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訥々と#2 ProPose とは


それでもなんで 僕はなんで
君にいつしか恋をしてる?



『ProPose』


🥀

1番好きな曲。
つまり1番知って欲しい、好きになって欲しい曲なわけで、出来うる限り魅力や好きな理由を搾り出してみる。構成は死んでる。
長駄文になる可能性、無きにしもあらず。

※終わってから戻って書く、クソ長い

まずは、開いてくれてありがとうございます😌

1番好き。
だからこそ説明するのは1番難しい。

誑かされた「僕」の孤独とは
只の恋愛ソングでは無い側面と共に、
恋愛の苦しい側面を表しているようにも感じる、
ProPoseという中毒性の招待は。

いや半分は真面目です......でも好きな曲のことは
とにかく伝わって欲しいというか。(?)
前回のフロリジナルもそうだけど、堅苦しくなるかと思って......💐
もし良ければ、フロリジナルも見てね。

個人的な解釈の元書いてるけど、
受け取り方は自由です。
是非リピート再生しながらどうぞ🔂


貴方という惑星とぶつかったのは

意味があるでしょう?
ぶつかるって、打つかるって書くらしい。

息抜きに(最初?)、ProPoseと"ぶつかった"経緯を。

Attitude期の、レンタルビデオ屋の敷居がまだ広かった頃。TSU○○YAで流れるAttitude盤を聴いたのが最初。(思えばStaRtから人生のあちこちでミセスとすれ違ってる、何年も深入り出来ないなんて環境とは皮肉だ)

どちらかと言えばその時はCircleに惹かれていた。
Folktaleには大きな「温もり」を感じてたような。
Vikingからは壮大な冒険心、ミセスという濃い色を。

ダイジェスト映像が何周もするまで画面の前で待ち続けるほどに、Circleに聴き入ってた🪐

Circleのあの世界は、まさに神秘的という言葉が似合い、今でもミセスの世界観と音楽としての新たな領域が入り交じって居る様に感じる。

そして個人的にはあのダイジェスト自体も大好き。

「Attitude」ダイジェスト映像/youtubeリンク付


ProPose同様、聴くまで死ねない名曲。

やがてミセスに取り憑かれて、全曲履修し始めた時、
改めてAttitude盤の中のこの曲を見つけた。
2度目だけど、この時の方が「出逢い」らしかった。
好きな時に好きなだけ、聴ける。
その事実に胸が高鳴ったのを覚えている。

そしてこの時に、ProPoseとも"ぶつかった"

彼らの音楽を食べてから改めて聴くと、
埋もれていた感性に新しく響くものがあった。

そして今、ここまで沼る原因になったのが
『EDEN no SONO』で披露された ProPose

後にも書くが、これには何人もの人々が沼に落とされたのではないだろうか。

いつでもこの曲を聴けば当時の想いが蘇ってくる。


3本のバラ

ケセラセラやナハトムジーク、ライラックのように
曲の世界観・音の数が変わることは全くなく、
どこを聴いても同じ音・同じリズムが耳に入り、
そこに唯一加わるのは不規則な電子音のみの
とても中毒性の高い、特殊なリズム感を持つ楽曲。

この曲は主に規則的なピアノとドラム、そしてボーカルの3音によって構成される。

音楽の知識がある訳ではないので、それらがどんな効果を生んでいるのかは分からないが、
この魅力は間違いなく心に響く。

愛反するコト

タイトルのProPose
知らない人が聴けば結婚ソングで明るいのかなとも思わせるけど、実際の中身は苦悩に満ちている

彼の書く曲の中で楽曲や歌詞をそのまま表したと思わせるタイトルは少なくない。
だがProPoseでは、言葉としてはありふれていても実際の主人公の気持ちとは相反するものを感じさせる。

形は全く違うが「嘘じゃないよ」のようにタイトルと相反する内容に、彼の曲作りの仕方が垣間見える。

Viking⚓️の歌詞を聴き取らせないように、彼には
簡単には聴かせたくない天邪鬼なところがある。

そしてこれも彼の遊び心の1つ、
タイトルの小文字からroose≒roseが出てくる。
バラ全体の花言葉は、「美」「愛情」
一見するとこれも内容と相反する言葉のようでも、

「僕」の想いは美しいものなのか?
皆が群がって求めるモノは美と呼べるのか、
枯れゆく花に見向けることが真の美なのではないか?

