【アーユルヴェーダな食事】作り手の想いを知ること
一昨日、代官山のPAYSAGEという洋菓子店で、平野紗季子さんと江藤シェフの対談+平野さんの「ショートケーキは背中から」の出版記念も祝して、皆んなでショートケーキを食すということを兼ねたイベントに参加した。
ふだんは四角く切られているPAYSAGEのショートケーキも、
この日は平野さんの本にちなんで、ホールケーキにして、ショートケーキに背中をつくったのだという。
(お心遣いがすてき。。)
対談では、ショートケーキにまつわる様々な話が繰り広げられた。
中でも印象的だったのが、江藤シェフのショートケーキへのこだわりを語っていたとき。
ショートケーキの断面は、3層から成り、とても美しい見た目だった。
スポンジの厚さは上から1.2mm 、1.2mm、1.5mmらしい。
何度も試食を重ねて、この厚さがベストだとなったそう。
スポンジってそんな緻密に計算して作られているものなのか。。。
と、私は衝撃だった。
スポンジに浸しているシロップも、
ベリー系の果実から丁寧に抽出して作っているらしい。
ショートケーキのスポンジにそんな手の込んだシロップが浸してあるの。。。
私はいままで恥ずかしながらシロップを気にしたことがなかった。
私は正直、ケーキに対してパッと見た見た目の美しさや、自分が美味しいと感じる味であるかということにしか着目できていなかったので
そこまで手の込んだ細工が施されていたということに驚きを隠せなかったし、
目の前にちょこんとかわいく存在するショートケーキがより一層愛おしく感じられた。
私たち食べ手はもっとそのお料理に、作り手に、
想いを馳せて寄り添って食べなくてはならないと心の底から感じた。
パッと見てわかる見た目と、甘い、甘酸っぱいなどの大味だけを感じるのではなく
その表層部分の奥に隠された作り手の「こだわり」をもっと感じ取る必要がある。
平野さんも
最近は、お客様ファーストという雰囲気があるけれど、本当はもっとお客さんもお店側に寄り添う必要があると述べていた。
まさにその通りだ。
そうすることで、もっとお料理に愛情がわいて、美味しく食べることができる。
それはアーユルヴェーダでいうと、「オージャスが高まる食事」。
「オージャス」とは、体の構成要素となるエッセンスであり、
肉体的にも精神的にも元気で、健康でいるための源となる。
以前も上記の記事で、平野さんはオージャス(からだの活力)が高まる食事をしてらっしゃるのだと書いたが、今回はそれをこの目で見て感じた。
平野さんはいつだってお料理に真剣に、たのしく向き合って、味わって食べているのだ。
作り手の想いを知って食べるという機会はなかなか難しいかもしれないが、
想いを知って食べる食事ってこんなにもおいしさが増す、愛が増す食事になるのか…
私も平野さんのようにオージャス高まる食事をしたいと改めて思った。
自炊するときは、自分の想いを込める。
外食をするときには、その作り手がどんな思いで、何を伝えたくてこのお料理ができあがったのか
そこに想いを馳せながら食事をする。
そうしたほうが絶対おいしく、身体にも栄養になる食事になるから。
最後に、江藤シェフの熟考の末にできあがった
ショートケーキは口当たりがふわふわでやさしく、
軽いのでぺろりと完食して、あともう一つ食べたくなるくらいの余白をもたせてくれるくらい美味しかった。
これは再来店したくなる。します。
とっても貴重でお腹だけでなく、
心まで満たされた1日でした。
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