくらのように重くて》
【辛くて、それでいて甘くて】
《苦い》
『んー散歩でもいくかぁ…』
足音
『「あっ」』
『あはは、本日2度目ましてだねぇ。○○も散歩?』
「あーうん、ちょっとコンビニ」
『ふーん、じゃあついていこっ』
「なんでだよ笑」
場面転換
『はいっ!今日の終わりはアイスで乾杯しよ〜』
「はいはい、乾杯」
『かんぱーい!」
『大人になってからこのコンビニ横で二人でアイス食べるの久々じゃない?』
「たしかに、学生ぶり?」
『そう….だね…』
「なんだよ、しんみりして笑」
『いーや!なんでも?』
「ふーん」
『あのさ…』
「ん?」
『私たち、もう付き合いながいよね!』
「なんだよ、急に」
『○○みたいな人だったら上手くいってたのかな』
「何言ってんの」
『いや、例え話』
【踏ん切りなんて、まだつかないよな、笑える。だってこんな一言で揺らぐ自分がいるんだから】
《あと一歩、踏み出せたら》
【あと一歩、踏み出せたら】
《あと、一歩》
【あと、一歩】
『○○と一緒にいる私は、ずっと幼いままで、振り回したね』
「ははっ、もう慣れたよ。まあ☆☆の明るさに助けられてますよいつも」
『私たち、これからさ…』
「これから?」
『んーん!なんでもない!』
「なあ、☆☆」
『ん?』
「俺たちって、またこれからだよな」
『え…?あっ!うん!』
【☆☆の声が聞こえる。結った髪から出ている後れ毛が風で靡く。目尻を垂らして微笑む☆☆がやっぱり愛おしいと思った。今年も夏が散る。】
《いつまでも、○○の隣にいるのは私がいい。どんなことがあっても、私の隣は○○がいい。何年経っても同じ星を見ていよう》
「あ〜このアイスあっま」
fin