そんなメッセージにも思える。

戸惑う音

それでもなんで 僕はなんで
君にいつしか恋をしてる?
それでもなんで 僕はなんで
思いを告げれず告げれずに居る

この主人公の葛藤を示す歌詞のように、
不規則な電子音が続く。
規則的な旋律の中に突然現れる電子音は最後まで止むことは無く、悲鳴のように鳴り続ける。

この音が恋愛のもどかしさ・息苦しさを表すような歌詞の後に付いてくるのだから、
まるで心が荒んでいく様だ。


大森元貴はこの曲に深い意味を持たせずに、もっと分かりやすく言えば「全くの雑念が無い」状態でこの曲を「曲として」書き上げたような印象を受ける。

淡々と進行する曲。この感情と感覚を聴く人に共感させるのには、少しテンポが早すぎる気もする。
何を善し悪しとするのか、何が恋の正解なのかが分からず彷徨う「僕」を、「なんで」をさらに掘り下げることも出来たろうに、深読みはされない。

そして、曲自体も3:17と長くない。
全ては語らないことの美学の表現なのだろうか。

その数少ない音だけでも、募る恋心と焦燥感が感じられ、不穏な空気が漂ってくる....

歌詞のみを切り取っても、
君の本心に触れられない葛藤を食らい続けている。


本心「」

華と恋

枯れては散っていく花が在る
見向けない君には華が無い
愚かにも人はそれ故に
空っぽ同士で群れたがる

開口一番になんて歌詞を書くんだ😢
本人もbubbleで、書いた自分自身でも
面食らい気付かされるという趣旨の話をしていた。

この曲にはサビに向かう助走のようなパートはない。
ひたすらに事実感情葛藤が語られ続ける。
何も説明はない。

事実
枯れては散っていく花が在る。
日の目を見ず散っていった、報われぬモノ達。
その花に目をやることが出来ない君には、華が無い。

(『WaLL FloWeR』において「壁の花には気付きもしないんだろうな」という一節がある。WallFlower=独りぼっちの人という意味で、ProPoseにも似通った意図で使われているように感じる)

愚かにも、そんな華が無い者同士だからこそ
自然と"無い者"同士で身を寄せ合ってしまう。

見向けない君には華≒魅力が無い。
呆れるよ。残念だ。見損なった。

とでも言うように

しかし

それでもなんで 僕はなんで
君にいつしか恋をしてる?
それでもなんで 僕はなんで
思いを告げれず告げれずに居る

感情
そんな魅力の無い筈の君に、恋をしてる?
魅力の、"あってはならない筈"の君に。

葛藤
僕はそんな君に何故、恋をしてるの?
恋してしまうのに何故、思いを告げれずに居るの。

この息苦しい葛藤が続く。ここまで1分も無い。

😵‍💫

誑かされて、誑かして...?

慣れてはいけない「好き」が在る
慣れれない僕には隙が無い
哀れにも今日はそれ故に
空っぽになりたい僕が居る

考えすぎだと笑われる
笑ってた人に笑われる
僕に必要な君が居る
君に必要な僕は居るの?

「君」と結ばれたのだろうか。
慣れてはいけない「好き」が在る。

慣れれない僕には、失敗する「隙」も無い。
1番の"花"と"華"に続く自然な韻踏み。
才能が恐ろしい。

考えすぎだと。笑ってた人にも笑われてしまう。
それでも尽きない、自分の中の疑問符。

'僕'に必要な"君"は居る。
でも、
"君"に必要な'僕'は居るの......?

僕には常に君が必要。だから、
慣れれない僕には、失敗する「隙」も無い。
でもそれには常に、君に必要な僕が居るのかという疑問も付きまとう。
思わず"空っぽ側"になってしまいたい日も在る。

ならばさなんで 君はなんで
僕の心に触れたりしたの?
誑かされて 誑かして
本当の想いを見失う

この1節の前に、間違いなく
僕と君には 決裂 が起きている。

(僕と結ばれるつもりが無かったのなら、)
なんで僕の心に触れたの?

