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新型コロナにより、人の心理的変化が起きることによって産業構造が変わる

5/18(月)に、MBA Essentialsのメンバー限定で、内田和成教授による特別オンラインセミナー
『すべてのビジネスパーソンに贈る「今何を考えておくべきか」~新型コロナで変わる人・社会・ビジネス~』
を受講したので、少しまとめてみたいと思います。

内田先生についてはこちらを参照ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E7%94%B0%E5%92%8C%E6%88%90
http://www.waseda.jp/sem-uchida/

総論としては、下記のような内容だったと思います。

●新型コロナにより、人の心理的変化が起きることによって産業構造が変わる。そこにどんなビジネスチャンスがあるか?
●誰が言っていることが正しいか、ではなく、自分で見て、自分の頭で考えることが重要!

まず、内田先生は、イノベーションとは、「技術革新」「構造変化」「心理的変化」という3つのドライバーにより起こるとおっしゃっています。世の中的には、「イノベーション=技術革新」と言われることも多いが、技術革新がなくてもイノベーションは起こせる。例として、メルカリを挙げていらっしゃいました。

新型コロナ関連で言うと、心理的変化が大きく、個人のマインドセットが変わっていく。それにより、人・企業・社会・国・世界が変わっていく、というお話しをされていました。例えば、個人としてのプライオリティが生活保障や家族に置かれるようになる、といったことや、安全保障なども、個人の自由よりも命や安全が優先されるようになる、といった形です。また、非対面での荷物の受け取りや、在宅勤務など、今まで当たり前だったことが、必ずしも必要ではない、ということにみんなが気づくようになった、とうことも大きな変化となります。

その中で重要なことが、変化を、「一時的な変化」と「恒久的な変化」を見分けること、です。例えば、マスクが買えなくなってなって値段が上がる、といったことは一時的なものですし、在宅勤務に関しては、ある程度恒久的な変化と考えられます。UberEatsなどの宅配はどちらなのか、一時的なものか、それともある程度は残るのか、といったことを考えることが大切です。

また、そういった変化があった時に、どこにビジネスチャンスがあるのか、ということを考えることも重要とおっしゃっていました。例として、ゴールドラッシュ時のリーバイスをを挙げられて、みんなが砂金を取りに行っているところで、砂金取りに必要なジーンズを売ることで、ビジネスチャンスをものにした、という話です。また、ビジネスチャンスをものにするには、人よりも一歩先を行っていなければならない、ということで、ここでも自分で考えることが重要なのだと思いました。

また、コロナ後に今我々が提供しているものはどうなるのか?ということを考えておくことも重要だ、とのことでした。

今新型コロナでそんなことを考えている余裕もない、という方もいるとは思いますが、例えば、戦争中にも、戦争が終わった後の青写真を描いておかないと、勝った後に大変なことになるわけで、大変な中でも先を見据えて考えることの重要性をおっしゃっていました。企業内で考える際には、有事の対応をする人(Tactics)と、将来の戦略を考える人(Strategy)は分けた方が良い、すなわち、同じ人が考えることは難しい、といったこともおっしゃっていました。

最終的には、今回、内田先生の色んな考えを聞きましたが、それはあくまで参考で、自分の頭で考えて行動していくことが大切、ということなのだと思います。今回のお話して、新型コロナ下で考えていくべきこと、やっていくべきこと、のヒントを得ることが出来、非常に有意義な1時間半でした。

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