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賢いキッズが出てくる映画と小さい頃の記憶

Netflixで「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」という映画をみた。映画というかドラマ枠かもしれないけれども。とにかく観終わった。

見応えのある良い作品だったのだが、ふと、賢い子供が出てくる映画は結構好きだなと気づいた。こういう映画は何故か観ていてスカッとする。思い出せる限り、似たような映画をまとめておく。

「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」

さっそく、記憶の新しいうちに。LINEでNetflixのオープンチャットに入っているのだが、そこで絶賛されていたので勢いで観た。オープンチャットは普段自分のいるコミュニティだと巡り合えないようなコンテンツに出会えることもあるのでなかなか面白い。(脱線しそうなのでオープンチャットの話はまた今度)タイトルにも登場するヘンリーが、小学生という設定なのだが、母に代わって資産運用するくらいの賢い設定なのだ。展開が全く予想できないストーリーなので、是非前情報なしでみていただきたい。主人公ヘンリー役のジェイデン・マーテル、見覚えがあるなと思ったらITシリーズに出ていたのか・・。弟役のジェイコブ君も「ワンダー 君は太陽」で有名。

「gifted/ギフテッド」

「(500日)のサマー」の監督作。もうそれだけで良さそうでしょう。予告でもお分かりの通り、この天才少女メアリーが賢い且つ可愛いすぎる。(まつ毛長すぎでは)メアリーの才能を伸ばそうとする祖母と、普通の子供として育てようとするフランク・・。このフランク、実の父ではないのだけれどメアリーを想う気持ち、愛にグッときてしまう作品。今思えばフランク役クリス・エヴァンスなんですね。

メアリー役のマッケナ・グレイスさん、役柄だけでなく、youtubeにあがっている演奏動画も才能を感じる。(やはりまつ毛長すぎでは)

「天才スピヴィット」

「アメリ」で有名なジャン=ピエール・ジュネ監督作。ファンタジー×アドベンチャー要素のある作品。正直観たのが昔すぎてあまり覚えていない。けど、監督らしい不思議な映像展開だったような。いつぞやの東京国際映画祭で狙ってたけど速攻でチケット売り切れて悔しかった記憶はある。母役にヘレナ・ボナム=カーター、好きな女優です。

「ルイの9番目の人生」

最近観て面白かった作品。Netflixで観れる。何故か毎年大きな事故に見舞われ死にかけている主人公、ルイ。設定からしてミステリー/サスペンスの匂いぷんぷんでどんでん返し系が好きな人におすすめ。ルイが綺麗な顔に似合わずなかなか毒舌で面白い。"9"が多い映画。

「インターステラー」

言わずと知れたクリストファー・ノーラン監督のSF大作。壮大すぎるし難しすぎるので下手な評価はできないけれど・・元エンジニアのクーパーの勇敢さもさることながら、この娘マーフが可愛いし賢すぎるし物語の鍵を握っている超重要な役柄。ところで非常に長い映画である。長いのでなかなか観るのに覚悟が要るが得るものも多い。

余談だけど劇中で登場するマーフの時計、ハミルトンが製品化しているのか・・。ボックスも素敵。

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"賢い子供"に惹かれる理由と思い出すこと

冒頭の、”賢い子供が出てくる映画結構好き”が何故か考えた結果、一つの答えを見つけた気がするので、急に自分の話をする。

わたしは、父母と、祖父母も身近にいる家庭で育ち、兄弟もいなかったせいか、長い間家族の中で圧倒的に弱い立場であった感覚がある。

保育園か小学生くらいのときに、自分で作った絵本を家族に見せたことがあった。皆褒めてくれたが(自分でもわりとよくできていたと思う)、発せられた「すごいね〜!」という言葉には、笑いが含まれていた。
そのとき明確に「あ、わたしはいま馬鹿にされているな」と感じた。今でもときどき映像付きで思い出すし、軽いトラウマに近いかもしれない。ちょっと文章だとニュアンスを伝えるのが難しいが、絵本の出来を褒めてくれたというよりも、この歳の子がこんなものを作ることが面白い、と見せ物的に捉えられているようだった。
その後、また作らないのか、などと聞かれることもあった。続編のようなものを作った気もするが、積極的に人に見せるのを止めたし結果お蔵入りになった。

話を戻すが、今回紹介したような映画に出てくる子供たちは、わたしのような、笑いの混じった賞賛の対象にはなり得ない。理解できないほどに、圧倒的に賢いからだ。

子供=まだ世の中を知らない、守る対象というイメージだが、賢さを武器にすると一気にキャラクターとしての存在感が増す。見た目とのギャップも魅力であるが、今まで見下されていた相手をあっと言わせる場面だったり、大人がたじたじになる場面だったりに爽快感を覚えているのかも知れない。前述の経験から、ぎゃふんと言わせたかったのかも。映画とはときに人生のやり直しである。

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