僕と君とでは何が違う?
青すぎた春、放課後汗を流し手を取り合いそして競い合った日々を共に過ごした僕らは
依然として子供じみているのに、
大人の汚れた世の中の仕組みにも見慣れてきた。
あの頃の若々しい無邪気さはあのプレハブに置いてきたかのように、愚痴で慰め合い、あらゆるものを得ては失う日々。
無いものねだりのように、互いの境遇を羨んでいる。
狭くも広い世界。目の前のことで精一杯で、暗闇の中に居るように感じるけれど、本当は目の前にはいくつもの選択肢がある。
いつか、なんて素敵な日だと呟ける日が来るのか。
僕らは、どうやって前を向けば良いのか。
駆け抜けた僕らの旅路は、
彼らがいつでも肯定してくれる。
現実は厳しい。
違う道を進んでも、夢が叶うなんて物語は無い。
まさに奇跡は死んでいる、それでも
息をして足踠いている、
僕らの存在自体を後押ししてくれる。
僕と君とでは何が違う?と比べてしまわないで
それぞれが見てきた景色に上下差なんてないと
幸せと思える今日も
夢敗れ挫ける今日も
誰かを好きでいる今日も
頬濡らし眠れる今日も
幸せに悩める今日も
ボロボロになれている今日も
全て僕のこと、僕ら自身のことなんだと
何を失っても、この足跡は僕らの記憶に残る永遠に消えない軌跡なんだと背中を押してくれる。
自分らしく生きることはとても愛しい事だと、支えてくれる。
僕と君は、何も違わないんだと敢えて伝えよう。
過去が過ぎても、孤独を感じても、今なお続く繋がりが消えるわけじゃない。
何も成し遂げられなくても良い。
これからも、
ただ共に生きてゆく。
ただそれだけ。