生い立ち（中学時代～浪人時代編）

中学時代

そんなこんなで小学校を卒業した僕は、地元の公立中学校に入学した。

中学・高校時代の僕が熱を入れたことと言えば部活で、毎日毎日ハンドボール漬けの日々を送っていた。

因みにハンドボールを始める前に小学生の時からやっていたサッカーをしようと思い、地元のクラブチームに入ったのだが、そのチームは大阪で最下位リーグの最下位争いをしているようなチームだった。

そして面白いのが自分はその中で一番下手くそだったという点だ。

つまり僕は当時大阪のサッカーリーグで一番下手くそな奴だったということになる。

今となってはその不名誉な称号を誇っているが（謎に）、当時はそれに耐えきれずすぐに辞めてしまった。

そんなこんなで中学校にあったハンドボール部に入ったのだが、こちらはセンスがそれなりにあったみたいで、中学最後の大会では大阪で3位になり、大阪の強豪校から推薦を頂けた。

今思えばこの高校に入ったことが人生の分岐点になったのかもしれない。

それ以外の中学校生活は特に変わったものはなく、人並みに恋愛したり、人並みに友達とも遊んだりと充実した学生生活を送っていたと思う。

唯一心残りがあるとしたら、好きな人に告白できなかったことぐらいかな。

暗黒の高校時代

こうして高校に入学したのだが、この時期が僕の人生の中で１，２を争う暗黒期だった。

僕がスポーツ推薦を頂いた高校は私立のそれなりに偏差値が高い、いわゆる自称進学校というやつだった。

私服がOKで共学と、華の高校生活を夢見て入った秋山少年はすぐに現実に打ちのめされることになる。

まずクラスに男子生徒しかいなかった。

更に部活が想像の１０倍きつかった。

正直な話高校の受験勉強しなくてラッキー程度の気持ちでその高校に入ったので、こんなにもしんどいのなら止めておけばよかったと後悔するレベルでしんどかった。

皆が高校受験の勉強で奮闘している中で、遊び惚けていたときのツケが回ってきたのである。

皆が恋愛など高校生らしい生活に華を咲かせている中、地獄のような練習の毎日で他のことをする気力が起きず、家と部活の往復をする毎日に最初は絶望していた。

しかし不思議なことに、やり続けているともっともっと上を目指したいという気持ちが芽生えてきたのだ。

そうして自分の代になった時には、エースとしてチームを引っ張っていく立場になった。

しかし全国大会出場を決め、大会を控えているときに悲劇は起こった。

そう。コロナの流行である。

全国大会は中止、更に最後の大会も観客無しで開催という結果となった。


全国大会中止という発表に完全に燃え尽きてしまった僕はそのまま引退していった。

引退したのが高３の6月。多くの学生はこの時期から受験勉強を始めると思うが、僕のクラスは9割以上がスポーツ推薦か指定校推薦で進学するような学科だったので、引退後のモラトリアム期間だった。

僕も同様に推薦で大学に入るつもりで、皆んなと同じ毎日を過ごしていた。

しかし、段々と目標もなく毎日生きてるのが苦痛になっていった。

つまらない毎日。とにかくここから抜け出したい。

クソつまらない毎日から抜け出したかった

でも、ある動画との出会いが僕の退屈な毎日を変えた。

その動画とは堀江貴文の記者会見の動画である。

堀江貴文（通称ホリエモン）はご存じの人も多いと思うが有名なIT起業家で、時代の寵児と呼ばれ一世を風靡した人物である。

その記者会見動画がどんなものか客観的に言うと、「まるで浮浪者のような風貌をした男が偉そうに記者の質問に答えている動画」である。

僕はその男の、大衆に迎合せず自分を貫く様に痺れたのだ。

圧倒的な実力と結果からくる自信。

その自信からくる他人にどう思われるかを気にしない様、言いたいことを言う様。

そこに当時の秋山少年は痺れを覚えたのだった。

そこから所謂ITというものについて調べる様になった。自分の頭とパソコンで今までに無かったものを生み出し、世の中を変えていくその様にロマンを感じ、憧れるようになっていった。

こうして僕は3年の10月に進路を変え、東京の大学に行くために大学受験をすることを決意した。

今まで殆ど勉強をしてこなかった僕は、中学校の英単語帳から始めることになる。

電車で学生達が高校生用の英単語帳を見てる中、自分だけカエルが表紙にのった中学生用の英単語帳を開いていた時は流石に恥ずかしさを覚えた。

受験の結果から言うと、落ちて浪人することになる。

東京の大学に行くのが目的なら、受験しなくても入れるような大学に行けば良かったのにと、思う人もいると思う。

全くもって仰る通りである。

しかしプライドの高い自分は、それなりに名の通った大学以外行かないという謎の拘りを持ってしまった。

まあ後付けになるが、思索にふける時間ができて結果的には良かったんじゃないかなと思っている。

浪人時代

浪人時代。言い方を変えればニートである。

アルバイトもしていたが沢山時間の余っていた僕は英会話やら、読書やらといろんなものに手を出した。

その中で特にハマったのがアニメを見ることだった。

結局手軽な物に流されてしまっている自分を我ながら情けなく思う。。。

当時のハマりようはすごく、次から次に新しい作品を見る毎日だった。

良いストーリを見ると感動し、もっと心震える作品はないかと、アニメに限らず次から次にストーリー物をあさる毎日だった。

しかし人間の脳みそは、同じ刺激に対して段々と感覚を鈍磨させていくもので、見れば見るほど前回の感動を超えてくるような作品に出会うのは難しくなっていった。

面白いストーリーを漁る毎日に飽きてきたある日、僕は人生で最も心震える作品に出会うことになる。

なんとそれはエロゲだった。

一応補足すると、僕は面白いストーリーを求めて辿り着いた作品であって、エロ目的で見た作品では断じてありません。はい（笑）

こんな事を言っておいてあれだが、ストーリーにおいてエロというのはとても大切だとなものなんだと痛感することになる。

簡単に作品の説明をすると、男女三人の恋愛模様を高校編、大学編、社会人編と追っていく作品で、何か特別な魔法がでてくるわけではなく、ただの三角関係物である。

しかしその現実でもありえそうなリアリティと、切なさ、儚さに僕は心が震えた。

こういう恋愛、特に三角関係物は性描写がある方がリアリティが増して、より作品に深く入り込めるとも思った。
（何を語っているのだろうか）

この作品を最初に見たときは、泣きすぎて親に心配されたほどだった。

そしてもっとやばいのは、エロゲということもあり、号泣しながら勃〇していたことだ。

頭がおかしい。

「WHITE ALBUM2」という作品なのだが、興味のある人は見て欲しい。

これを超えた感動を与えてくれる作品はそうそう見つからないだろうと、飽くなきストーリー探究に終止符を打つことができた。

そんなこんなで東京の大学に合格し、東京に上京することになる。

次回に続く。