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リーダーが原泉アートプロジェクトにおいて大事にしていること/15、16日目


今日私は、インターンに来させていただいてはじめての貴重なオフをもらった。午後から私のパートナーが掛川に来てくれて、オフを一緒に過ごしてくれる。感謝である。
原泉で過ごす毎日が、学びに溢れていて刺激的で素晴らしくて、その尊さを日々噛み締めているのだが、なにせ毎日がインプットに満ち満ちているため、得た情報や経験を自分の中で噛み砕いで整理する時間があまり捻出できない。それに私はその辺の情報処理に時間がかかるタイプであるから、こうやって一度、休憩と整理の時間をくださったのは本当に、ありがたい。
明日からまたいいスタートを切って、来たる大小様々な山を乗り越えるために、今日は沢山リラックスして、心身を整えて、心身の栄養も蓄えようと思う!

今日のnoteでは、「リーダーが原泉アートプロジェクトにおいて大事にしていること」について、私のフィルターを通した私の言葉で書いてみたいと思う。今後このnoteをリーダーに読んでもらうことがあって、もし私が綴った言葉のニュアンスが違っていたりすることがあったら、その時それについてのnoteをまた書きたいと思う。

一昨日の夜に、熱い熱い議論が繰り広げられた。私の他にもう1人このプロジェクトでインターンをされている方がいる。大学院生で私より歳も上で、知識もユーモアも器の大きさも兼ね備えている方。私はその方をとても尊敬している。その場には、リーダー、アーティストさん1人、院生のインターンの方、私がいた。その熱い議論というのは、主にリーダーと、院生のインターンの方との間でのやりとりであった。院生のインターンの方は、大学院である研究をされていて、その情報収集のためにもこのプロジェクトに参加し、滞在インターンをされている。それゆえに、このプロジェクトを率いるリーダーや、滞在しに来ているアーティストさん達に、質問を投げかけては、その人の持つ考えを深掘りし、その輪郭を浮かび上がらせて、物事や思想や表現の根底にあるものを突き詰めている。インタビューの方法や質問がすごく洗練されていて、いつも感心しながらそれを聞かせていただいているのとともに、沢山学ばせていただいてる。

その夜は、原泉アートプロジェクトとリーダーとの関係性や、リーダーとアーティストとの関係性、リーダーがどのようにこのプロジェクトをディレクションしていくのか、アーティストインレジデンスに対するリーダーの考え、また、そもそもアートや現代アートって何なのか、などなどの点に着目してそれらを深掘りしていった。

大学院生のインターンの方の質問や、リーダーの回答をじっくり聞いていて私が感じた、リーダーがこのプロジェクトにおいて大事にしていることをここに箇条書きにしてみる。

・"対話"をじっくりすること。(それは、リーダー(ディレクター)とアーティストの間で。原泉(人、自然、空気感)とアーティストの間で。リーダーとサポーターの間で。など)
・セッション(≒コロナ渦で移動が難しい状況においての、ディレクター・アーティスト間の綿密なコミュニケーション)を重ねることを通して、リーダーとアーティストとの間に信頼関係を構築すること
・一人一人のアーティストがこのプロジェクトのビジョンに賛同し、リーダー(ディレクター)、アーティスト、サポーターが、共有された認識としてあるビジョンに向かって、このプロジェクト自体を創り上げていくこと
・原泉という地域、地域住民、ディレクター、アーティスト、サポーター、観覧者が、インタラクティブに関わり合い、切磋琢磨し合い、向上し合うというプロセスを重視し、その積み重ねによりこのプロジェクトの最終的な成果物として、それぞれのアーティストたちが彼ら自身のポテンシャルを最大限に生かした、原泉ならではの作品を完成させるということ
・ディレクターではなく、アーティスト達を前に出すということ

これらのことが、本プロジェクトにおいてリーダーが大切にしていることの主な点だと私は捉えた。

そして、これらのことを支える確固たる軸として以前にも書いたが、中瀬千恵子先生との出会いがあるとおっしゃっていた。

このプロジェクト自体が、"Work in progress"であり、進む方向の矢印がその都度少しずつ角度を変えたり、ブレたりしている、といった趣旨のことをリーダー自身は言っていたが、中瀬先生との出会いがあって派生したこのプロジェクトだから、表面的には紆余曲折があるように感じられても、これから先、ビジョンと軸が大きくブレるようなことはないのではないかと、私は勝手ながらに思っている。


原泉アートプロジェクトに関わる人たちは、真剣で、ユーモラスで、好奇心と向上心に溢れていると感じる。それぞれ、ここに来た目的や得たいものは違えど、プロジェクト自身が目指すビジョンを共有して、一緒にそこに向かっている。
私はここで滞在インターンすることで、毎日のように新しい語彙を耳にしたり、新しい視点を吸収させてもらったり、新しい感覚を得たり、今までにない気づきを得させてもらっている。とっても小さな気づきから大きな気づきまで。それらのことを自分の肌で感じられるのは、本当にありがたいことだ。


原泉アートプロジェクトの、作品展示期間であるアートデイズ(10/15〜11/15)まで、あと半月ほどである。

何かをどんどん知るたびに、私の中の知らないことがどんどん浮き彫りになっていく。
だからここでの滞在インターンの後半は、それらをクリアにしていって、もっと踏み込んだ部分での問いやテーマを見つけて、それについて深掘りしていきたいと思う。


今日はこの辺で!!!今日も感謝!!!



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