このターニングポイントを、
大森元貴は一切書かずとも語ってくる。

「フラれた」なんて事実は存在しない。
のに、これ程「僕」の心象に共感させられる。

誑かされて、自分もまた心の傷を誤魔化す為に相手を誑かして居ただけなんだと自分を騙す。

恋をしてたんじゃないのか?
そうやって、
本当の想いを見失う

疑心と事実

君に告げられなかった"思い"と見失った"想い"。

それでもなんで 僕はなんで
思いを告げれず告げれずに居る

この「思い」は使い分けられている「想い」と違って、論理的な思考や考えを表すときに使われる。
つまり、枯れゆく花に見向けないことや、僕の心を誑かした君への
息の詰まるような苦悩の末の「なんで?」を告げられないことも同時に表しているのだろうか。

本当の想いを見失っても、また、いつしか、
恋を繰り返してしまう。

そして、幾通りものなんで?を繰り返した
最後の一言。

独りで寂しい僕が居る

なんでこの事実だけは突き付けてくるんだ、大森...

気付けば最初から1人だった。
そしてここで、本当に「独り」になった。
ただ残るのは独りで寂しい僕だけ。
唯一の事実

その事実に気付いた「僕」の気持ちが昂り、寂しい気持ちが募るかのように、それまで繰り返されていたピアノの音階が駆け上がっていき、終わる。


全歌詞引用しちゃった。長い。

思いを告げる詩

ProPose/Official Lyric Video

活動休止中、MVや色々な更新があり「休止中なのに
1番活動しているバンド」と言われていた頃、
ProPoseのMVが出た。正確にはLyric Video。
エデンの園を彷彿とさせる内容だそう。

MVではないので当然だが、シンプルな構成。
鈍重な愛を表すように、ドス黒いピンク
音に合わせ、雨の波紋を電子的に表現したような効果が背景に映る。この映像かなり好き。

その画面内には約15本のバラがある。
先に示したように、「ProPose」というタイトルからはバラという言葉が浮かび上がる。

彼らはこの映像にそこまで考察的要素を持たせてはいないだろうが、あえて気になるポイントだけ挙げる。

15本のバラがあると言ったがこれが意味するのは、
「ごめんなさい」
バラの花言葉の中で数少ないマイナスな言葉だった。

そして最初と最後に中央に現れるガーベラの花。
この花言葉は「希望・前向き・前進」
まさにこの曲の中身とは正反対で、「ProPose」という言葉には合っている。


EDEN no 🥀

やっとエデンの話です。
冒頭でも話したように、それまで歌詞を読み込んだり出来ていなかった自分が歌詞をしっかりと見たのは、
『EDEN no SONO』のProPose
を観て沼に落ちたから。

色々考えたけど、なんて言えばいいのか分からない。
ただ好きになった。これが1番好きなんだと。

エデン全体を通して大森の表現はカンストしている。
Vikingなんかが良い例。
ノアを生で観た補正込みでも、
ノアよりエデンのVikingが刺さってる。

そんなエデンのProPoseは、「oh,oh,oh,oh」のフェイクも「なんで」の声もアレンジの表現も何もかも、心の奥に突き刺さる。

広いアリーナでありながら1番の間はボーカルさえも影で、頭上の植物のモニュメントとスクリーン中央に一筋の不穏なピンクの光が指すのみ。
その背景は、1曲を通して変わることはない。
ライブのアップテンポの曲なのに。
そんな演出も、この曲にはこれが似合う。

モニュメントは「思いを告げれずに居る」「君に必要な僕は居るの?」「僕の心に触れたりしたの?」「本当の想いを見失う」「独りで寂しい僕がいる」の時だけ、青く光る。
君への想いが陰る時を表しているのか。

2番の入り、不規則なドラムの音を支配するかのように大森が手を左右へ振る場面。
彼が作ったから当然だけど、ただ不規則にしたわけじゃないと思わせる。

繰り返す「なんで」で腕を震わせドラムは連打する場面では、沸騰するかのように疑心が高まるのが伝わる。

楽器隊の演奏全ても、LIVEサウンドなりの魅力もこの曲の魅力を増幅させてゆく。

書き出せばキリがないが、この全てが魅力。
まさになのだ。

こんな素晴らしく恐ろしく寂しい曲を、
エンタメに昇華できるMrs. GREEN APPLEこそ
僕には恐ろしい。

このライブを生で見られなかったことは、
過言でもなく生涯悔やまれる。


おわり

なんて言えばいいのか分からないけど、ProPoseの韻も音も詩も何もかも好きなんですよ、僕。

いつか生で聴くのが夢です。

文章力、成長の兆しを見せず。

読んでくれた方、本当にありがとうございました。

🙇‍♂️

これを読んだ貴方がこの曲をもっと好きになってくれたら本望です。幸いです。
この曲について思うこと等あれば是非コメント書いてください。

僕はそれを栄養に生きてます。

🥀



独りで寂しい僕が居る

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