こわいもの。

ゾウアザラシをyoutubeのナショジオで知ってしまった。
今の今までゾウアザラシの姿形など無関心に生きていた。だかここ最近はずっとゾウアザラシの呪いとでも言おうか、恐怖に頭がとられて逆にゾウアザラシの事をチラチラと考えては鳥肌を立てて生活している。

数分の動画を1度見ただけだが、ハッキリと自覚した。

自分は、ゾウアザラシの見た目を本当に本当に本当に本当に本当に恐れているらしい。

これが俗にいう「生理的に受け付けない」だろう。

今まで、昆虫や蛇を写真や映像で見てキャーとか叫ぶ人間を心底冷めた気持ちで対応してきた。

今ならわかる。それらのキャーは、ガチのキャーだったらしい。申し訳ない。

ゾウアザラシの嫌なところは、あの血走ったデカイ眼球と、牙の見当たらないどこまでも深くて臭そうなデカイくち。そして自分の皮膚に1度も触れたことがないのに気持ち悪さが感覚として容易につかめるあのデカくだらんと垂れ下がったゾウっ鼻。もうほぼ全てが嫌いだ。

ゾウアザラシが威嚇しながら陸地を這う様はスマホの画面越しでも身の危険を感じる。肉の塊が得体の知れないリズムと血走った目で口をパカアと迫ってきた。思い出して怖い。文字にしながら、もう今夜は寝れないと諦める。

オゾマシイ。

なんか、例えるなら、レイプされそうな怖さなのだ。

とてつもない絶望を味わせてきそうな、全てが穢らわしい塊。理性なんて1つもない化け物。この地球上にそんなものが、フィクションではなく、存在していたというショック。

たかが数分の動画視聴でどうしてここまで嫌いになれるのだろうかと自分でも不思議でならない。もしかしたら温厚な一面も持つのだろうか?最近の自分自身の問題でも投影して罵倒してしまっているのだろうか。

何を考えても舞い戻る内なる叫び。怖い。

とにかくゾウアザラシが日本にいないことを願ってやまない今日この頃だ。もし水族館にいるのならそんな水族館には行けない。何がなんでも。never.

最初ゾウアザラシに恐怖を抱いた時、まさか自分が、特定の生き物を大した理由もなく毛嫌いするわけが無いだろうと認められなかった。現に今の、レイプされそう~以降の件の文章は、理不尽であんまりな酷い言われ様と分かる。

でもそんぐらい怖いのだ。怖いものは怖い。感覚として怖いのだから自分はゾウアザラシが怖いと認めるしかない。

そういえば、スペイン映画のあの有名ななんちゃらラビリンスとかいうダークファンタジーに出てきた両手のひらに目玉が付いていて顔には目が無いキモいお化けも大嫌いだ。

嗚呼ますます寝られなくなってきた。

もしこのnoteを見たゾウアザラシたちが自分にルッキズム批判をしてきたらどうしよう。10:0で自分が悪者だ。

人間ではないにしろ、私も差別意識を持った生き物なのだと今回の事で気付かされた。

差別意識が自分の中にあることを認めて私が次どうすべきかを問おう。

...ゾウアザラシはんなこと気にする筈が無いじゃないか。今後生息地にお邪魔することも縄張り争いをすることも可能性はかなり低い。

環境問題などデカイ所に意識を持ってゾウアザラシ含む非人間のための地球環境を考える行動をとろう、とは思う。ます。思います。

...嗚呼怖い。

前向きなことで締めないと怒り狂った奴らにやられる気がしてくるのだ。これは病気だ。

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