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【出産レポ】出産当日の話

10/21 金曜日
ほぼオールナイトで全く眠れず、お腹はペコペコだったので朝ご飯を完食しました。

この時点で陣痛室へ移動しました。
バルーンが痛くて移動がしんどかったです。

ごく普通の朝ご飯でした。美味しくいただきました。

大きいバルーンを入れました。

バルーンの痛みが強まってきて、点滴から陣痛促進剤を投与しました。

どんどん痛みが強くなり、しんどさが増します。

夫とは連絡を取り合っていて、仕事のキリがついたらすぐに来てくれました。

10時くらいですかね。
陣痛がくるまでは家に居てのんびりしてもらおうと思ってたのですが、夫が心配で居てもたっても居られないから一緒にいた方がいいと言って来てくれました。

この時点で夜までは産めないだろうなぁと私は覚悟していたので、長丁場になるのに朝から来て疲れてしまっても可哀想だろうも思っていました。

夫には立ち会ってもらう予定で、普通分娩となったため、予定通り立ち会ってもらいました。

段々とまた痛みが来て、同じ体制で寝てるのがしんどくなり、右を向いたり左を向いたりと寝返りを何度もうっては唸るようになりました。
どの体制でも辛いです😭

痛みとしては生理痛のピーク位の痛みがずっと続く状態でした。かなり辛いです。

夫が動画を撮ってくれてましたが、リアクションは出来ませんでした。

内診に助産師さんがきて、2種類目の陣痛促進剤を投与しに来た時も辛くて痛い痛いといってからだを横にしてしまいましたが、無理やり仰向けにさせられるのが、かなりしんどいです。

その後も子宮口の様子を見たり、赤ちゃんが降りてきているかを確認しに内診しに来ました。

内診というのは膣に手を入れて、赤ちゃんの様子を診ることです。

子宮口がいつまで経っても開かないので先生が刺激しに来るのですが、その刺激が痛すぎてしんどいのです。

しんどさを例えると内臓をグリグリと押されて掻き回される感じです。ほんとに痛い。

破水をしないので、先生が羊膜を破り、人工的に破水をさせました。

破水した後は、噂に聞いた通り羊水はかなり温かかったです。温泉のような温かさ…!笑

3種類目の陣痛促進剤を投与されました。
徐々に子宮口が5cmと開きました。

私の検査結果で出た、溶連菌の対応として、
抗生剤を投与しました。

赤ちゃんがなかなか降りてこなくて、定期的に感覚を縮めて内診をされました。

先生が来て内診する度に吐いていて、朝ごはんは全部出てしまいました。7回くらい吐きました。多分痛みへの拒否反応だと思います。

降りてきているようで、赤ちゃんの頭があるのは分かるのですが、陣痛の痛みで意識が朦朧としていました。

陣痛が来たら、痛すぎて何も話せなくなり、
意識も朦朧としてきたのです。

・早くお産を終わらせるため深呼吸を徹底する
・赤ちゃんに呼吸がいかないので叫ばない
・この痛みは一生続かない
・赤ちゃんに会える楽しみに気持ちを集中する

この気持ちを大事にひたすらお産に集中しました。

陣痛は人生で1番辛い痛みでした。
ダンプカーに轢かれるような辛さ、小指を切断するような辛さだと言いますが、ピンとこないと思います。

生理痛の1番辛い時の10倍以上の痛みでした。
男性でも分かるように例えると、胃腸炎の1番痛い時の痛みの10倍ぐらいが5分に1回定期的に来る痛みでした。

悪魔が来て襲われて、また去っていく感じ…。
分かりづらい例えかもしれませんが、
かなり辛いのは伝わったと思います。

夫が、大丈夫?水いる?頭痛い?など
心配して話しかけてくれたのですが
死にそうな痛みなので返答は不可能でした。

精一杯の声で「質問されても答えられない」と言ったのを覚えてます。

普段おしゃべりな私が無言でひたすら深呼吸していたので、かなりしんどいのは皆に伝わっている様子でした。

夫はずーっと腰をさすってくれたり、水を取ってくれたり、そばに居てくれて支えてくれました。言葉で話せない中でも私のやって欲しいことを全部すぐにやってくれたので、本当に助かりました。

夫が居なければ産むことが出来ませんでした。

立会分娩が出来て、本当に良かったです。

陣痛が2分間隔になると、
もうずっとずっとしんどくて、眠くなってきてしまっていました。

このまま気絶して帝王切開になりたい……。
楽にして欲しい……。
無痛分娩にすれば良かった……。

この気持ちがひたすらループしてました。

助産師さんや先生に楽にさせてくれ、と言ってました。
先生たちは「あと少しだから頑張れ!」と言ってくれました。

「産むのは私なのだから辛いのは私だけ」
「自分たちは他人事だから頑張れとか言えるんだろう…」

そんな風に思うくらいなら限界で、痛みに耐えるのも限界を超えていました。

子宮口が10cmに開き、とうとう赤ちゃんが産道へと降りてきたので分娩室に行くことになりました。

あまりにしんどかったので、車椅子に乗せられて分娩室へと向かいました。

その時もうーんうーん、辛い、気持ち悪いと言いながら衰弱した状態で向かいます。

分娩室へ着くと、分娩台へ横になり、体制を整えると、いきむ練習をしました。

あまりにも痛いので、呼吸法も分からなくなって考えることも出来ませんでした。

息を吸って、吐いて、目を開けて息を止めて!

