未熟な恋の走馬灯
今回はちょっと違う話🐶
自分は"らしい"青春とは無関係の人生と思っていた。
人と話すのは苦手で、いわゆる市場価値は低い。
こんな風に自信もない。
それでも彼女には受け入れられた。
話が合うとか、多分そんなところ。
こんな人が自分と居てくれるのかと思うほど眩しく、恐れ多い人達。2人きりを冷やかしに来る人達。同じグループ内だからこそ、男女別に固まってはそれぞれ持て囃す人達。
確かな熱意は募らせていた。
それでも彼らに背中押され、もはや作られた関係。
受動的すぎるな......
1年かけて互いに悟り合う。周囲の言葉から分かっていても踏み出せなかった。臆病。
気持ちを知っていても、何かを恐れ、
勇気も自信も亡くしていた。
やっぱり受動的だな......
思い出した。一緒に過ごせる筈だった学園祭、誰もいない教室で一時の暇を潰した。ありもしない悲しみの想像が膨らみながら。
まさに名曲のように、長い長い下り坂をゆっくりと下った。何日も何十日も何百日も。
あの暗がりの段差が今も目に映るのに、話したことは忘れていく。
いつでも小さな勇気と僅かな自信で確かに支えられていたのに、壁を作って逃げた。
どう声を掛けても、付いて来てくれる自信は見当たらなかった。
「僕って人はこんな人」
そんなふうに言えていたらな
これが一度きりで、自分にとって最後のような気がして、それが悲しくなって、ふと走馬灯のように思いを馳せる。
いつか「運命」と思える、
愛を愛し、勇気のある、強く生きて行ける、この曲みたいな関係が持てたらどんなに楽しいか なんて。
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