助産師さんが何度も私に言ってくれましたが
私は痛みに意識を向けてしまい1度目は出来ませんでした。

こっちを見て!息を止めて!目を閉じないで!

そう言われて、意識を助産師さんの方へ向けるように努めました。

出産前に
母から私を産んだ時の事を聞きました。

顔でいきまない、お腹でいきむ!

そう習ったと聞いたことを思い出したのです。

大きなうんちを出すような感覚で、深呼吸をする、目を開けたまま息を止める

このことをイメージして2回目に挑みました。

「会陰を切ります、いいですか?」と先生に聞かれて、
すぐに「お願いします」と即答しました。

その時先生は吸引器を使っていました。

1回目は失敗、2回目に私の呼吸と吸引器での吸引が成功し、、、


無事産まれました!!!!!!!!

キャーー!!出た!!!という気持ちと疲れが同時に来ました。

こんな感じでした。
分娩室へ移動してから産まれるまで23分でした。
いきむのが上手かったと褒められました。
かなりイメトレはしてたので、上手く出来て嬉しかったです☺️

胎盤を見せてもらい、へその緒も見ました。
グロテスクでしたが、半分意識朦朧としていたので「ふーん」というようなリアクションの薄さでした。
胎盤やへその緒はゴムのように弾力がありました。

その後は心拍を聞かせて貰いました。
心臓の音は早くて小さくて儚かったです。

ほんとに出てきたんだ…みたいな信じられない気持ちでいっぱいでした。

出血が多かったことで、貧血になりました。
寒気が収まらず、分娩台で布団を3枚掛けてもらいました。青白い顔をしていました。

会陰を切開され、縫われました。かなり痛かったです。先生は素早く縫ってくれました。
かなり腕のいい先生で有名な方だそうで、手早くやって下さり助かりました。
先生とは妊婦の時から大変お世話になっていたので、先生に取り上げてもらいたいと何度もしつこく言いました。

人によっては深夜や診療時間外だと先生に取り上げてもらえないそうです。

計画分娩のような形になり、先生に取り上げてもらう事が出来ました。幸運でした。

私が産んだ瞬間、研修医の方や今までお世話になった先生も駆けつけて下さって、8人くらい居ました。

意識朦朧としてる中、「分娩室、人多くない?」と冷静に感じてる自分がいました。笑

しばらく様子を見るため、2時間は分娩室で待機しました。ひたすら眠っていました。

夫と息子と3人で過ごす初めての時間でした。

待機時間が終わると赤ちゃんの検査と私の経過確認を行い、異常がないことを確認すると部屋に戻りました。

赤ちゃんは今日いっぱいナースステーションで預けることになりました。

夜ご飯が出ましたが、身体が痛すぎて起き上がれません。
夫に食べさせてもらいましたが、面会時間外となり、夫には10分延長してもらったあと、家に帰っていきました。

かなり心細かったです。泊まって欲しかったです。

その後は0時までにトイレに行くようにと言われ、痛すぎて足がガクガクして動けず、助産師さんに付いてきてもらってトイレに行きました。

会陰以外にも小さな傷が無数にあるそうで、トイレをした瞬間もとても痛かったです。声にならない叫びが出ました。
チクチクした痛みで針が刺さっているような痛みでした。
この痛みは2日間くらいありました。辛い…!

その後は疲れと出産後特有のハイテンションが続き、夫や両親、妹2人、義父母に電話をかけました。

義父母に「夫を産んでくださりありがとうございます」と泣きながら電話で言ってしまい、困らせてしまいました。申し訳ない……。

誕生日って本人が祝われるイベントですが、同時にお母さんが頑張って産んだ日でもありますよね。お母さんが頑張った日なんだなと感じて両親、義父母にすぐに感謝を伝えたくなったんです。

スティービー・ワンダーの可愛いアイシャを産後に聞こうと考えていたので、1人病室で聴いていました。

感動して大号泣してしまいました。

無事に終わったんだ、痛みに耐えたんだ、乗り越えられたんだ、息子に会えた、、、

ひたすら泣いてスッキリし、眠りにつきました。


一緒に乗り越えてくれた夫、家族、医療従事者の皆様、友達、本当に感謝です。

皆が居たから乗り越えられました。

夫と一緒に産めたのが何よりも嬉しかったです。

逆子や帝王切開、コロナで無理になりそうなことが何度もありました。

今回のお産でも体力がなくなり、衰弱していく姿を見て先生が、
何度も帝王切開へ切り替えようと会議を開いたそうです。

そんな時に一緒にいて下さった助産師さんが普通分娩にします!と諦めないで下さいました。
彼女のお陰で立会分娩ができました。
感謝でいっぱいの気持ちです。
本当に救われました。

お産は人生で1番の痛みでした。
でも皆の優しさや温かさに救われました。
本当に私から出て来たんだ…と後からジワジワと実感しました。
自分一人では達成出来ないことでした。

上手く伝えきれてるか分かりませんが、
今精一杯の内容を綴りました。

長くなりましたが、出産レポは終わります。

読んでいただき、ありがとうございます。

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